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福島県内の川や海辺の自然環境を再現! アクアマリンふくしま【福島県】 「角川の集める図鑑GET!とめぐる日本の水族館」第5回 


日本は世界で一番水族館が多い国ともいわれています。みんながよく行く水族館だけでなく、 日本全国にはたくさんの魅力的な水族館があります!水族館で実際にはたらく人から、 水族館の魅力や楽しさを教えてもらって、 魚や水の生きものの面白さを発見しよう!そして水族館へ行ってみよう! (毎月2回更新予定)

 

東北最大級の環境水族館
アクアマリンふくしま【福島県】

連載第5回は福島県いわき市小名浜(おなはま)にある「アクアマリンふくしま」をご紹介します。アクアマリンふくしまは、太平洋に面した小名浜港にある東北地方最大級の水族館です。福島県の太平洋沖では「黒潮(くろしお)」とよばれる日本海流と「親潮(おやしお)」とよばれる千島海流がであい「潮目(しおめ)」ができます。その潮目をテーマとして、福島県内の川や海辺の自然環境を再現しながら約800種の生きものを展示しています。2006年には同水族館の研究者たちが世界で初めてシーラカンス幼魚の水中撮影に成功したことも大きな話題となりました。


アクアマリンふくしま

ガラスで覆われた外観が特徴的なアクアマリンふくしま。


宝石のアクアマリンのように輝く、全面をガラスでおおわれた水族館、アクアマリンふくしま。ガラスの天井から太陽の光が差し込むので、木や草、水草や海藻を育てることができます。


太陽光が差し込む「ふくしまの川と沿岸」。


陸上の植物は、春に芽吹き、花を咲かせ、秋になると落葉樹は紅葉し、やがて葉を落とします。建物の中で四季を感じることができます。森に降る雨は、木から落ちた葉が微生物によって分解され栄養分を多く含んだ土を通り、森の栄養分を川、海へと運びます。この栄養分は、水草や海藻、植物プランクトンを育てる肥料になります。水草や海藻は、魚の産卵場や子どもの隠れ場所になります。また、植物プランクトンは、動物プランクトンのエサになり、動物プランクトンは、魚の子どものエサになります。こうして森の栄養分が川や海の生き物を育んでいるのです。


潮目の大水槽

潮目の大水槽(三角トンネル)。


豊かな森は豊かな海を育む、この様子を川の上流、中流、下流、海岸線、そして沖合に広がる潮目の海のさまざまな生き物の展示をとおして、みなさんに見ていただいています。


水槽に潜って掃除する職員

水槽に潜って掃除する職員。


そんなに太陽の光が良いのであれば、他の水族館もガラスの天井にすれば良いじゃないかと思った人もいるでしょう。でも、太陽の光は飼育員にとっては大敵。水槽のガラス面にコケがはえて掃除がとてもたいへんなのです。他の水族館の飼育員の何倍もの苦労があってできている展示なんですよ。
(文=アクアマリンふくしま館長・古川 健)



アクアマリンふくしまはストリートビューで館内を360度見渡せます。

アクアマリンふくしま
現在生息が確認されているアフリカの「シーラカンス」と「インドネシアシーラカンス」2種の標本を同時に見られるのは、世界でアクアマリンふくしまだけ! 釣り体験やかつお節削り体験などができる「アクアマリンエッグ」や、広さ4500㎡の屋外タッチプール「蛇の目ビーチ」など水族館全体で唯一無二のさまざまな自然体験ができることも特徴です。
〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
Tel:0246-73-2525

アクアマリンふくしまHP https://www.aquamarine.or.jp/ 
FB https://www.facebook.com/aquamarinestaff/  
Twitter https://twitter.com/aquamarinestaff 
Instagram https://www.instagram.com/aquamarinestaff/ 


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