子どもと使いたいキャンプアイテム「寝袋5選」
キャンプは、子どものワクワクと自立心を育む絶好のチャンス。豊かな大自然で眠るとき、子どものからだをやさしく包み込んでくれるのが「寝袋」です。からだにフィットする子ども用寝袋があれば、テントやキャビンで過ごす夜がより快適になります。今回は、キャンプコーディネーター・漫画家のこいしゆうかさんに、子ども用寝袋の選び方のコツと、おすすめの子ども用寝袋についてお話をうかがいます。
■ 防災対策にも役立つ「寝袋」
キャンプやキャビン泊に欠かせないキャンプアイテムが「寝袋」です。欧米では、長期休暇に寝袋を持ってトレッキングやキャンプをしたり、複数の観光地をまわったりする習慣があり、寝袋で眠った経験がある子どもは珍しくありません。
日本では欧米に比べてまだ日常的な道具ではありませんが、寝袋で眠るという体験は防災にも役立ちます。キャンプを通じて寝袋に慣れておくと、いざというときの備えになります。
寝袋は、使う人の体温をダウンや化学繊維などの中綿が保持して、外の冷気を遮断することで高い保温性を発揮します。子どもがブカブカの大人用寝袋を使うと、余分な部分から放熱して寝袋全体が冷えてしまうため、子ども用寝袋を使用するのがおすすめです。
寝袋を選ぶポイントは、「形」「中綿の素材」「肌ざわり」。この3つを基本の軸に選ぶといいでしょう。
寝袋の形は封筒型とマミー型の2種類!
●家庭用布団に近い「封筒型」
・開放感がある長方形の形状。寝返りしやすい
・ジッパーを開けばブランケットとして使える
・かさが大きく、荷物の量や自宅の保管スペースを考慮する必要がある
●頭まですっぽり包む「マミー型」
・頭まで包み込むので熱を逃しにくく、暖かい
・収納性が高く、コンパクト
・足先に向かって細くなる形状で、寝返りしにくい
中綿の素材はどんな種類がある?
●ポリエステルなどの化学繊維
・濡れや汚れに強い
・リーズナブルな価格のものが多い
・洗いやすく、手入れが手軽
・ダウンより重く、かさばる
●ダウン
・保温性が高い
・コンパクトに収納でき、軽量
・適切に手入れすれば10年以上使用できる
・化繊タイプより高額
寝心地重視のライトユースであれば「封筒型」がおすすめです。積極的にキャンプに行くようなヘビーユースを想定しているなら、初めから「マミー型」を選んでもいいでしょう。肌ざわりは、直接店舗で寝袋にふれるか、オンラインショップなどの口コミをチェックしてみてください。素材や形のほかに大切なのが「寝袋の暖かさ」。山岳高原は夏でも気温が10度台になることもあります。季節や行く場所に合わせて寝袋を選びましょう。
■ こいしさんおすすめ!「寝袋5選」
「気軽に購入しやすいリーズナブルなものから、寝心地重視のもの、登山にも使える本格派まで、さまざまなタイプを選びました」とこいしさん。こいしさんおすすめの子ども用寝袋5つをご紹介します。
◆mont-bell『ホローバッグ Kid's #3 《封筒型・化繊タイプ》
子どものファーストシュラフに
こいしさん:子どものファーストシュラフにぴったりな『ホローバッグ Kid's #3』。日本を代表するアウトドアブランド・モンベルの子ども用寝袋で、足先に向かって細くなるマミー型のフィット感と、ジッパーを広げて使用できる封筒型の良さを兼ね備えています。
L字型のダブルスライダージッパーを採用。足元を開けて使用することも可能。バックル付きテープで収納もラクラク。
こいしさん:中綿はホローファイバーという化繊を使用していて、多くのキャンプ場では春・夏・秋の3シーズン使用できます。椅子に座ってお茶を飲むときなどに、ジッパーを広げてブランケットのように羽織るのも◎。価格と機能性のバランスに優れたアイテムです。
商品情報
mont-bell『ホローバッグ Kid's #3』
商品サイト:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121193
画像提供:株式会社モンベル
◆NANGA『︎キッズ スクエアフット 300』 《マミー型・ダウン》
布団づくりのノウハウが生み出す品質の高さが魅力
こいしさん:国産のダウンメーカーとして名高いNANGAは、布団の縫製から事業を始めたメーカーです。長年培ってきた羽毛に関するノウハウを駆使して生まれた寝袋は高品質で、キャンプにも登山にも活躍する本格派として高い信頼を得ています。そんなNANGAの子ども用寝袋が『︎キッズ スクエアフット 300』。高品質なリサイクルダウンを使用していて、軽量で収納性が高く、バックパックにも入れられます。年4〜5回はキャンプや登山に行くファミリーにおすすめです。
約110cm~160cmまで身長に合わせて3段階の長さ調整が可能。小柄な女性も使用可能。全3色展開。
こいしさん:羽毛は、丁寧にケアしてメンテナンスすれば100年使えるといわれています。NANGAには「永久保証」サービスがあり、購入後は期間を限定せず生地の破損やファスナー交換、羽毛の増量などのアフターケアサービスが利用できます(費用が発生する場合あり)。また、購入後5年以内であれば、大人用寝袋に買い替える際に割引サポートを受けられるところも魅力。メンテナンスして長く使えば使うほど、コスパがよくなるアイテムです。
