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動物園の飼育員さんに聞きました!『野生動物と暮らしてみたら』連載第6回


動物と一緒に暮らしてみたい…と動物好きなら一度は夢見る世界! でも、実際はどんなことが起きているのか、動物たちのもっとも身近な存在である飼育員さんたちにお話しを伺いました。ご自身も大の動物好きという人気イラストレーター・伊藤ハムスターさんの4コママンガもお楽しみください!
第6回目は「ニホンザル」について、岩手県の盛岡市動物公園ZOOMOの飼育員、伊藤博信さん(飼育員歴32年)に教えていただきました。




 

 


Q:飼育していて困ったこと、大変なことはどんなことですか?

繁殖期になると、オス同士の闘争が激しく、ケガをする個体がふえること。


Q:どのようなことに気を付けて飼育していますか?

放飼場内に入ると、威嚇してくるので隙を見せないようにする。


Q:うれしいのはどんなときですか?

ニホンザルが日向ぼっこしている様子はとても微笑ましい。


Q:どれくらい懐きますか?

懐かない。懐かせない。メインで給餌する飼育係(人間)と認識していると思う。
※群れで暮らす動物なので、人に懐きすぎると群れの中で暮らしていけなくなるため。


Q:どれくらい賢いですか?

おやつでバナナをあげるときちんと皮をむいて食べ、お腹があまり減っていない時はサツマイモやニンジン、リンゴも皮を残して食べる。ネジやナットは少しでもゆるいと回して外す。


Q:印象的だったエピソードを教えてください。

放飼場内のコンクリートが壊れ、修理した時には、塗りたてのコンクリートをいたずらさせないためにタバスコ®を周りに塗り、ガードをした。あまりいたずらはされなかったので効果はあったと思う。

 

盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)

平成元年に開園した盛岡市動物公園は、家族で楽しめる憩いの場として、動植物との出会いにより命の尊さや豊かな自然の大切さを学べる場として親しまれてきました。令和2年にさまざまな思いが詰まった「ZOOMO」という名前を加えて再スタートを切り、より多くの方に愛され、地域に根付いた動物園となっています。

※盛岡市動物公園ZOOMOのニホンザル展示場にお風呂はありません。

盛岡市動物公園ZOOMO HP
〒020-0803
岩手県盛岡市新庄字下八木田60-18
TEL:019-654-8266


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寄稿:中村 倫也 監修:小菅 正夫 イラスト・マンガ:伊藤ハムスター イラスト:服部 雅人

定価
1,540円(本体1,400円+税)
発売日
サイズ
A5判
ISBN
9784041140413

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©野生動物と暮らしてみたら展


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