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子どもと使いたいキャンプアイテム『ヘッドライト5選』

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自然のなかで子どもと過ごす親子キャンプは、最高の思い出づくりになること間違いなし! キャンプを初めて体験する子どもにも、大自然をとことん満喫してほしいですよね。キャンプコーディネイター・漫画家のこいしゆうかさんは、子どもの冒険心やワクワクを引き出すアイテムとして「ヘッドライト」をおすすめしています。子どもがキャンプを楽しむ方法とおすすめのヘッドライトについて、こいしさんにお話をうかがいました。

■ 好奇心がむくむく。大自然で「多様性」を感じよう!

 からだいっぱいに自然を感じて、五感をとことん研ぎ澄ませて遊べるのがキャンプの醍醐味。澄んだ空気はおいしいけれど、ふだん都会で過ごしている子どもにとってキャンプは未知の世界。どう遊んでいいのかわからず時間を持て余してしまい、ゲーム機で遊ぶ子どもの姿もよく見かけます。

 そんなとき試してほしいのが、自然との遊び方を子どもに案内すること。おすすめは、双眼鏡や虫眼鏡、ライト付きスコープを使った「生き物観察」です。葉っぱの葉脈、池の水にいるミジンコ、はじめてみる昆虫、遠くを飛ぶ野鳥などを親子でじっくりのぞいてみましょう。生き物に視点をあわせると、子どもの好奇心がどんどんふくらんでいきます。野鳥図鑑や植物図鑑、昆虫図鑑などが1〜2冊あると、「あの鳥は何だろう?」「この虫は?」と、子どものワクワクはさらに大きく育ちます。こうして自然での遊び方がわかると、ゲーム機で遊んでいた子どももあっという間に夢中になります。

 野鳥や昆虫、植物を観察していると、「多様性」を肌で体感できます。たくさんの生き物と共存していることは、ふだんの生活ではなかなか実感しにくいですよね。生き物から自然のなりたちを学ぶことは、子どもにとってまたとない体験になるはずです。



■ ヘッドライトで夜の暗やみが冒険に!

 初めてキャンプを体験する子どもの多くは、夜の暗やみを怖がります。そんなときお守りになるのが「ヘッドライト」です。
 ヘッドライトをつけると、恐怖心が薄れるとともに、子どもの冒険心がむくむくと湧き上がります。両手を使って遊べて、転んでも手をつきやすいのがヘッドライトのいいところ。ヘッドライトをつけると子どもの居場所がわかりやすくなって大人にとっても安心です。

 暗やみに慣れたら、キャンプ場の夜の世界にもぜひ目を向けてみてください。星空や月、焚き火の美しさは、暗いからこそ味わえるもの。キャンプ場によっては、セミの羽化を見るチャンスもあります。子どもは夢中になるとどんどん森の奥深くへ入ってしまうので、大人の目の届く範囲で遊ぶようにくれぐれも気をつけてほしいですが、安全を確保しつつ、親子でとことん遊べるといいですね。暗いからこそ味わえる世界が楽しくなってきたら、キャンパーの仲間入りです。



■ こいしさんおすすめ!子どもに使いたい「ヘッドライト5選」

「ヘッドライトは初めてキャンプを体験する子どもの強い味方!」とこいしさん。子どもにおすすめのヘッドライトを教えていただきました。

PETZL『ティキッド』
目にやさしく、引っ張るとベルトが外れる安全設計



圧倒的信頼性を誇るフランス発のクライミングギアブランド「ペツル」。子ども用として開発された『ティキッド』は、考え抜かれた安全性の高さが大きな特徴。ベルトは強く引くと開放する仕様で、首にかけていたベルトをどこかに引っかけてしまってもパッと開くようになっています。



キッズ用ならではの安全設計。電池蓋はコインなどでまわして開閉。


ヘッドライトの明るさは、「ルーメン」という単位で表します。非常に大まかな表現ではありますが、「1ルーメン=ろうそく1本分の明るさ」とイメージしてください。『ティキッド』は最大20ルーメンで、今回紹介する5アイテムのなかではもっとも目にやさしい明るさです。ライトを消し忘れても1時間後に自動消灯するキッズ用ならではのうれしい機能も搭載されています。


カラーは、左からブルー、ピンクの全2色展開。


商品情報
PETZL『ティキッド』
商品サイト:https://www.petzl.co.jp/headlamp/tikkid/

画像提供:ペツルジャパン株式会社

Black Diamond『ウィズ』
上下逆さまでも使用できる!