商品情報
NANGA『︎キッズ スクエアフット 300』
商品サイト:https://store.nanga.jp/collections/sleeping-bag/products/kids-square-foot-300
画像提供:株式会社ナンガ
◆Snow Peak『SSシングル』 《封筒型・化繊タイプ》
まるでお布団のようななめらかな肌ざわり
こいしさん:家庭用布団に限りなく近い肌ざわりの寝袋です。シャカシャカとした化繊素材とは異なり、ふれたときに暖かみを感じられるなめらかさが魅力。寝袋の素材感が気になって寝づらいという声は子どもからも大人からも聞きますが、Snow Peak『SSシングル』なら、そんなストレスから解放されます。
ファスナーを開いて使えば2人サイズのかけ布団に、複数をつなげて使えば親子で添い寝できる寝袋に。
こいしさん:ファスナーを開けばブランケットとしても活躍します。寝心地が抜群にいいので、日常的にリビングに置いてお昼寝用のかけ布団として活用するのもおすすめ。肌ざわりや寝心地を重視する人に最適のアイテムです。
商品情報
Snow Peak『SSシングル』
商品サイト:https://ec.snowpeak.co.jp/item/SNP0118A0017?clr_id=101
画像提供:株式会社スノーピーク
◆SotoLabo『SLEEPING BAG Regular 450』 《マミー型・ダウン》
連結できるハイスペックのマミー型寝袋
こいしさん:グースダウンを使用した本格的な寝袋です。耐久性があり、マミー型ながらもゆとりがあるため寝心地は抜群。さらに、両サイドのファスナーで複数の寝袋を連結できるところも大きな魅力。寄り添って眠ると寝袋がより温まり、子どもの安心にもつながります。
両サイドのジッパーで連結すれば添い寝も可能。ピローポケットが枕のズレを軽減。
こいしさん:枕がずれないところもうれしいポイントです。寝袋もキャンプ用枕も表面がつるつるしているため、いつの間にか枕がずれてしまうことがよくあります。『SLEEPING BAG Regular 450』には枕をホールドする「ピローポケット」があり、枕がたびたびズレるという悩みもスッキリ解決。洗濯ネットとダウン用洗剤を使えば洗濯機で洗えるため、いつも清潔な状態で眠れます。
商品情報
SotoLabo『SLEEPING BAG Regular 450』
商品サイト:https://sotolabo.com/shopdetail/000000000171/all_items/page1/order/
画像提供:株式会社エヌエスアール
◆LOGOS『丸洗いスランバーシュラフ・2』 《封筒型・化繊タイプ》
洗濯機で丸洗いできてお手入れ簡単
こいしさん:寝具が用意されていないバンガローやキャビンに宿泊するとき、手に取りやすいのがLOGOSの『丸洗いスランバーシュラフ・2』。その名の通り洗濯機で丸洗いできて手入れがしやすく、気軽に購入しやすいリーズナブルな価格が魅力です。かわいらしい赤のチェック柄が、子どもたちのテンションを盛り上げます。
大型洗濯機で丸洗いできるからいつでも清潔。持ち運びに便利な収納袋付き。
こいしさん:キャンプに行く頻度が増えて、マミー型の寝袋を購入したあとにも役立ちます。ジッパーを開いて寝袋の下に敷いて床冷えを防いだり、マミー型の寝袋の上にかけ布団のようにしてかけたりと、さまざまなシチュエーションで万能に活躍しますよ!
商品情報
LOGOS『丸洗いスランバーシュラフ・2』
商品サイト:https://www.logos.ne.jp/products/info/3614
画像提供:株式会社ロゴスコーポレーション
■ 使用後は「しっかり乾燥」が長持ちのコツ
使用後の寝袋のお手入れも気になるポイントです。どんなところに気をつけたらいいのでしょうか。こいしさんは、「使用後の寝袋は、風通しのいいところに干してしっかり乾燥させましょう」と話します。
「保温性を保つため、使った後はしっかり乾かしましょう。気をつけたいのが、自宅での保管方法です。ダウンの寝袋は、持ち運び用の収納袋に入れたままにすると、羽毛がつぶれて寿命が短くなるため、なるべくふんわりした状態で保管しましょう。中綿のダウンが抜けてかさが減ってしまったり、寝袋に穴が空いたりしたときは、購入したメーカーに問い合わせてみてください。今回ご紹介したアイテムはいずれも国産メーカーの寝袋ですので、アフターケアの相談がしやすいですよ」
こいしさんのアドバイスを参考に、子どものからだをやさしく包む寝袋を見つけてみてください。キラキラ輝く星空の下、家族の絆が深まるキャンプを楽しみましょう!
取材・文:三東社
【プロフィール】
こいしゆうか
キャンプコーディネーター・漫画家。女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」の提唱者。メーカーコラボによるオリジナルテント「PANDA」などのデザインも手がける。雑誌やラジオ、テレビなどさまざまなメディアでキャンプの魅力を発信。『ゆるっと始めるキャンプ読本』(KADOKAWA)など著書多数。