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遊び・おでかけ

子どもと行きたい! 関東の防災体験施設

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災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。地震、火事、台風などに備え、親子で防災について考えてみるべきではないでしょうか。そこで、東京消防庁の防災館をはじめ、関東にある防災体験スポットを取り上げます。

多くの施設では、地震の揺れ、暴風雨のすごさを特別な装置での疑似体験で知ることができ、消火訓練なども行える体験ツアーを実施。なかにはクイズやゲームで楽しく学べるコーナーもあり、小さなお子さんの遊び場、小学生の自由研究の場としても魅力です。しかも、紹介する9施設は入館・体験料が無料。ぜひ親子で足を運んでみてください!



「東京消防庁」の4つの施設

防災館(都民防災教育センター)が、目指すのは都民の皆さんの安全な暮らし。地震の揺れの体験、初期消火や応急救護、火災の煙からの避難方法など、防災に関する知識や技術を、楽しみながら学べる体験型施設です。なお、人気の防災体験ツアーは施設により、予約方法や定員数などが異なるので、各公式HPでご確認ください。

消防博物館は、正式には「東京消防庁消防防災資料センター」といいます。東京の安全と安心を進める消防が、まるごとわかる広報・教育施設です。

基本とショートの各ツアーがそろう「池袋防災館」(東京都豊島区)

 池袋駅から徒歩5分の場所で気軽に防災体験ができます。インストラクターがツアーに同行し、各防災体験を案内。1日3回実施・所要時間1時間40分の「基本ツアー」では地震体験、煙体験、消火体験の必須体験3つ+防災動画視聴、VR防災体験、救急体験、図上訓練(防災マップの作成)の選択体験の中から1つを選び、計4つの体験ができます。

 1日1回実施・所要時間50分の「ショートツアー」では、地震体験、防災動画視聴または図上訓練を実施。毎月第3日曜には、「新米パパ・ママのための応急手当講習会」(要予約)も行っています。また、自由見学コーナーでは記念撮影が行えたり、記念品を扱う売店を設置。立ち寄って、家族の思い出づくりを。


小学3年以上が参加可能な消火体験コーナー


小学2年以上が対象のVR防災体験コーナー


記念品&防災グッズを販売する記念品コーナー


施設情報
住所:東京都豊島区西池袋2-37-8/時間:9:00~17:00、金曜9:00~21:00(体験コーナーの最終受付各45分前)/定休日:第1・3火曜および第3火曜の翌日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日) 
公式サイト:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/ikebukuro/index.html

 

ゲーム感覚で防災を学べる「立川防災館」(東京都立川市)

 1・2階に広がる自由見学コーナーが充実。1階・こども防災体験広場には「サバイバルクイズ」、「防災ミッションをクリアせよ」、「からだでおぼえる!防災アクション」などの参加型コンテンツが並び、子どもから大人まで、楽しみながら防災について学べますよ。モニターを見ながら操作する2階の「消防ヘリゲーム」も注目!

 インストラクターがツアー形式で案内する体験コーナーでは、7つの体験(地震体験は改装工事のため使用停止中)の中からお好みの体験4つ(土曜・日曜・祝日および夏休み等は3体験)に参加できます。煙の充満した部屋から安全に避難する煙体験や、消火訓練(小学3年以上対象)、VR防災体験コーナー(小学2年生以上かつ身長100cm以上対象)などで、ぜひお子さんに貴重な体験を。


キッズたちが夢中になる、こども防災体験広場


自由見学コーナーの「火を消せ!キミはレジェンド消防士」


体験コーナーの煙体験室で正しい避難方法を身につけよう


施設情報
住所:東京都立川市泉町1156-1/時間:9:00~17:00/定休日:木曜・第3金曜(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
公式サイト:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/tachikawa/index.html

 

4つの体験ツアーから選べる「本所防災館」(東京都墨田区)

 インストラクターが案内する防災体験ツアーは、所要時間各1時間45分の2コースを用意。「自然災害コース」は、地震をテーマに迫力ある映像を上映する防災シアター、地震体験(満3歳以上対象)、煙体験、暴風雨体験(小学1年以上対象)、都市型水害体験の5つのコーナーを巡ります。「自助共助コース」では防災シアター、地震、煙の体験のほか、消火体験(小学3年以上対象)と応急手当体験(小学校4年以上対象)を経験できます。

 加えて、シアター、地震、煙の3体験だけの「ショートコース」(所要時間65分)も。さらに「特別開催体験」として、VR防災体験または救出救助体験の1体験のみを、午前と午後の各1回実施。また、防災ゲームなどを設けた自由見学コーナーも見逃さないで。


暴風雨体験コーナーで強風大雨のすごさを実感…!


