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日本は世界で一番水族館が多い国ともいわれています。みんながよく行く水族館だけでなく、 日本全国にはたくさんの魅力的な水族館があります!水族館で実際にはたらく人から、 水族館の魅力や楽しさを教えてもらって、 魚や水の生きものの面白さを発見しよう!そして水族館へ行ってみよう! 今回から、水族館さんからご紹介いただいた後に、日本全国の水族館を訪れ『全国クセすご水族館図鑑』でも大人気の「さかなのおにいさん かわちゃん」に水族館のおすすめポイントを教えてもらいます。(毎月1回更新予定)
日本最大メインプールで繰り広げられるイルカパフォーマンスや、シャチやベルーガたちも見たいし、世界で唯一ここでしか見られないナンキョクオキアミも見たい!!
名古屋港水族館【愛知県】
今月は「名古屋港水族館」さんのご紹介です。今回はヨメルバ会員限定プレゼントとして特別に水族館オリジナルグッズ(非売品)をご提供いただきました!!くわしくは記事の最後にあります応募フォームよりご応募ください。
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愛知県名古屋市港区のガーデンふ頭に位置する名古屋港水族館は、1992年にオープンした南館と2001年に完成した北館の2つの施設からできています。2つの館内でおよそ500種50,000匹の生き物と出会える、日本最大規模を誇る水族館です。
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名古屋港水族館 外観
鯨の仲間をその進化の歴史とともに紹介する北館
入口入ってすぐ目の前に広がるのは、イルカプールやシャチプールの水中窓。目の前を悠然と泳いでいくシャチやバンドウイルカの優雅な姿に一瞬で虜になります。左側にはベルーガのプールがあり、のんびりと泳ぐ姿に癒されます。運が良ければバブルリングで遊んでいる姿を見られることも。
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シャチ
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ベルーガ
また進化の海エリアでは、骨格標本や化石のレプリカがずらりと並んでいます。骨格標本から現生の鯨類の体のつくりを紹介するコーナーと、化石レプリカなどから、陸地で暮らしていた哺乳類が現在の海の中で暮らす鯨へと進化する過程を紹介するコーナーとがあります。
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進化の海
南館—日本から南極へ、地球を縦断する旅
南館の展示テーマは「南極への旅」。館内は「日本の海」「深海ギャラリー」「赤道の海」「オーストラリアの水辺」「南極の海」の5つのエリアに分かれており、それぞれたいへん異なる生息環境に適応し、たくましく生きる生き物たちをその生息環境とともにご紹介しています。
【日本の海】
海に囲まれた日本は、流氷が訪れる冷たい海から暖流の影響を受ける温かい海まで、様々な海の姿を見ることができます。また干潟から沖合へとその環境は異なり、多様な生き物が生息しています。
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黒潮大水槽
日本の沖を流れる黒潮をイメージした黒潮大水槽では、約3万5千匹ものマイワシの他、クロヘリメジロザメやシイラ、スマなどの回遊魚を展示しています。捕食されまいと刻々と群れの形を変化させ、敵の目をくらませようとするマイワシと、それを狙う大型魚とのせめぎ合いは息を飲むような緊張感のある展示です。
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(左)干潟の水槽(手前)とマダイなど展示する伊勢の海(奥) / (右)実験水槽
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(左)アマモ場の水槽 / (右)潮間帯水槽
干潟や「海のゆりかご」とも呼ばれるアマモ場、潮間帯(ちょうかんたい)を再現した水槽など、さまざまな環境の生き物を紹介しています。また、マダイやヒラスズキなど食卓でもおなじみの魚たちを紹介する水槽や、“水流と魚”“光と深さ”を学習できる実験水槽や水中をヘルメットでのぞくことのできる水槽も体験してみてください。
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マイクロアクアリウム
水族館の目の前のガーデンふ頭に生息している固着生物を展示しているマイクロアクアリウムでは、カメラでズームアップしてフジツボやユウレイボヤなどを観察することができます。
【深海ギャラリー】
地表のおよそ3分の2を占める深海底は、地球上でもっとも広大な生物圏であり、多くの生き物が生息しています。暗黒、低温、高圧という厳しい環境へと適応した個性豊かな生き物たちはそれゆえに生態での展示は困難であるため、液浸標本やジオラマなど様々な展示方法を取り入れて紹介しています。
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深海ギャラリーの生体展示 タカアシガニ(左)とダイオウグソクムシ(右)
