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世界最大級の水槽がある大人気水族館!!沖縄美ら海水族館【沖縄県】 「角川の集める図鑑GET!とめぐる日本の水族館」第10回 


日本は世界で一番水族館が多い国ともいわれています。みんながよく行く水族館だけでなく、 日本全国にはたくさんの魅力的な水族館があります!水族館で実際にはたらく人から、 水族館の魅力や楽しさを教えてもらって、 魚や水の生きものの面白さを発見しよう!そして水族館へ行ってみよう! (毎月2回更新予定)

 

世界最大級の水槽がある大人気水族館は世界随一の海洋生物研究施設だった!!
国営沖縄記念公園 (海洋博公園)・沖縄美ら海水族館【沖縄県】

連載第10回は沖縄県の北部に位置する「沖縄美ら海水族館」をご紹介します。世界最大級の水槽がある水族館ですが、実は世界随一の海洋生物の研究施設でもあります。四方を海に囲まれた沖縄という島の特徴を生かした超ダイナミックな展示とともに、たくさんの研究者たちが集まるため、海の生きものたちの「いま」を更新したいならぜひ訪れたい水族館です。





【沖縄美ら海水族館の特徴】

沖縄美ら海水族館は、沖縄周辺に分布する動植物を飼育・展示し、世界最先端の研究を行っている水族館です。沖縄は日本で最も南に位置し、サンゴ礁に代表される美しい海、その周辺にすむ多様な動植物が息づく素晴らしい場所です。沖縄美ら海水族館では、この美しい海や生態系を存分に学び、体感することができます。
*沖縄美ら海水族館の紹介映像はこちらからご覧ください。


映像提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館


3つの美ら海

その① サンゴ礁のいきもの
沖縄美ら海水族館では、沖縄の海を3つのゾーンに分けて紹介しています。まず1つめは、サンゴ礁の生態系です。サンゴ礁は島々の周囲を取り囲むごく狭い海域ですが、きわめて多様な動物たちのすみかになっています。当館では、できる限り自然の海に近い環境を再現し、大規模なサンゴ類の水槽やカラフルな熱帯魚などを観察することができるようになっています。


「サンゴの海」水槽では毎年5月から6月にかけてサンゴの大規模な放卵放精が見られます。 



その② 黒潮のいきもの
沖縄美ら海水族館といえば、やはりジンベエザメやマンタなどが飼育されている「黒潮の海」大水槽が有名ですね。現在飼育中のジンベエザメの「ジンタ」は、飼育を始めて27年目となるオスで、全長は8.8mもあります。また、この水槽では2種類のマンタ「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」が飼育されています。特に、オニイトマキエイは世界で最も大きなエイのなかまで、世界の水族館でも唯一当館だけで飼育されている種類です。


大水槽を泳ぐ ジンベエザメとマンタ



その③ 深海のいきもの
最後に紹介するのは、沖縄の深海を展示するエリアです。深海生物は、地上とは全く異なる環境にすんでいます。沖縄美ら海水族館では、深海で生物を調査・採集するための無人潜水艇(ROV)や、深海魚を一時的に加圧して地上の環境に馴らすための「重力式加圧水槽」を使って、飼育が困難な動物たちの飼育に挑戦しています。じつは、当館でしか見られない動物が最も多く飼育されているのが深海の展示エリアなのです。


深海のフグの1種『ウチワフグ』。危険がせまると、腹側に大きなウチワ状の膜を広げます。 


巨大な眼をもつ 『オキナワクルマダイ』


深海の掃除屋さんと言われる『オオグソクムシ』


大量のネバネバした粘液で身をまもることで知られている『ムラサキヌラウナギ』



サメ博士の部屋】

沖縄美ら海水族館には、「サメ博士の部屋」という隠れた人気スポットがあります。ここでは、大型のメジロザメ類などの生物展示のほか、沖縄美ら海水族館の誇る研究者による最新の研究成果が紹介されています。


サメ博士の部屋に設置された『人工子宮』の中で育つ『ヒレタカフジクジラ』の赤ちゃん



【屋外の施設】

水族館の外には、イルカの展示施設(オキちゃん劇場・イルカラグーン)や、ウミガメ館、マナティー館があります。これらの施設では、様々な体験プログラムや給餌体験が行われ、動物たちとの触れ合うことができます。



オキちゃん劇場でショーを披露する『オキちゃん』(左のイルカ)は、
飼育期間47年以上でミナミバンドウイルカの国内最長飼育記録を更新中。



2021年6月16日に誕生した赤ちゃんマナティー(左)と母マナティーの『マヤ』


沖縄美ら海水族館では、ご来館が困難な皆様にも様々なオンライン体験プログラムをご用意しています。是非、お茶の間から気軽にご参加ください。
aini:https://helloaini.com



https://yomeruba.com/serial/picturebook/aquarium/entry-12988.html(文:水族館統括・総合研究センター上席研究員 佐藤圭一)
⇒沖縄美ら海水族館・佐藤圭一さんが角川の集める図鑑シリーズ最新刊『GET!魚』について語るインタビューはこちらからご覧いただけます!!

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)
沖縄美ら海水族館は「太陽と花と海」がテーマの国営公園「海洋博公園」内にあります。自然あふれる園内には、水族館だけでなく、植物園やプラネタリウム、ビーチなどさまざまな施設があり一日中楽しめます。
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424
Tel:0980-48-3748
HP: https://churaumi.okinawa
営業時間 8:30~18:30(最終入館17:30)

FB: https://www.facebook.com/kaiyohaku.churaumi/ 
Instagram: https://www.instagram.com/kaiyohaku_churaumi/
Twitter: https://twitter.com/kaiyohakukoen
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCXjkj8-HaOvX7o-fzhOu7Ng


書籍情報


総監修:宮 正樹監修:佐土 哲也監修:小枝 圭太

定価
2,200円(本体2,000円+税)
発売日
サイズ
A4変形判
ISBN
9784041118535

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