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子育て・教育

聞かせて!けいたろう 第10回  みなさんからの質問に答えます Part2 ~子どもの成長と絵本~


みなさんからいただいた質問に答える第二弾! 今回は、子どもたちの成長とともに変わる絵本の選び方、読み方に関する質問をメインに答えてもらいました! 保育士資格をもっているけいたろうさんだからこその回答も、続々です!

質問1【成長と絵本】◆もうすぐ2歳で言葉が分かるようになってきたのですが、赤ちゃん絵本は卒業したほうがよいのでしょうか?残しておいたほうがいいのか、親戚へお下がりで渡してもいいのか、悩んでいます。(1歳女の子)

➡卒業しなくて大丈夫です! 親としては、次のステップに進んで欲しいと思うのは当然ですが、時に赤ちゃん絵本も楽しいようです。ばっちり理解出来るという余裕も、良いのですかね。僕の5歳の娘は、寝る前の絵本3冊の中に、よく赤ちゃん絵本も選びますよ。

質問2【成長と絵本】◆絵本は、その子が“お話しする言葉“のレベルに合わせて選ぶべきですか? もう一歩先をいった絵本で引き上げてあげてもいいのでしょうか?(2歳女の子)

➡洋服のサイズが変わっていくように、ぴったりの絵本も変わっていきます。背伸びをせず、その子にとって余裕で楽しめる絵本が良いと思います。「もういっかい!」と言われたら、ちょっと嬉しいですよね。急がなくて大丈夫です。

質問3【成長と絵本】◆寝る前の読み聞かせで、眠くなるどころか元気いっぱいになってしまいます。昼間と夜寝る前とで、読み聞かせの方法を変えるポイントがあれば教えてください!(1歳女の子)

➡僕の娘も絵本好きなので、毎晩本棚から3冊選んで、寝室へ持って行きます。内容や読み方に関わらず、絵本を読んでもらうのは嬉しい事なので、元気になってしまう時もあります。ただ、「3冊読んだら寝る」のが約束なので、終われば布団に入って寝ようとしてくれます。「この1冊で寝かそう!」より「3冊で寝る方向に向かおう」の方が、お互いに気が楽かもしれませんね。

質問4【成長と絵本】◆子どもが「読んで」と絵本を持ってくるので読むのですが、途中から別のことが気になって絵本から意識が外れることがあります。そのまま読み続けるべきですか? 途中で止めてもいいでしょうか?(2歳女の子) 

➡目に写るもの全てに興味しんしんな2歳児。「よんで!」と言ったもののやっぱり……という時もあります。「絵本は必ず最後まで」とすると、しんどくなりますし。またの機会で良いと思います(笑)。また、年齢に対して絵本の内容が難しかったり、お話が長すぎたりという可能性もあります。主に0〜2歳を対象とした、赤ちゃん絵本もオススメです。

質問5【成長と絵本】◆読み聞かせから本に興味を持ってもらって、そのうち自分で絵本を読んでくれるようになるといいなと思っているのですが、どのようにすればそうなってくれますか?(5歳男の子)

➡何でも自分一人でできるようになるのが「成長」のように思えますが、ぼくは、「絵本」はひとり読みがゴールではないと思っています。文字を読めるようになると、絵本の文章を読んで楽しむ時期があります。それも良いと思います。でも、その姿をじっと観察してみると、その子は文字ばかり追っていて「絵」をあまり味わえていないことに気が付きます。しかし、読み聞かせをしてもらった場合は、子どもはじっくりと絵を味わえます。もちろん、物語も耳から楽しんでいます。
せっかくの「絵本」なのですから、文字だけでなくて、絵も楽しんでほしいですよね! なので、ぼくは「絵本」はぜひ読み聞かせてほしいなと考えています。読んでくれる人との関わりも、嬉しいはず。絵本の次のステップに進むときには、自分読みにもチャレンジしてほしいですね

質問6【そのほか】◆3歳の甥に読み聞かせをする際、途中で本文以外にも会話を入れた方が良いのでしょうか(登場するキャラクターを示して可愛いね、という等)。それとも、きちんと読んだ方が良いのでしょうか。(3歳男の子)

➡本文中にあえて入れることもないと思いますが、絵本をきっかけにうまれた会話を楽しむのもアリだと思います。ただ、それをおはなし会でやると、話が進まなくなってしまうのですよ(笑)。1対1の読み聞かせならではの楽しみ方ですね。

質問7【そのほか】◆小4息子が反抗的でどうしようもありません。でも絵本は大好き。寝る前に絵本を読まないと毒づく息子に、心静まるような絵本をおしえてください。(小学校4年生男の子)

➡ありあまるエネルギーを静めようというよりむしろ、親子で笑って発散するのはいかがですか?この本は最高ですよ。大人も笑える絵本は、小学4年生も笑えるはず!


『いたずらデイジーのゆかいなえほん ちゃんとたべなさい』文:ケス・グレイ/絵:ニック・シャラット/訳:よしがみきょうた(小峰書店刊)


 

質問8【そのほか】◆絵本に出てくる言葉で、イントネーションがわからなくなる時があります。はしの様に橋?箸?など。けいたろうさんは、イントネーションを何かで調べたりしますか?(5歳女の子)

➡僕は、誰かに聞く派ですが、親子で調べても良いと思います。「?」をきっかけにコミューケーションが始まりますし、読み聞かせで生じた疑問も、一緒に調べることで成長につながりそうですね。
ちなみに、同音異義語をテーマにしたお薦めの絵本がありますよ


『くらべてごらん』作・絵:accototo(イースト・プレス刊)


 

質問9【そのほか】◆『かわいそうなぞう』を小さな頃に読んで、かわいそうすぎて自分のトラウマになっています。子どもには名作を読んでほしいと購入したのですが、どうしても読み聞かせができません。やはり有名な名作は読ませるべきでしょうか?(6歳男の子)

➡保育園や幼稚園、それに小学校や図書館で、親御さん以外の大人に絵本を読んでもらう機会はあります。なので、「親として必ず読まなければ」という絵本はありません。たくさんの大人に、様々な絵本を読んでもらえたら嬉しいですね。

 

今回ご登場した絵本


文:ケス・グレイ 文 絵:ニック・シャラット  訳:よしがみきょうた 訳

定価
1,430円(本体1,300円+税)
発売日
サイズ
24cm×24cm
ISBN
9784338126182

accototo 著 / ふくだとしお 著 / あきこ 著

定価
1,320円(本体1,200円+税)
発売日
サイズ
B5判変形
ISBN
9784781606026

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