【防災や来客にも役立つ】子どもと使いたいキャンプアイテム「マット」
肌寒くなるこれからの時期、泊まりがけのキャンプで欠かせないのが「マット」です。しっかりとしたクッション性と断熱性を兼ね備えたキャンプ用マットは、アウトドアだけでなく、急な来客や非常時の備えとしても活躍します。今回は、キャンプコーディネーター・漫画家のこいしゆうかさんに、テント泊の睡眠環境を大きく左右する「マット」についてお話をうかがいます。
■ テントで眠るときのあたたかさを支える「マット」
寝袋の下に敷くマットは、キャンプでの就寝を快適にしてくれるとても重要なアイテムです。地面に直にテントを張るキャンプでは、想像以上に地面からの冷えの影響を受けます。就寝時は気にならなくても、夜が更けるにつれて地面は冷え込んでいきます。保温性の高い寝袋を使っていても、マットが薄いと寒くて眠れないという話はよく聞きます。床冷えを防ぎ、快適な睡眠を守るマットは、地味ながらも侮れないアイテムです。
一方で、マットは最も選ぶのが難しいアイテムでもあります。マットは大きく分けて、空気を入れて使う「エアマット」と、軽量な「折りたたみ式」の2タイプがあります。エアマットのなかには、バルブを開くだけで膨らむ自動膨張式のものもあります。おおまかにいうと、寝心地を優先するなら「エアマット」、軽さやコンパクトさを優先するなら「折りたたみ式」です。分厚いものであればいいと思われがちですが、厚みがあるマットはそのぶんサイズが大きく、家族全員分そろえるとかなりのボリュームになります。まずは移動手段や車のサイズで選び、寝心地の良さと持ち運びやすさのどちらを優先したいのかを考え、使用時の季節にあったマットを選びましょう。
■ こいしさんおすすめ!子どもと使いたい「マット」
「マットを選ぶときは、断熱力を示す『R値』も大切な指標です。数値が高いほど床冷えに強く、春夏秋3シーズン使用するなら『R値4以上』がひとつの目安。R値は足すことができるので、服の重ね着のように複数枚を組み合わせて使えますよ!」とこいしさん。ファミリーキャンプに活躍するおすすめのマット5アイテムを、用途別に教えていただきました。
◆WAQ『インフレータブル式マット 8cm』
価格・寝心地の良さ・収納性のバランスが抜群!
こいしさん:マットは快適に眠るために重要だけど、あまりコストをかけたくないというキャンパーの心をぐっとつかむのが、WAQ『インフレータブル式マット 8cm』です。価格と寝心地の良さ、収納性のバランスがよく、初めてキャンプに行く、何を選んでいいかわからないという人にぴったりの1枚です。厚みは8cm、断熱性の高さを示すR値は6.0と高く、一般的なキャンプであれば一年中床冷えの心配なく使用できます。
サイドのスナップで簡単に連結可能。カラーは、タン、オリーブ、ブラックの3色展開。持ち運びに便利な収納袋付き。
こいしさん:バルブを開くと膨らむ自動膨張式です。子どもが昼寝したいときなど、すぐに膨らませたいときはエアポンプを併用するのがおすすめです。体格によっては横幅がやや小さく感じるかもしれませんが、複数枚連結できるため、何枚かくっつければ子どもに添い寝できます。
商品情報
WAQ『インフレータブル式マット 8cm』
商品サイト:https://waq-online.com/products/waq-m8-1
画像提供:WAQ株式会社
◆コールマン『コンフォートインフレーターマットハイピーク/ダブル』
子どもと添い寝しやすいダブルサイズ
こいしさん:車移動で快適な睡眠を最優先するなら、こちらのマットがおすすめ。厚さ10cmでクッション性が高いうえ、エアマット特有のキュッキュッとした感触がなく、肌触りのよさが大きな特徴。ハリ感のある表面と、やわらかいストレッチ生地の裏面から好みのかたさを選べます。子どもと一緒に就寝できるダブルサイズで、封筒型の寝袋と組み合わせれば家の布団に近い感覚で眠れます。2泊以上のファミリーキャンプにぴったりです。
バルブを開けるだけの自動膨張式。付属の収納ケースは加圧用ポンプとしても使用できる。200×128cmのダブルサイズ。
こいしさん:バルブを開けるとマットに空気が入る自動膨張式です。エアマットは本体や空気注入部が破れることもありますが、万一破れてしまっても、アフターサポートが充実しているコールマン製品なら安心。メンテナンスや修理を依頼しやすいところもうれしいポイントです。
商品情報
コールマン『コンフォートインフレーターマットハイピーク/ダブル』
商品サイト:https://ec.coleman.co.jp/category/243/2000038773.html
画像提供:ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社
◆WAQ『WAQ AIR BED 電動ポンプ内蔵エアーベッド』
ラグジュアリーな快適さにうっとり
こいしさん:快適性を追求するなら、『WAQ AIR BED 電動ポンプ内蔵エアーベッド』。厚み40cmのマットは寝心地抜群で、グランピング施設のようなラグジュアリーなひとときを満喫できます。屋外で眠るのは抵抗があるという人をキャンプに連れ出す理由にできるほど快適なマットです。ポンプが内蔵されていて、ボタンひとつで設営も撤収もあっという間。専用の収納袋に入れれば想像以上にコンパクトになり、車移動なら持ち運びのストレスはそれほどありません。
自宅のベッドのような快適な寝心地。カラーはコヨーテ、ブラックの2色展開。
こいしさん:アウトドアでの使用を想定した丈夫な生地を採用しており、もちろん室内でも使用可能。来客用に備えておくのもおすすめです。空気を注入するエアポンプは取り外し式で、万一マットが破れても、マット部分のみ補修してエアポンプは継続使用できるため、丸ごと買い直さずに済むのも大きなメリットです。持っているテントの大きさに合うかどうか、あらかじめチェックしておきましょう。
商品情報
WAQ『WAQ AIR BED 電動ポンプ内蔵エアーベッド』
商品サイト:https://waq-online.com/products/waq-abs1
画像提供:WAQ株式会社
◆NEMO『Tensor™ All-Season』
軽量&コンパクトで徒歩キャンプや山登りに最適!
