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日本さかな検定(愛称ととけん)1級に史上最年少で合格した日本一お魚が大好きな伊藤柚貴くんに日本のお魚の魅力を教えてもらおう!
自分の住む街にはどんなお魚がいるのだろう?
季節ごとにおいしさの違うお魚をどのように食べたらおいしいのかな?
柚貴くんといっしょにお魚研究していきます!(毎月1回更新予定)
こんにちは! 伊藤柚貴です。
2022年もどうぞよろしくお願いします!
新しい年になって、おめでたい…めで鯛! …ということで、今回はお祝いごとには欠かせない魚の代表「鯛」をテーマにすすめたいと思います。
さっそくですが、〇〇鯛という魚の名前をどのくらいご存知でしょうか?(^o^)
真鯛、金目鯛、黒鯛、ツボダイ、イトヨリダイ、タカノハタダイ、イシガキダイ、ブダイ、キンチャクダイ、アカアマダイ……など結構たくさん出てくるかもしれませんね!
実は、名前に○○ダイと付く魚は、350種類以上いるのですが、日本の海で本当に鯛の仲間(タイ科)なのはたったの13種類なのです!
その13種類は、マダイ、チダイ、キダイ、クロダイのような、本州・九州・四国に多くいるものから、ミナミクロダイ、キビレアカレンコ、タイワンダイなど沖縄に多くいるものなど、全国各地に生息していて赤や黒、オレンジ色や銀色だったり、成魚のサイズも30cm~1mとさまざまです。またキチヌなど名前に鯛と付いていないものもいます。
\これがマダイ(真鯛)です/
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その他の「○○ダイ」と付く魚は、「あやかり鯛」といって、鯛型といわれる姿形が真鯛に似ていたり、見た目も味もよく縁起の良い真鯛にあやかれるようにと名前がついたりして、分類上は鯛の仲間(タイ科)ではない魚たちがほとんどなんです。
実際はマダイを超える美味しさの持ち主や高級魚もいたり、地域によっても重宝される魚は違うので一概には言えないのですが、古くより各地で鯛が好まれていたことがわかっておもしろいなぁと思います。
ここからは、ぼくのおススメの○○ダイとつくお魚をご紹介します。まずは、今年(2022年)はトラ年ということで…! じゃじゃん!!
【カゴカキダイ(駕籠担鯛)・18cm】カゴカキダイ科
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黄色・黒・白のしましまトラ柄模様でかわいいおちょぼ口の、ぼくが大好きな魚です。江戸時代の頃の駕籠(カゴ)をかつぐ人のように肩がぼこっと盛り上がっているのが由来だといわれています。
第5回の対馬編にも登場しましたが、なんと先日、鹿児島県の魚屋さんで売られていて、POPに『すごく美味!!』と書かれていたので喜びも興奮も倍増でした! もちろん1袋(5匹入り)購入してワクワクしながら帰りました(^o^)
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背ビレ・尻ビレ・腹ビレに太く尖ったトゲがあるので気をつけながら、さばきます。
\結構しっかりしたトゲです/
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塩焼き・刺身
カゴカキダイの内臓脂肪は、バターのようになり非常に美味しいので捨てずに活用します。塩焼き用は鱗と内臓を取ったら、内臓脂肪だけお腹に詰めなおして、皮に塩をぬりこみます。出てくる脂がもったいないので、フライパンにアルミホイルを引いて焼くのがおススメです。
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塩焼きはほのかに磯のいい香りがして、ふわふわでとってもジューシーでたまらない美味しさでした。
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刺身は3枚におろして皮をひくと、脂がびっしりとまとわりついて驚きました。食べると舌の上でとろけて非常に美味しかったです。
【クロホシフエダイ(黒星笛鯛)・34cm】フエダイ科
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赤紫色の上品なカラーで、側線上に黒い斑紋があり、笛を吹いているような口なので、黒星笛鯛です。魚名では、斑点や斑紋をよく「ホシ」という風に表現します。背ビレ・尾ビレが“黄色くない”のが重要な特徴です。(※全部のヒレが黄色で、シガテラ毒をもつイッテンフエダイなどもいるのでそれには要注意です。)
歯がするどく尖っているなぁと観察していたら、舌上が明太子おにぎりのように見えてきました。梅おにぎりかな!? とにかく可愛らしいお魚です♪
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刺身・湯引き・漬け・炊き込みご飯
しっかりとした身質なので、とても調理しやすいです。3枚におろした後、半身は刺身と漬けに、もう半身は加熱調理しました。
・片栗粉をまぶして、ナスとピーマンと一緒に揚げ出し風に。味付けはめんつゆのみ。
・漬けだれを少し多めに作ってしまったので、それを使って急きょ炊き込みご飯にも。
・焼いたアラ(頭と骨)で作っただし汁で、お茶漬けにもしました。
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ねっとり濃厚で脂ノリもよく、極上のおいしさで食べごたえもあってイチオシの魚です!