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ととけん1級史上最年少合格 伊藤柚貴のおいしいお魚でなに作る? 第13回 キス釣りに行ってきました!

日本さかな検定(愛称ととけん)1級に史上最年少で合格した日本一お魚が大好きな伊藤柚貴くんに日本のお魚の魅力を教えてもらおう!
自分の住む街にはどんなお魚がいるのだろう?
季節ごとにおいしさの違うお魚をどのように食べたらおいしいのかな? 
柚貴くんといっしょにお魚研究していきます!(毎月1回更新予定)



こんにちは! 伊藤柚貴です。
いよいよ夏がやってきましたね。
夏の魚といえば… そうです、キスです!!

【キスって…?】



主に、日本でキスというと、スズキ目キス科に属する「シロギス」を指します(沖縄では茶色の斑点がある「ホシギス」がメイン)。
昔から美味しい魚として食べられており、江戸っ子たちの好物「江戸前天ぷら」の定番ネタでもありました。海の貴婦人や女王ともよばれる美しい姿をしています。



キスはキレイな水と砂地を好んですんでいます。毎年キス釣りに行く福岡市のとある砂浜に今年も行ってきました!
 

仕掛け・えさ



今の時期は、波打ち際からすぐ近い浅瀬にいるので、砂浜から仕掛けを投げる“投げ釣り”をしました。
キスの口は小さくてエサを吸い込んで捕食するので、比較的細長い針です。
餌は生きた岩デコ(ゴカイ)という砂の中にいる虫(多毛類)を短く切って針に沿ってつけます。ワーム(疑似餌)でも釣れますが生き餌の方が食い付きがいいです。


しっかりエサをくわえています


一投目でお目当てのシロギスが釣れました! プルプルとしたアタリが楽しいです♪



この時は6月でまだ少し小さめでしたが、夏には20cm以上のキスが結構釣れるのでおもしろいです! 小ぶりでも弱ってしまったものは持ち帰りました。
ネズミゴチやヒメハゼなども釣れました。かわいい…!

 

釣果



・シロギス…36
・ヒメハゼ…2
・スズキ…1
・ネズミゴチ…1

 

【下処理】

●キスは下処理があまり難しくない魚だと思います。

鱗を取って頭と内臓を切り落とします。
13cm程の小ぶりなものは天ぷらなど揚げ物にしたら、鱗が多少残っていてもあまり気になりません。やや大きめのものはヒレやヒレの付近の鱗もしっかり取ると口当たりがいいです。


とってもキレイ!!



刺身



鮮度が良く、身がプリッとして大きめのものを刺身にしました。三枚におろして、皮を引いて、アバラをそぎとったら完成です。


天ぷら

キスの王道は、天ぷらですよね!
さばいて天ぷら衣にくぐらせて揚げたら、もう最高の料理の出来上がりです。

背開き(背中から包丁を入れて、腹側の皮を繋げたまま切り開くこと)にします。こうすることで、型が大きく見えて、ふわふわな天ぷらができます。
大ぶりのものだけ中骨を取りました。小さいのはそのままです。




ハゼやスズキも同様に。
揚げている時に油がバチッと跳ねないように、さばいたら水気をよ~くふき取ります。




水で溶いた天ぷら粉に身をくぐらせて油で揚げたら完成です。
 




刺身はとれたてならではのプリプリさで、ほんのり甘くて美味しかったです。揚げたてサックサクの天ぷらは、中がふわふわで最高! ご飯にのせて甘ダレをかけてキス天丼というのも贅沢でいいですね。

今回はキスを釣って食べてみました。
キス釣りはとっても簡単で楽しいですよ♪ 初めての方でもセットのようなものも売っていますし、さばいたり下処理をするのも難しくないのでおススメです。
今の時期からスーパーにもキスが並び始めます。白身魚でふわっとした身質でとっても食べやすいのでぜひ!
夏休みにキス釣りやキス料理を楽しんでみませんか?(^○^)





<おまけの話>

おいしいですよ!と言いながら報告しづらい近況なのですが…
持ち帰った時に元気だったシロギスとヒメハゼは今、自宅の水槽で飼育しています。


左上にヒメハゼがいます


毎日イカや赤虫を食べてすくすくと大きく育っています。最初は土管に隠れていたヒメハゼも今ではちっとも隠れないし、イカに飛びついてくれるのがとっても可愛いです。
エサの食べ方など生態を観察したいなと思って飼い始めましたが、シロギスが砂から顔だけ出していたり、泳いでる姿も可愛いな~と癒されています!
海の魚をここまで長く飼育したのは初めてなので、このまま元気に長生きしてほしいなと思います(^o^)



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