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動物園の飼育員さんに聞きました!『野生動物と暮らしてみたら』連載第13回


動物と一緒に暮らしてみたい…と動物好きなら一度は夢見る世界! でも、実際はどんなことが起きているのか、動物たちのもっとも身近な存在である飼育員さんたちにお話しを伺いました。ご自身も大の動物好きという人気イラストレーター・伊藤ハムスターさんの4コママンガもお楽しみください!
第13回目は「ゴリラ」について、名古屋市東山動植物園(愛知県)の山岸景子さん(飼育員歴23年)に教えていただきました。


※マンガの内容は、動物の生態を元にしたフィクションです。




 

 


Q:飼育していて困ったこと、大変なことはどんなことですか?

部屋が大きいので、掃除が大変です。天気によってゴリラの気分が変わり、雨の日に展示場に出てくれなくて困ります。


Q:どのようなことに気を付けて飼育していますか?

年を取ったゴリラには、やわらかいものを与えています。毎日、うんちの状態を確認しています。(健康確認のため)。5頭いるゴリラがみんな食べられるよう餌の置き場所に気を付けています。


Q:うれしいのはどんなときですか?

一日の終わりに、何事もなく(事故や病気もなく)5頭のゴリラが無事で元気に過ごせたことを実感できた瞬間がうれしい。


Q:どれくらい懐きますか?

基本的に懐くということはありません。飼育担当者がゴリラから危険な存在ではないとわかってもらえるようにはなります。


Q:どれくらい賢いですか?

口の中を見せたり、体温を測らせてくれたり、体重計に乗ってくれたりして、健康診断に協力してくれます。


Q:一緒に暮らすとしたら…どんなことが起きそうですか?

力が強いので、家が壊れます。木に登るので、高い天井の部屋が必要です。ゴリラと一緒に暮らすには、頑丈で大きな家が必要になります。肉を食べず、果物もあまり食べないので、野菜と葉っぱ中心の食生活になります。庭で葉っぱを取るための木をたくさん植える必要があります。


Q:印象的だったエピソードを教えてください。

食いしん坊のゴリラが、バナナを3つ手にいれたが、他のゴリラにとられそうになった時、1つは確保し、もう1つは一口かじった後に放り投げて与え、最後の1つは見えないように隠しました(バナナを持っていないように見せました。)。ゴリラの悔しさやしたたかさを感じた瞬間でした。

 

名古屋市東山動植物園

コアラやキリン、ゾウのほか、メダカまで…約450種もの動物たちに出会えます。動物達を身近に感じられるイベントも随時開催中。ゴリラは北園で見ることができます。

名古屋市東山動植物園HP
〒464-0804
名古屋市千種区東山元町3-70
TEL:052-782-2111


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野生動物と暮らしてみたら ゾウとおさんぽ ソファにパンダ

  • 寄稿:中村 倫也 監修:小菅 正夫 イラスト・マンガ:伊藤ハムスター イラスト:服部 雅人
  • 【定価】1,540円(本体1,400円+税)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】A5判
  • 【ISBN】9784041140413

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中村倫也さんがスペシャルサポーターを務めるイベント
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©野生動物と暮らしてみたら展

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