【秋の行楽に】子どもと使いたいキャンプアイテム「焚き火台」
アウトドアに最適なシーズンが到来! キャンプのはじめの一歩として、家族で「焚き火」を囲むのはいかがでしょうか? 今回は、キャンプコーディネーター・漫画家のこいしゆうかさんに、焚き火の魅力や楽しみ方と、親子で使いやすいおすすめの「焚き火台」についてお話をうかがいます。
■ 焚き火は会話が弾むコミュニケーションの場
キャンプのベストシーズンがいよいよやってきます。日が短くなるこれからの時期、おすすめなのが「焚き火」です。ゆらめく炎を眺めるだけでなく、調理にも役立ち、暖をとれて、明かりにもなるのが焚き火のすごいところ。現代では非日常のアクティビティですが、人類にとって焚き火が身近だった年月のほうが、火から離れて生活している近代の暮らしよりずっと長いのだそうです。焚き火を眺めていると、懐かしいような、ホッとするような感情が湧いてくるのはそのためかもしれません。
炎のゆらめきや薪がはぜる音には、人間が心地よいと感じる「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」があり、リラックス効果や癒し効果があるといわれています。最近は焚き火動画が人気だそうですが、ぜひキャンプ場で実際に焚き火をして、炎の熱さや煙の香り、パチパチと薪が燃える音などを五感で味わってみてください。
まずは焚き火でお湯を沸かしてみましょう。初めて焚き火を体験した子どもは、それだけでとても感動します。マシュマロを炙ってチョコと一緒にクラッカーではさむスモアを味わうのもおすすめです。ぜひ日帰りキャンプなどで焚き火にチャレンジしてみてください。
焚き火は、コミュニケーションツールとしても大きな力を発揮します。一緒に焚き火を囲むと結束力が高まる。そんな不思議なパワーが焚き火にはあると思います。子どもとともに焚き火を囲むことで、ふだんはなかなか聞けない本音が聞けて、家族の絆が深まるきっかけになるかもしれませんよ!
■ こいしさんおすすめ!子どもと使いたい「焚き火台」
「焚き火台は、目的と移動手段で選ぶのがおすすめです。炎を眺めて楽しみたいのか、バーベキューや鍋料理がしたいのか。『観賞用』か『調理用』かという目的でまず絞り、そのうえで電車やバスで移動するなら軽量なものを、車移動の場合は重量のあるものも含めて使いやすいものを選ぶといいですよ」とこいしさん。おすすめの焚き火台5つを教えていただきました。
◆Snow Peak『焚火台Lスターターセット』
「焚火台」という概念をつくった王道アイテム
こいしさん:焚火台のパイオニアといえば、国内屈指のアウトドアブランド・Snow Peak。かつては地面に直接、薪や炭を置いて焚火をするスタイルが一般的でしたが、直火は芝生など自然に大きなダメージを与えることが懸念されていました。そこで「焚火台」という概念を国内で広めたのがSnow Peakの『焚火台』です。開いて置くだけという初心者にも扱いやすい構造で、観賞用としてはもちろん、別売りの『グリルブリッジ』と組み合わせれば焚火調理にも使用できます。
焚火台L、焚火台ベースプレート、炭床Pro L、焚火台L コンプリート収納ケースがセットになった『焚火台Lスターターセット』。車移動でのオートキャンプに。
こいしさん:シンプルな構造で壊れにくいうえ、ステンレス板の厚みにもこだわった頑丈さが大きな魅力。熱による歪みにもしっかり耐えるタフさで、まさに一生もの。新潟県の燕三条地域にある本社工場で誕生した名品は、今年で30周年を迎えるロングセラーとして多くのキャンパーに愛されています。はじめて焚火に挑戦する方には、頑丈でおしゃれな持ち運び用の収納ケースや薪の燃焼効率をあげる炭床など必要なものがセットになった『焚火台Lスターターセット』がおすすめです。
商品情報
Snow Peak『焚火台Lスターターセット』
商品サイト:https://ec.snowpeak.co.jp/brand/snowpeak/item/SNP0120A0572?via=recommend
画像提供:株式会社スノーピーク
◆コールマン『ファイアーディスク』
組み立て不要。気軽に焚き火が始められる
こいしさん:パッと脚を開くだけのシンプルな構造が魅力の人気アイテムです。食器皿のような美しい曲線を描いたフォルムが大きな特徴。浅型なため、どの角度からもじっくりと焚き火の炎を眺められます。焚き火を眺めてリラックスしたり、マシュマロをあぶって味わったりという楽しみ方に最適のアイテムです。付属の収納ケースに入れればコンパクトに持ち運べます。
重量約1.6キロ。脚をたためば厚さ約10センチに。焼き網、収納ケース付き。
こいしさん:カーブがかかった形状で、薪を組むのにややコツがいります。おすすめは、大きめの薪を横に寝かせ、その上に複数の薪を立てかける「差し掛け型」という組み方です。事前に動画などでやり方を予習したうえで試してみてください。
商品情報
コールマン『ファイアーディスク』
商品サイト:https://ec.coleman.co.jp/category/506/2000031235.html
画像提供:ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社
◆ユニフレーム『ファイアグリル』
焚き火もBBQも楽しみたい人におすすめ
こいしさん:焚き火台としてもバーベキューグリルとしても使いやすいのが、ユニフレームの『ファイアグリル』。キャンプ場で販売している薪を切らずにそのまま入れられます。焚き火台と付属の焼き網の角がずれるようにデザインされていて、焼き網を固定したまま、四隅からスムーズに炭を出し入れできます。
中心部に比べ火力が弱くなる網の四隅は焼けた食材の保温スペースに最適。薪を載せるロストルと炉はステンレス製。
こいしさん:1台で2役をバランスよくこなすうえ、1万円以下というリーズナブルな価格も大きな魅力。総重量は約2.7キロと見た目より軽く、脚や焼き網を焚き火台の中に収納して持ち運べます。焚き火もバーベキューもどちらもやってみたいという方におすすめの一台です。
商品情報
ユニフレーム『ファイアグリル』
商品サイト:https://www.uniflame.co.jp/product/683040
画像提供:株式会社新越ワークス
◆『Picogrill398(ピコグリル398)』
ペットボトルより軽く、徒歩キャンプに最適!
