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チケットをプレゼント! エノスイグソクムシでも話題の湘南・江の島にある大人気水族館「えのすい」【神奈川県】 「角川の集める図鑑GET!とめぐる日本の水族館」第19回

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日本は世界で一番水族館が多い国ともいわれています。みんながよく行く水族館だけでなく、 日本全国にはたくさんの魅力的な水族館があります!水族館で実際にはたらく人から、 水族館の魅力や楽しさを教えてもらって、 魚や水の生きものの面白さを発見しよう!そして水族館へ行ってみよう! 今回から、水族館さんからご紹介いただいた後に、日本全国の水族館を訪れ『全国クセすご水族館図鑑』でも大人気の「さかなのおにいさん かわちゃん」に水族館のおすすめポイントを教えてもらいます。(毎月1回更新予定)

 

エノスイグソクムシでも話題の湘南にある大人気水族館「えのすい」
新江ノ島水族館【神奈川県】

2023年あけましておめでとうございます。新年はじめの連載は「新江ノ島水族館」さんです。ワタボウシクラゲやエノスイグソクムシなどの新種でも話題の大人気水族館です。今回はなんと新江ノ島水族館さんの御厚意でヨメルバ会員限定の読者プレゼントをご提供いただきました!! くわしくは記事の最後をご覧ください。





<新江ノ島水族館>

相模湾(さがみわん)に面し、右手に富士山、左手に景勝地・江の島が控える絶好のロケーションに位置する「新江ノ島水族館」、通称“えのすい”。目の前に広がる相模湾は海洋生物の宝庫。その相模湾に実際に潜って生き物たちを観察することは難しいけれど、“えのすい”で海の中を冒険するようにドキドキわくわくしてほしいと、「相模湾と太平洋」「生物」をテーマにした水族館です。




<浅瀬から海底まで相模湾を大冒険!>

「相模湾ゾーン」では、できる限り自然のままの環境に近づけるようにたくさんの展示の工夫をしています。造波装置で波を起こし、岩に打ち付ける音を聞きながら、波の下で雄大に泳ぐ魚たちの生態や、徐々に深くなる水深に応じて魚たちの種類が変わっていくようすを学びながら観察できます。


出会いの海


少し珍しい、海藻がメインの「岩礁(がんしょう)水槽」。ここでも波を起こしているので、海藻がゆらゆらと揺れる中、ともにくらす生き物たちを観察できます。きっと圧倒的存在感を放つコブダイに目を奪われるはず。さらに、この水槽にはめったに見られないウナギがいるとかいないとか・・・!?


岩礁水槽


エイが頭上を泳ぎ、腹面には目がなく実は鼻だということを知る人が多いのがここのポイント! 飼育員の描いた解説板を要チェック。「相模の丸窓」からは魚たちが休む姿も見られます。



湘南・江の島の特産品でもある「シラス」は、とても身近でありながら常設展示されているのは世界でも“えのすい”だけ! とっても繊細で飼育するのが非常に難しいけれど、研究と試行錯誤によって常設展示が実現しました。今では累代繁殖10代目となりました。
ここでは生まれたばかりのシラスから、食卓にあがるまでの成長過程も観察できます。シラスって、イワシだけでなくウナギやアユの稚魚の総称だって知っていましたか?


シラスサイエンス


高さ9m館内最大級の水槽「相模湾大水槽」。100種類約2万匹の大小さまざまな魚たちが泳ぎます。特に約8,000匹のマイワシの群れにサメが近づいたとき、さーっと形を変えながらも群れで泳ぐ姿には歓声が上がるほど。水槽の正面が床面と近く、まるで海底に降り立ったかのように感じられるはず。


相模湾大水槽



<“えのすい”はクラゲ飼育展示のパイオニア>

“えのすい”のクラゲ展示の歴史はさかのぼること60年以上前に始まりました。
水槽いっぱいに漂う大きなクラゲも、実は数ミリの大きさから大切に大切にバックヤードで育てている種類がいます。そんな飼育・研究と展示手法を活かした「クラゲファンタジーホール」はクラゲの体内をイメージしていて、どこを見ても角がないんです。とても幻想的で癒されること間違いなし。
一方で、アカデミックにクラゲを紹介している「クラゲサイエンス」では、クラゲ担当の飼育員がほぼ毎日海へと出向き、調査・採集できたクラゲを展示している水槽もあります。常時約50種ものクラゲに出会えるのも、長年に渡りクラゲを飼育・研究してきた“えのすい”だからこそ。


クラゲファンタジーホール


新種として記載された「ワタボウシクラゲ」(標本)



<相模湾は世界的にも有名な深海底をもつ内湾>

深海は水深200m以上の深い海のこと。世界の海の95%を占める深海の不思議な世界を「深海Ⅰ~JAMSTECとの共同研究~」を通じて紹介しています。
ぜひ見てもらいたいのが「化学合成生態系水槽」。この水槽はJAMSTECとの共同研究により、深海生物の長期飼育のために深海の中でも極めて特殊な環境を再現した水槽です。また、海底に沈んだクジラの骨だけにすみつくホネクイハナムシ(俗称:ゾンビワーム)というインパクトのある名前の深海生物の累代繁殖にも成功しています。
他にも、“えのすい”で飼育していたダイオウグソクムシから新種が見つかり、なんと“エノスイグソクムシ”と名付けられたことや、迷惑そうなナマコを背負って隠れたつもりでいるオオホモラなど、深海はおもしろくて不思議がいっぱいです。

