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身長ってどうやって伸びるの?『身長先生がズバリ回答! 子どもの背を伸ばすのは、どっち?』ためし読み!

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「もしかしたら、うちの子って低身長じゃないかしら?」「うちの子は小学校低学年のときからずっと背の順がいちばん前のほう。」こんなお悩みありませんか?

1万5000人以上を診てきた身長先生の待望の新著書『身長先生がズバリ回答! 子どもの背を伸ばすのは、どっち?』ためし読み! 最新のエビデンスに基づく、”新しい身長の伸ばし方・考え方”を紹介。今回は身長に関する素朴な疑問を身長先生が回答します。

連載第1回は、第1章「身長ってどうやって伸びるの?」の中から「最終的に身長が高くなるのは、『小学生で背が伸びる子』or『中高生で伸びる子』」と「出生時、大きく生まれた子は、『身長が高くなる』or『そうと決まってない』?」を紹介します!

※本連載は『身長先生がズバリ回答! 子どもの背を伸ばすのは、どっち?』から一部抜粋して構成された記事です。


Q8 最終的に身長が高くなるのは、「小学生で背が伸びる子」or「中高生で伸びる子」?

 思春期とともに始まる成長スパートは、実は、早くくればいいというものではありません。
 小学生のうちに早めに思春期が始まった早熟な子どもは、身長の伸びが早く止まってしまい、結局は身長があまり高くならない傾向があります。
 思春期が早く始まると、身長を大きく伸ばすことになる成長スパートの期間が短くなってしまう(スパートが早く終わる)のです。
 その結果、身長があまり伸びないままになります。
 一方、成長がゆっくりで、なかなか思春期が始まらず、成長スパートが遅く始まった晩熟な子どものほうが最終身長が高くなることがわかっています。

 Q8の問いに戻れば、小学校のときからグングン身長が伸びる子というのは思春期が早く始まった早熟タイプ。中高生になってから伸びる子は、成長スパートが遅く始まった晩熟タイプ。どちらの背が高くなるかといえば、答えは明らかで晩熟タイプということになります。 

 なお、女子の場合、生理が始まるのが遅れると「うちの子、まだ初潮がない……」といって心配する親御さんがいらっしゃいます。特別な疾患があるわけではなく、単純に思春期がくるのが遅れているだけなら、心配いりません。そのため、「それは、子どもの背が高くなる兆候だから、いいことなのだ」とお考えください。

 この「早熟」と「晩熟」という成長の仕方の2パターンが、子どもたちの身長を伸ばすうえでとても重要なキーワードです。
 まずは、自分が(お子さんが)早熟なタイプか、晩熟なタイプかを把握しておくことがとても大事です。

Q18  出生時、大きく生まれた子は、「身長が高くなる」or「そうと決まってない」?

 出生時の大きさ(体重)は、どの程度身長に影響するのでしょうか。
 大きく生まれた子は、やはり大きく(身長が高く)育つのでしょうか。

 それを考える材料の1つとして、まず、デンマークの研究を紹介してみましょう。
 デンマークには徴兵制があり、その医療登録簿に記載された4300人の男性が研究の対象となりました。
 彼らの出生時の体重と、成長後の最終身長との関連を調べたのです。
 そのデータによると、次のような関係があったと報告されています。

・出生体重が2500g以下のグループ:成人後の平均身長175・7㎝
・出生体重が4501g以上のグループ:成人後の平均身長184・1㎝

 というわけで、大きく生まれた子は、長じてから背が高くなる傾向が明らかにあることが示されています。また、この研究では、興味深いことですが、出生時の身長との関連も調べられています。その結果は、次のようになっています。

・出生時の身長が47㎝未満のグループ:成人後の平均身長175・2㎝
・出生時の身長が56㎝以上のグループ:成人後の平均身長184・3㎝

 出生時の身長のデータはとられていないケースがよくあるため、身長のかわりとして、体重(体の大きさ)が使われますが、この研究では出生時の身長がわかっています。
 このため、みなさんの気になる点もしっかり数値として把握できるわけです。
 そして、その結果は、出生時の身長が高いほど、やはり、成人後の身長、つまり、最終身長が高くなることが示されています。
 これは欧米人を対象にした調査データなので、この傾向がそのまま私たち日本人にもあてはまるかは議論のあるところでしょう。
 それでも、大きく生まれた子(出生時の身長の高い子)と最終身長の間には一定の関連がありそうに思えます。
 もちろん、その一方、出生時に身長の高かった赤ちゃんが、みんな、背が高くなると決まったわけではない、ということも理解しておきましょう。
 出生時に小さく生まれたお子さんをお持ちの親御さんの中には、お子さんの将来の身長の伸びを案じているかたもいらっしゃるでしょう。
 しかし、そんなにクヨクヨすることはありません。
 0〜3、4歳辺りまでが第一次性徴期といわれる時期で大きく身長が伸びますが、この第一次性徴期の身長が低めでも、それが一生の背の高さに直結するわけではありません。
 身長を最終的に決定付けるのは、第二次性徴が始まる思春期以降の身長の伸びです。大きく生まれた子においても、小さく生まれた子においても、どちらも、そののち高身長になる可能性を有しています。

 ここで、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の例を見てみましょう。
 大谷選手の出生時の体重は、3400gだったとされています。
 日本人の出生時の平均体重約3000gよりも少しだけ重い程度でした。
 つまり、大谷選手も、出生時はデンマークの4501g以上の高身長になるグループに入っていなかったということです。しかしその後、大谷選手の背が大きく伸びたことは、みなさんもご存じの通り。
 大谷選手の公式に認められたデータでは、小学校6年生で、野球の東北楽天ゴールデンイーグルスのジュニアセレクションを受けたとき165㎝だったことがわかっています(本人のインタビュー)。
 大谷選手の最終身長が193㎝ですから、少なくとも小6から(当然、成長スパート期もここに重なってくるでしょう)28㎝伸びたことになります。これまでもお話ししてきた通り、この成長スパート期に身長を伸ばす努力をめいっぱいやりましょう、というのが本書の基本的なスタンスとなります。




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