都市型水害時の水圧がかかった自動車のドアの開放体験


都市型水害体験コーナーでは地下のドアの開放体験も


施設情報
住所:東京都墨田区横川4-6-6/時間:9:00~17:00(最終受付16:45)/定休日:水曜、第3木曜(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日) ※「特別開催体験」のVR防災体験または救出救助体験のどちらのコースが実施されるかは、利用日時ごとの最初に予約されたコースによります。
公式サイト:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/honjo/index.html


 

消防クラシックカーがカッコイイ!「消防博物館」(東京都新宿区)

「消防博物館」は、消防関係の資材、書籍などを含む1万2,000点以上の資料を所蔵。江戸の消防に関する錦絵、瓦版、古文書、消火道具や明治時代から現在に至るまでの消防ポンプ、防火衣、消防活動資器材などの実物を中心に展示しています。

 3階「現代の消防フロア」では体験シミュレーター「なろうよ!消防士」が、ちびっ子に大人気。消火活動の一連の流れをゲーム感覚で体験できますよ。地下1階「消防自動車の変遷(へんせん)フロア」に展示された、大正から平成までの時代に活躍したいろいろな消防自動車も必見です。もっと詳しく学びたい親子は、毎日13:45~14:15にインストラクターが館内を案内するガイドツアーに参加しよう(イベント等の開催状況により中止の場合あり)。


体験シミュレーター「なろうよ!消防士」は16:45に終了


アーレンス-フォックス消防ポンプ自動車が見られます!


建物10階に「防災ラウンジ」があり、見晴らしがいい


施設情報
住所:東京都新宿区四谷3-10/時間:9:30~17:00(最終入館16:30)、図書資料室は水曜・金曜・日曜13:00~16:30/定休日:月曜(祝日の場合は直後の平日)※9月1日(防災の日)、10月1日(都民の日)、1月17日(防災とボランティアの日)の場合は開館。年末年始(12月29日~1月3日)
公式サイト:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/hkkan/index.html#info



子どもと一緒に防災体験ができる5つの施設

リアルな体験で学習できる「神奈川県総合防災センター」(神奈川県厚木市)

「防災情報・体験」フロアでは、3歳から利用できる体験コーナーをはじめ、消防用具発達の歴史コーナー、防災Q&A、防災用品コーナーなどで、楽しく防災学習ができます。フロアスタッフが案内する体験コーナーの利用は、10名以上の団体を除き予約不要。最大震度7の激しい揺れを、屋外・住宅などのCG映像を見ながら体感できる地震体験(休止中)のほか、風水害体験(豪雨体験は休止中)、消火体験、煙避難体験、防災シアターでの映像視聴を順番に行えます。13歳以上の希望者は、災害体験VRの追加利用もOK。

 そのほか、24年に新設された新119番通報体験の専用ブースや、「応急手当エリア」「避難所体験エリア」を設置したフリースペースにも足を運んでみて。


「地震体験」のCG映像の商業施設シーン※地震体験は休止中、再開時期は未定


119番の通報方法を学べる新119番通報体験コーナー


災害時用テントなどの特徴を知る「避難所体験エリア」


施設情報
住所:神奈川県厚木市下津古久280/時間:9:00~17:00(最終入館16:30※体験コーナー利用の場合は16:00)/定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土曜・日曜の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
公式サイト:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/zn2/bousaicenter/homepage.html


 

体験プログラムが豊富な「横浜市民防災センター」(神奈川県横浜市)

 2種類の体験ツアーと7種類の体験プログラムがあり、それぞれ組み合わせて参加することも可能。ガイドの案内つきで、分かりやすく防災・減災について学べると好評です。「地震・火災体験ツアー」は所要時間60分、地震や火災のシミュレーターなどを通して、備えの大切さや発災後の行動について考えみよう。「風水害体験ツアー」にはキッズコースも用意されており、所要時間60分。AR機器などを活用する減災トレーニングルームなどで、風水害の怖さや避難について知ることができます。

 所要時間各30~60分の体験プログラムは、災害時に役立つワークショップや水災害体験、避難所課題解決ゲームなどで、防災の知識を得られます。ほかにも災害のVR体験、通報訓練を行える施設もあるのでチェック!