 




<相模湾の深海調査で大活躍した有人潜水調査船>

JAMSTECの有人潜水調査船「しんかい2000」。初潜航も最終潜航も、最多潜航場所も相模湾でした。展示されている実機は毎年JAMSTECの元運航チームの方々の手で公開整備がおこなわれ、今でもサビずにネジが回るほど。一緒に展示されているカニの殻は、実は当館のカニが脱皮した本物です。


しんかい2000(JAMSTEC)



<イルカたちとの絆を感じるイルカショー>

江の島と富士山の絶景を背景に作られたイルカショースタジアムでは、イルカショー「Wave~きみの波になりたい~」を開催中。「Wave」は、イルカたちの波になりたいという思いからこのタイトルがつけられています。イルカたちにとって心地よい波に、刺激的な波に、いろんな波になりたいと、トレーナーたちは毎回イルカたちと全力で遊んでいます! イルカと人との絆をぜひご覧ください。


イルカショー「Wave~きみの波になりたい~」



<ウミガメたちの生態から相模湾の環境を考える>

相模湾では複数種のウミガメが回遊・生息しています。そのうちアカウミガメは唯一相模湾で産卵するのですが、ウミガメやそれを取り巻く生物たちが生きていくためには、きれいな海と砂浜が欠かせません。“えのすい”では産卵巣保全活動やえのすいビーチクリーンなど環境を考える活動もおこなっています。
最近の嬉しいニュースでは、2022年8月に“えのすい”飼育下初となるアカウミガメの赤ちゃんが誕生しました。すくすく成長中ですので、ぜひ会いにきてください。




<なぎさの情報発信基地!>

陸と海が出会う場所を「なぎさ」といいます。 “えのすい”の目の前に広がるなぎさも、魚介類をはじめ生物の重要な生息域です。そんななぎさの大切さを「知り」「学び」「考え」「行動する」ことを基本テーマとした場が“えのすい”に併設している「なぎさの体験学習館」です。
なぎさにはどんな生き物がいるのかが分かる展示「なぎさを調べる」では、キューブ図鑑をつかって楽しみながら学べるのでおすすめ。また、さまざまな体験型のプログラムも開催しており、きれいな貝がらや不思議な形の石を見つけて作品を作ったりと、日によって様子の違うなぎさは毎回発見があって楽しい場所です。ぜひ自らの体験を通してなぎさのこと、海のこと、環境のこと、生き物のことへ興味を持つきっかけにしてほしいと思っています。

 




<“えのすい”のどこかで生まれたあわの妖精“あわたん”>

“えのすい”公式キャラクターの“あわたん”です。“あわたん”がくらしている“えのすい”の中で感じた「疑問」や「不思議」を体験しながら解き明かしていくYouTubeあわたんチャンネル「おしえて!トリーター」を好評配信中! ぜひチェックしてみてください。


あわたんチャンネル



(文=新江ノ島水族館 播磨千絵)






☞ 水族館通が語る!えのすいのココがすごい!!

 ◆なんとも美味しそうな世界初展示!



普段何気なく食べているシラスの生きて泳いでいる姿を見られるのは世界でここだけ!えのすいで孵化させた自家繁殖のシラスサイエンスは必見です。「シラスってカタクチイワシのことなんだ…!」大きさによって泳ぎ方が変わる姿を見て、食と生命が結びつく、食育としても素晴らしい展示です。



展示を見た後は外でしらすドッグを食べるのもオススメ。意外と塩っ気がナイスマッチなんです。
(上空で狙ってるトンビに注意!)

 ◆シラスだけじゃないんです!

 



シラス(イワシ)人気もさることながら、ぜひとも深海の世界も楽しんで欲しい!日本初のJAMSTECとの深海生物の長期飼育法に関する共同研究をしているんです。ぼくらが絶対に見られない、深い海の底で温泉が湧く光景が見られる…!

個人的に好きなのは胸毛でバクテリア育てて食べてるゴエモンコシオリエビです。

 





キラキラ輝くシラスと暗い深海の生物たちのコントラスト、存分に楽しんでねー!!

「さかなのおにいさんかわちゃん」プロフィール


かわちゃんさんと「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」

さかなのおにいさん かわちゃん(川田一輝)
1990年生まれ。さかなたちの“オモロい”生態や海の大切さをイラストや歌で伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」では作詞作曲うた・イラストを担当。著書に「ツッコミたくなるおさかな図鑑(ワニブックス)」や「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。


新江ノ島水族館(しんえのしますいぞくかん)
1954年に開館した前身・江の島水族館から約70年を迎えようとしている歴史ある水族館。世界中の海で研究や調査をする海洋研究開発機構「JAMSTEC」の本拠地である相模湾に面していることから潜水船の展示をはじめ、深海をテーマにした他には無い展示も魅力的。

〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
Tel:0466-29-9960
公式HP: 新江ノ島水族館HP
営業時間:12月-2月 10:00~17:00、3月-11月 9:00~17:00
Twitter:@enosui_com
Instagram:@enosui_com
Facebook:新江ノ島水族館facebook
YouTube:新江ノ島水族館公式チャンネル



【角川の集める図鑑GET!編集部からのお知らせ】

『角川の集める図鑑GET!魚』が大好評発売中です!!



■特典動画がチラっと見られる図鑑PV動画はこちら

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【応募しめ切り:2023年2月10日(金)23:59


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