信頼性の高いアメリカの登山用品メーカー「Black Diamond」。子ども用として開発された『ウィズ』は、上下逆さまにつけても使用可能。大人用ヘッドライトは上下が決まっていて、逆さまに装着するとつけ直すことになりますが、『ウィズ』は子どもとって非常にわかりやすい仕様になっています。



40ルーメンのコンパクトな子ども用ヘッドライト。USB Type-Cの充電式。


『ウィズ』にもさまざまな安全対策が施されています。たとえば電池蓋。子どもが電池を誤って飲み込まないように、あえて開けにくい設計になっています。安心して使えるうえに、かわいらしいカラーリングとデザインも魅力。子どもといっしょに好きなカラーを選ぶのも楽しいですよ!


カラーは、左からクリークブルー、デザートセージ、ヒマラヤンソルトの全3色展開。


商品情報
Black Diamond『ウィズ』
商品サイト:https://www.lostarrow.co.jp/store/

画像提供:株式会社ロストアロー

LEDLENSER『KIDLED2』
重さ35グラム! 圧倒的な軽さが魅力



ストレスなくヘッドライトを装着し続けるには、軽さも大切なポイントです。近年人気が高まっているドイツの老舗メーカー「レッドレンザー」の『KIDLED2』は、重さ約35グラム。圧倒的な軽さが魅力です。



電池蓋はドライバーを使って開閉。伸縮性のあるヘッドバンドは強く引っ張ると外れる設計。


遊び心あふれるポップなデザインと、手にとりやすい価格もうれしいポイント。ライトの色は白色のほか、目にやさしい赤色、子どもが喜ぶ青色の3色が楽しめます。子どもが飽きずに使える工夫が詰まったアイテムです。


カラーは、左からパープル、グリーンの全2色展開。


商品情報
LEDLENSER『KIDLED2』
商品サイト:https://ledlenser.co.jp/collections/headlamps-1/products/kidled2

画像提供:レッドレンザージャパン株式会社

LOGOS『ROSY LEDヘッドライト』
おなじみの日本発キャンプブランド



キャンプ用品でおなじみ「LOGOS」のヘッドライトで子どもにおすすめなのが、『ROSY LEDヘッドライト』です。キッズ専用アイテムではありませんが、大型ショッピングセンターや大型スポーツ用品店などで入手しやすく、価格がリーズナブルなため、まず試してみたいという方におすすめです。



白色の強弱、赤色の点灯・点滅と4つのモードが楽しめる。生活防水対応。


『ROSY LEDヘッドライト』は、ライト部分が角度調節できるという特徴があります。頭を上下に動かさなくても、ライトの角度を手動で変えて目的の場所を照らせます。

商品情報
LOGOS『ROSY LEDヘッドライト』
商品サイト:https://www.logos.ne.jp/products/info/2872

画像提供:株式会社ロゴスコーポレーション

milestone『MS-G2 / USB Multi Function Model』
スタイリッシュなクリップ付きデザイン



「もっとアウトドアを楽しみたい!」という子どもにおすすめしたいのが『MS-G2 / USB Multi Function Model』。ベルトを外して専用クリップにつけ替えれば、帽子のつばやザックのショルダーストラップなど好きなところに装着可能。頭につけるのを嫌がる子どもに「帽子につけるとかっこいいよ」と勧められます。スタイリッシュなうえに、重さ約28グラムと非常に軽量なところも魅力です。



明るさはスイッチを長押しして自由に調整可能。電池の消耗を節約できる。Micro USB Type-Bの充電式。


今回紹介したなかでもっともルーメン数が高く、ライトの色は電球色と白色のミックス、白色、電球色、赤色の4色展開。白色LEDに比べて乱反射が少なく、手元が見やすい電球色が使えるのは大きな特徴です。日本発のヘッドライトメーカー「milestone」のアイテムは価格と機能のバランスがすばらしく、修理を依頼しやすいというメリットも。本格的なヘッドライト入門としておすすめのアイテムです。



商品情報
milestone『MS-G2 / USB Multi Function Model』
商品サイト:https://milestone81.com/5964

画像提供:マイルストーン

 

■ いざというときの防災アイテムとしてもおすすめ!

「ヘッドライトは、子どもが最初に持つキャンプアイテムとしておすすめ」とこいしさん。キャンプで使用するのはもちろん、防災用品として日ごろから子どもに持たせるのもいいと話します。

「両手が使えるヘッドライトは、災害時の避難・移動にも適しています。今回紹介したヘッドライトはどれも軽量なので、子どものカバンにいつも入れておけば、万が一のときにも役立ちますよ」

暗やみを照らすヘッドライトがあれば、初めてのキャンプの夜もきっと楽しい時間になるはず。こいしさんのお話を参考に、親子でかけがえのない思い出をつくりましょう! 


取材・文:三東社


【プロフィール】

こいしゆうか
キャンプコーディネーター・漫画家。女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」の提唱者。メーカーコラボによるオリジナルテント「PANDA」などのデザインも手がける。雑誌やラジオ、テレビなどさまざまなメディアでキャンプの魅力を発信。『ゆるっと始めるキャンプ読本』(KADOKAWA)など著書多数。




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