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(左)深海ジオラマ / (右)標本
【赤道の海】
楽園のように広がる美しいサンゴ礁の海には、全海洋生物のおよそ4分の1の種が暮らしています。1階から3階まで吹き抜けで作られている「サンゴ礁大水槽」では、多彩な色や様々な形をした魚たちが暮らしており、サンゴ礁における生き物の多様性を感じさせます。
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(左)サンゴ礁大水槽 1階水中トンネル / (右)サンゴ礁大水槽2階 ラグーン
また、「ライブコーラル水槽」は、約20種250点もの生きたサンゴを展示しています。ゆっくりと、しかし確実に成長する、生きる造形のサンゴ礁。訪れるごとに変わるその美しさをぜひ感じてください。
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ライブコーラル水槽
【オーストラリアの水辺】
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テラリウム水槽
オーストラリア北東部、クイーンズランド州にある川岸を再現しています。約5500万年前に他の大陸から分裂したオーストラリアでは、独自の生態系が築かれてきました。水槽内にはヤマサキカズラなど多くの熱帯性植物が繁茂(はんも)しており、ブタバナガメやナガクビガメの仲間や、バラムンディなどの魚類を展示しています。水槽内ではスコールを再現しており、1分間に500ℓという激しい雨が降る様子も見どころです。
【南極の海】
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(左)ナンキョクオキアミ / (右) エンペラーペンギン
世界で唯一常設展示を行うナンキョクオキアミや、氷点下の海でも凍らず生き抜く魚たちなど、95%以上氷に覆われた南極の海で、たくましく暮らす生き物たちがつくる南極生態系を紹介しています。
世界最大のペンギンであるエンペラーペンギンをはじめとして、南極大陸やその周辺の島々で暮らす4種類のペンギンを展示しているペンギン水槽では、元気に泳ぎ回ったり、ヨチヨチ歩いたりするペンギンの姿を観察することができます。
必見&人気ポイント
【多彩なイベントで生き物の生態や能力をもっと知ろう!】
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イルカパフォーマンス
イルカパフォーマンスが開催されるメインプールは日本一の大きさを誇ります。広いプールだからこそ、イルカの野生本来の姿を引き出すことができます。幅60m、奥行き30mものプールをあっという間に一周してしまう泳ぎの速さ、6mを超える大ジャンプを支える尾びれの力強さ、仲間同士息を合わせてジャンプするコミュニケーション力、そしてジャンプしたときの跳び幅。きっと驚きの連続です!
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マイワシのトルネ―ド(黒潮大水槽)
黒潮大水槽で行われる、マイワシの群れで動く習性を利用したイベント「マイワシのトルネード」は必見です。エサを求めてスピード感たっぷりに水槽内を泳ぐマイワシの大群は、竜巻のようにエネルギッシュで、桜吹雪のように可憐で…海の中の幻想的な世界を見せてくれる驚きと感動にあふれたイベントです。
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(左)シャチの公開トレーニング / (右)ダイバーコミュニケーション
このほかにも、ベルーガやシャチの公開トレーニング、水槽内のダイバーが魚の解説をするダイバーコミュニケーション、ペンギンやウミガメ魚たちのエサやり風景が飼育係の解説付きで見られるフィーディングタイムなど、毎日たくさんのイベントを開催しています。
【赤ちゃんガメやペンギンのヒナに出会えるかも!?】
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アカウミガメの赤ちゃん
ウミガメ回遊水槽では、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類のウミガメを飼育展示しています。水槽には、人工砂浜が併設されており、毎年のようにアカウミガメが上陸産卵し、子ガメが誕生しています。子ガメの専用水槽もあり、誕生した子ガメが成長していく様子もご覧いただけます。
ウミガメの繁殖シーズンは初夏~夏にかけて。赤ちゃんウミガメが見られるとしたら、夏頃です。
南極の海のペンギン水槽では、ジェンツーペンギン・アデリーペンギン・ヒゲペンギンの繁殖に成功しています。実は水槽内の季節は南極に合わせて日本とは反対になっています。ですので、日本が冬になる12月頃にヒナが誕生しています。季節を作り出すカギは光です。ペンギンたちは光の長さや強さで季節を感じるため、昭和基地周辺の日照データを参考に照明をコントロールしています。子育ては水槽内で行われるため、親子の様子を観察することもできます。
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ヒゲペンギンの親子
ココも見てみて!