こいしさん:軽量焚き火台の革命児的存在です。無駄のないミニマムなデザインで、500mlのペットボトルよりも軽く、折りたたむとA4サイズになり、バックパックにコンパクトに収納できます。電車やバスでキャンプ場に向かう徒歩キャンプにうってつけのアイテムです。
重さ約365グラム。火床は折りたたみ式で付属ケースにフラットに収納可能。
こいしさん:脚は細いものの絶妙な安定感があり、市販の薪を切らずに置ける大きさも魅力です。素材が薄いため熾火をつくるにはややコツがいりますが、子どもと一緒に拾った小枝や流木で焚き火遊びをするにはもってこいのアイテムです。
商品情報
『Picogrill398(ピコグリル398)』
商品サイト:https://pi-ka-ri.com/?pid=45312115
画像提供:Pikari合同会社
◆ユニフレーム『薪グリルII』
火ととことん向き合って焚き火調理を楽しめる
こいしさん:最後に紹介するのは、調理に特化したステンレス製かまどです。焚き火で調理すると、火力調整の難しさに直面します。火をつけるのにまずは苦戦し、火がついたと思ったらあっという間に燃え盛るなど一筋縄ではいきませんが、だからこそいつしか夢中になるのが焚き火のおもしろさです。『薪グリルII』は、そんな火と向き合う楽しさをとことん味わえるアイテムです。
地面と炭床まで約13センチの高さがあり、地面へのダメージを軽減。
こいしさん:キャンプ場で販売している薪がすっぽり収まる絶妙な大きさで、鍋を置いたまま薪をくべられる使い勝手の良さもうれしいポイント。子どもと火力調整を楽しみながら、まずはスープなどの料理からチャレンジしてみてください。かまどの反射板によって調理中はぬくぬくと暖かく、冬キャンプの防寒にもおすすめです。
商品情報
ユニフレーム『薪グリルII』
商品サイト:https://www.uniflame.co.jp/product/682845
画像提供:株式会社新越ワークス
■ 初心者でも失敗しない「火の付け方」のコツ
最後に、焚き火やバーベキューで悩ましい「火の付け方」のコツをこいしさんに教えていただきました。
「着火剤をつけたら、小さくて細かいものから火をつけましょう。まずは松や杉の葉や細い枝を燃やし、小枝、細い薪、太い薪へと順に火をつけていきます。薪は、空気の通り道を考えて組むとうまくいきます。薪の組み方には、キャンプファイヤーのような井桁型、中央が高くなるティピー型などさまざまな方法がありますが、初心者におすすめなのは『差し掛け型』です。
大きな薪を横に寝かせて土台にし、そのうえに小枝や細い薪を立てると、薪が安定しやすく、空気の通り道もつくれます。ベストな火の付け方は風向きや風の強さによっても変わるので、やってみるのがいちばんの近道ですよ!」
ゆらめく炎を囲んでおしゃべりする時間は、家族にとって特別な思い出になるはず。アウトドアが気持ちよくなるこれからの時期、こいしさんに教えてもらったアイテムと火の付け方をぜひ試してみましょう♪
取材・文:三東社
【プロフィール】
こいしゆうか
キャンプコーディネーター・漫画家。女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」の提唱者。メーカーコラボによるオリジナルテント「PANDA」などのデザインも手がける。雑誌やラジオ、テレビなどさまざまなメディアでキャンプの魅力を発信。『ゆるっと始めるキャンプ読本』(KADOKAWA)など著書多数。