消火器を使って行う「火災シミュレーター」


避難行動を計画する「マイ・タイムライン作成」


建物の1・2階フロアに体験・展示コーナーを展開


施設情報
住所:神奈川県横浜市神奈川区沢渡4-7/時間:9:15~17:00/定休日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日) ※体験メニューによっては事前予約が必要となりますので、詳しくは公式HPの予約ページをご確認ください
公式サイト:https://bo-sai.city.yokohama.lg.jp/


 

「千葉県西部防災センター」(千葉県松戸市)でスタンプカードに挑戦を

 見学は、インストラクターがツアー形式で案内。所要時間60~90分の体験ツアーで、防災について楽しみながら知識を得られます。ツアーの内容は、導入として行う災害の恐ろしさについて考えるオリエンテーション、防災映像の視聴、風水害の体験、119番通報体験、火災の消火体験、煙避難体験、応急救護体験です。

 訓練用の消火器と火災シミュレーション映像を使用した火災の消火体験や、最大風速30m/s・最大雨量30mm/hの威力を知る風水害の体験など、どの疑似体験も子どもだけでなく、親御さんも勉強になるはず。また、小学生以下のキッズ用スタンプカード「めざせ!防災博士」で、スタンプを集めてグッズをゲットしよう!


火災の消火体験のコーナー


煙が充満した通路を避難する煙避難体験


心臓マッサージを練習する応急救護体験(中学生以上対象)


施設情報
住所:千葉県松戸市松戸558-3/時間:9:00~16:30/定休日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日) ※ツアーは必ず事前予約が必要です ※ツアー出発まで10~30分程度の待ち時間があります
公式サイト:https://chiba-bousai.jp/


 

体験コーナーは4種類「能美防災そなーえ 埼玉県防災学習センター」(埼玉県鴻巣市)

「能美(のうみ)防災そなーえ」は、災害に強い地域づくりのため、地震や暴風など災害時の対処方法を楽しく体験学習できる施設です。災害の威力をリアルに体感できる地震体験、煙体験、暴風体験(小学1年以上対象)の各コーナーに加え、消火器の使い方と効果的な初期消火の方法を学習できる消火体験コーナー(小学4年以上対象)を、館内に配置。各体験機器は、スタッフが案内・操作してくれるので安心ですね。

 体験コーナー以外にも、体を使って答える防災に関するクイズコーナーや、シアターでの物語を通じて防災について考えるスイッチングシアターなどを親子で楽しめます。また、土曜を中心に行う工作などのワークショップも開催(一部要予約)。


消火体験コーナーの様子


暴風体験コーナーで最大風速30m/sの威力を実感


3階建ての施設。防災に関する資料・図書も展示


施設情報
住所:埼玉県鴻巣市袋30/時間:9:00~16:30(最終入館16:00)/定休日:月曜(祝日の場合は翌日) ※夏休み期間中、11月14日(県民の日)の場合は開館。年末年始 ※館内点検のための臨時休館日あり ※開館時間・休館日に変更があった場合は公式HP新着情報でご案内します
公式サイト:https://saitamabousai.jp/

 

クイズ形式のツアーが人気!「そなエリア東京」(東京都江東区)

 首都圏での大規模災害に備え、整備された東京臨海広域防災公園内にある防災体験学習施設。1階・防災体験ゾーンで行う「東京直下72h TOUR」は、地震発生後 72時間の生存力をつけるための体験型ツアーです。最大震度7の首都直下地震の発生から避難までを疑似体験し、タブレット端末を使ったクイズに答えながら、生き抜く知恵を磨けます。

 1階・防災体験ゾーンは、24年夏にリニューアル。新設された「地震の恐ろしさを学ぶコーナー」では、ツアーの体験内容の振り返りや、備えの動機づけを図るパネルを見学できます。加えて、「避難生活ゾーン」に「在宅避難」を新設し、災害発生後の3日間を乗り越えるための情報発信を強化。ほか、映像や壁面グラフィックで津波の特徴を知るコーナーなども見どころです。


津波の解説映像が見られる「津波の危険を学ぶコーナー」


「地震の恐ろしさを学ぶコーナー」のパネル展示


地震発生時には災害対応を行う「そなエリア東京」


施設情報
住所:東京都江東区有明3-8-35東京臨海広域防災公園内/時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)/定休日:月曜・第2火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 ※臨時休館日あり
公式サイト:https://www.tokyorinkai-koen.jp/sonaarea/

提供:国営東京臨海広域防災公園

 


体験ツアーの参加申し込みはお早めに!

どの施設も屋内で体験できるので、雨が降ったときにお出かけできるのもポイント。ただし、平日・週末を問わず、体験ツアーや体験プログラムは、予約が必要なものがあるのでご注意を。また、地震やVRなど体験によっては、利用できるお子さんの年齢制限があります。各施設の公式HPで調べて、早めに予約を入れておくのがベターです。

ライター:小林智明


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