【水中観覧席】
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縦4m×横29mの大きな水中観察窓から広がる青い青い水中世界。「イルカパフォーマンス」が行われているときはジャンプに向かう前の力強い泳ぎを観察したり、それ以外の時間ではゆったりと泳ぐイルカたちの様子を見たりすることができます。絨毯(じゅうたん)敷きになっているので、腰を下ろしてゆっくりと過ごせます。
【くらげなごりうむ】
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クラゲの展示コーナー「くらげなごりうむ」。水の中をゆったりと漂うミズクラゲを照明や鏡で幻想的に演出した水槽は、フォトジェニックな1枚が撮れるでしょう。季節によって展示しているクラゲの種類は変わり、目の前のガーデンふ頭で採集されたクラゲや、館内で繁殖したクラゲの展示もあります。クラゲラボのコーナーでは、クラゲの育成過程を観察することができ、不思議に満ちたクラゲの生態について学べます。
【しおかぜ広場】
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北館の外にあるしおかぜ広場では、ケープペンギンを展示しています。季節の良いときは、屋外での展示もあり、飼育舎から屋外展示場への移動時やイベント「ペンギンよちよちウォーク」では、可愛らしいよちよち歩きをご覧いただけます。
【エコ・アクアリウム~海の未来を考えよう~】
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海洋環境、特に海洋プラスチックごみと生き物の関係について、情報発信をしている環境教育ルームです。海岸に漂着したウミガメの胃の中から見つかったプラスチックごみや、マイクロプラスチックの実物を展示しています。水族館でたくさんの生き物に出会い、その魅力を知っていただけたら、海やそこに生きる生き物たちが直面している環境問題にも目を向けていただければ嬉しく思います。(名古屋港水族館 佐藤ちづる)
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☞ 水族館通が四コマで語る!名古屋港水族館のココがオモロい!
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どうも!全国の水族館をまわる、さかなのおにいさん かわちゃんです。
ここからイラストで水族館マニアならではの見どころを紹介したいと思います。
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こ、怖過ぎやろー!!
実際の写真はこちら。
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絶対に通らないと行けない暗い通路にあるので、地元の小学生たちが目をつぶって走り抜けていました。ある意味思い出に残る、通のスポット!?
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もちろん、イルカたちが思い思いに泳ぐイルカプールの広大さも必見です。広いだけでなく、イルカパフォーマンスでは何台ものカメラワークを駆使した特大スクリーンの投映があるため、最前から一番後ろのお客さんまで楽しめます。水中カメラでジャンプの助走まで見せてもらえるナイスなサービス精神!
シャチやシロイルカ(ベルーガ)、ここならではの生き物たちにも会える日本最大級の敷地面積の名古屋港水族館。ぜひお時間たっぷりとって、隅々まで楽しんでください!
「さかなのおにいさんかわちゃん」プロフィール
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さかなのおにいさん かわちゃん(川田一輝)
1990年生まれ。さかなたちの“オモロい”生態や海の大切さをイラストや歌で伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」では作詞作曲うた・イラストを担当。著書に「ツッコミたくなるおさかな図鑑(ワニブックス)」や「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。
名古屋港水族館(なごやこうすいぞくかん)
シャチ、ベルーガ(シロイルカ)、エンペラーペンギンなど国内でも出会える機会が限られた貴重な生き物たちが目白押し。とにかく広くて大きな水族館なので1日では見きれないほどたくさんの生きものたちに出会えます。また、来館記念符として販売されている「魚朱印(ぎょしゅいん)」も水族館好きな人にはたまりません。
〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1-3
Tel:052-654-7080
名古屋港水族館HP: 名古屋港水族館HP
Instagram:名古屋港水族館 公式
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【角川の集める図鑑GET!編集部からのお知らせ】
『角川の集める図鑑GET!深海』が発売されます!!
『角川の集める図鑑GET!魚』に続き、待望の深海図鑑が発売されます。
書籍情報
■ヨメルバからのお知らせ■
ヨメルバ会員限定で、アンケートに答えていただいた方の中から、抽選で水族館オリジナルグッズ(非売品)をプレゼント!!
▼オリジナルグッズ(非売品)
・スリムクリアボトル:3名様
・トートバッグ:3名様
※賞品はお選びいただけません。
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※色味は実際と異なる可能性があります
【応募しめ切り:2023年7月3日(月)23:59】
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