こいしさん:電車やバスでの移動や山登りにも使えるマットを探しているなら、登山家やアウトドア愛好家から高い評価を得ているアウトドアブランド・NEMO Equipmentの『Tensor™ All-Season』がおすすめです。極寒環境を除けば1年中安心して使えるほど断熱性が高いうえ、折りたためば500mlのペットボトルほどの大きさ、軽さになります。この収納性の高さと軽さは大きな魅力です。
内部に独自の断熱フィルムを2枚配置し、R値5.4という高い断熱性と軽量性を両立。
こいしさん:設営時は付属のポンプサックで簡単に空気を注入でき、撤収時もバルブを開放するだけでたちまち空気が抜けます。厚さが9cmあり、地面のデコボコを感じることなく、寝心地も快適です。携帯性を重視する山岳用マットは横幅が狭いものが多いなか、『Tensor™ All-Season』のレギュラーワイドは64cm幅で快適。徒歩キャンプはもちろん、オートキャンプにもおすすめです。
商品情報
NEMO『Tensor™ All-Season』
商品サイト:https://nemoequipment.jp/products/tensor-all-season?variant=49432355832094
画像提供:株式会社ストライド
◆サーマレスト『Zライトソル』
独自コーティングが抜群のあたたかさをキープ
撮影:Scott Rinckenberger
こいしさん:さまざまな価格帯の折りたたみ式マットが販売されていますが、断熱性の高さで選ぶなら、アメリカの老舗アウトドアブランド・サーマレストの『Zライトソル』。サーマキャプチャーという独自のアルミコーティングにより体温が反射され、あたたかさを保ちます。春夏秋はこれひとつで、冬はエアマットと組み合わせて一年中活躍します。
サイズS(長さ130cm)とサイズR(長さ183cm)の2タイプ。好きな長さにカットして使用することも可能。カラーはシルバー/ブルー、シルバー/レモンの2色展開。
こいしさん:寝心地の良さではエアマットに敵いませんが、収納性は抜群で、500mlのペットボトル1本よりも軽量。簡単に破れたり壊れたりしにくいところも折りたたみ式マットのいいところです。キャンプだけでなく、ピクニックやお花見などちょっとしたおでかけにもおすすめ。寒くなるこれからの季節、レジャーシートとあわせて持っていくと、いつもの公園もぐっと過ごしやすくなりますよ!
商品情報
サーマレスト『Zライトソル』
商品サイト:https://e-mot.co.jp/product/zlite-sol/
画像提供:株式会社モチヅキ
■ 急な来客にも防災の備えにも活躍!
最後に、キャンプ場以外でのマットの活用についてこいしさんに教えていただきました。
「テントの中で眠るときはもちろん、急な来客や防災の備えにもマットは役立ちます。近年、インテリアブランドでもマットが販売されていますが、キャンプや公園など屋外での使用も考えているなら、濡れや衝撃などを考慮して開発されたアウトドアメーカーのものがおすすめです。テントと組み合わせて公園でお昼寝するときにも便利に使えますよ!」
キャンプの睡眠を快適にし、いつもの公園遊びからもしものときまで幅広く活躍する万能マット。わが家のライフスタイルにぴったりの1枚を見つけて、子どもとの暮らしに取り入れてみてください。
取材・文:三東社
【プロフィール】
こいしゆうか
キャンプコーディネーター・漫画家。女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」の提唱者。メーカーコラボによるオリジナルテント「PANDA」などのデザインも手がける。雑誌やラジオ、テレビなどさまざまなメディアでキャンプの魅力を発信。『ゆるっと始めるキャンプ読本』(KADOKAWA)など著書多数。