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体験という名の備えに勝るものなし! 本所防災館でリアル防災体験

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自分や家族の身にいつ起こるか分からない災害。自然災害が多い日本では、前もって知識を身に付け、備えをしておくことがとても大切です。
そこで今回は、地震や水害などの状況をリアルに体験して防災の知識を学べる「東京消防庁 本所防災館」を取材しました。
ヨメルバ公式キャラクターヨモモンと一緒に、地震、火事の際の煙、暴風雨、都市型水害の体験ができる「自然災害コース」の内容を紹介します。

約100年前に起こった関東大震災から学ぶ


ドーム型のシアター


まず向かったのは、「防災シアター」。関東大震災を生き延びた松本ノブさんの手記を元にした、朗読とアニメーションの再現映像を鑑賞します。
約20分の映像には、当時の恐ろしい被害の様子や、突然襲ってくる大災害から命を守るための行動が描かれていて、これからの体験を前に胸にぐっと響く内容でした。
私たちが見た映像は少し大人向けでしたが、子ども向けの映像も用意されているようです。

鑑賞を終えたら、いよいよ「都市型水害体験コーナー」へ移動です。災害時の移動手段の体験も兼ねて、階段を使って移動していきます。

浸水して水圧がかかったドアを開けるのは無理!




しっかり説明を聞いて体験です

近年、線状降水帯の発生で急な大雨による被害が増えています。ここでは、まず局地的集中豪雨や津波に関する短い映像を見て、いざという時のイメージを固めます。 そのあとは、水圧がかかった地下のドアや、車が浸水したときのドアを開ける体験にチャレンジ!
ドアの開放体験は、水位10cm、20cm、30cmと、水深を変えてどれくらいの力がいるのかを試すことができます。


体験したい水位のボタンを押して、さぁ開けられるか…!


今回は、特別にすべての水位を体験しました。
まずは、10cmに挑戦。




10cm…ぎりぎり開けられました

10cm…重い…なんとか開けることはできましたが、想像以上の重さです。「たった10cm、余裕でしょ」と油断していた自分の浅はかさを、痛感させられました。
10cmでこの様子なので、20cmと30cmにも挑戦してみましたが…




女性で30cmを開けた人は過去一人もいないそうです

どうしたって開けられるわけもなく…水圧の威力を目の当たりにしました。
車のドア体験は、座った状態だと力を入れるのが難しく、なんと一番浅い10cmの水位ですら、開けるのが大変でした。


水圧20cm、30cmはドアがびくともしません


一度水がきてしまうと、もう逃げるのは本当に大変です。ドアを開けることもできないし、やっと開けた先にも水が迫っています。
今回の体験を通じて、地下や車に閉じ込められてしまわないよう、「その状態になる前に動くこと」が何よりも大切だと身にしみて分かりました。事前に天気予報をしっかりチェックするなど、早い段階での情報収集と行動が必要です。

突然やってくる強い揺れ、備えの重要性

続いての体験は、「地震体験コーナー」です(対象:満3歳以上)。ここでは、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震など、過去に日本で実際に起こった地震をリアルに体験できます。
体験の前には、震度についてのお話や、地震が起こった時に自分の身を守るための 「ダンゴムシのポーズ」や「カエルのポーズ」の練習をしてから、いよいよ本番の揺れに挑みます。


ダンゴムシのポーズ(左)カエルのポーズ(右)


今回は、東日本大震災、熊本地震など5つの地震を体験するという貴重な経験をさせてもらいました。ゆっくりと徐々に揺れが強くなる地震もあれば、開始早々に「ドーン!」という衝撃とともに強い揺れが襲ってくる地震もあって、たった30秒の揺れが1分にも2分にも長く感じるほどでした。




強い揺れを感じたら、すぐにポーズを

今回の体験では「揺れがくるぞ!」と分かって身構えることができましたが、これが日常の中で突然起こると考えると、本当に怖さしかありません。
そして、実際に強い揺れが襲ってくると、私たちは何もできません。ただひたすら、「ダンゴムシのポーズ」をとって、揺れが収まるのを祈るだけ…。この貴重な体験から、倒れやすい家具は固定する、通路に物を置かないといった「事前の備えや準備」が、どれほど重要か心から痛感しました。
ぜひ、お子さんと一緒にこのような体験をして、「大きな揺れがきた時にどう動くべきか」を理解し、いざというときの行動につなげてほしいと思います。

煙充満、真っ暗でも誘導灯を頼りに避難!


火災発生の様子を映像と実際の部屋でリアルに再現


地震の後に起こる可能性があるのが、火災です。次に向かった「煙体験コーナー」では、煙の特性を知り、正しい避難方法をしっかり身につけられます。
煙は上にたまっていく性質があるので、避難するときは壁に手をあてて低い姿勢をとり、口と鼻を手やハンカチで覆って煙をなるべく吸わないように進みます。 ただし、低い姿勢といっても、ガラスの破片などが床にあるかもしれないので、はいつくばっての移動はNGですよ!


パニックにならないように冷静に避難


避難の時に大切な目印となるのが、「誘導灯」です。その存在はもちろん知っていましたが、煙が充満した真っ暗な場所で避難するとなると、つい誘導灯の存在まで忘れてしまいます。
今回の避難体験を通じて、誘導灯の矢印の方向に逃げることで避難できるという、誘導灯の存在と意味を改めて再確認することができました。




写真撮影のため、照明を付けてもらいましたが実際は真っ暗です

いざというとき、この日の経験がきっと活きてくると思います。
煙体験コーナーは、年齢制限が設けられていないので参加できそうなお子さんは保護者の方と一緒にぜひ参加してほしいと思います。

暴風雨時には、外出は避ける

コースの最後は「暴風雨体験コーナー」です(対象:小学校1年生以上)。ここでは、なんと 50mm/hの強い雨と、30m/sの暴風を体験! (小学生は30mm/hの雨と10m/sの風となります)
貸し出されるカッパと長靴を身に着けて、マスクを装着したら、いざ体験へ。


猛烈な風と雨が襲ってきます


風が強すぎて、 前を向くことはとてもできません! 足でしっかり踏ん張り、ポールを掴んで耐えるのが精一杯の状態でした。
傘をさして進むことなんて、絶対に不可能だと感じます。もし、前から何かが飛んできても、顔を上げることができないので避けるのも難しそうです。
水害体験と同じように、この暴風雨からも自分の身を守るためには、事前に天気予報をしっかり確認して外出を避けるなどの対策が必要だと改めて感じました。

消火、応急手当の体験も

今回、私たちは特別に 「自助共助コース」の一部の体験にも参加させていただきました。 体験したのは消火体験(対象:小学校3年生以上)と、応急手当(対象:小学校4年生以上)です。
消火体験では、水を使った模擬消火器を使っての初期消火にチャレンジ。モニターに映し出された火元に向かって、真剣に消火を試みました。


大きな声で「火事だー!!」と周りに知らせてから消火開始!


記憶の中では、小学生の時に消火器の体験をして以来で…実際にやってみると、とっさにどうやって消火器を扱ったらいいのか、実はすぐには分からないものだと実感しました。この体験は、お子さんだけでなく、大人の方も振り返りのためにやってみることをおすすめします。

応急手当も、これまでに体験したことはあるものの、内容をなんとなくしか覚えておらず…やはり、定期的な体験でしっかり身につけておくことが大切だと感じました。




心臓マッサージ、AEDなどの使い方を体験

心臓マッサージも体験しましたが、かなりの力が必要で、汗をかくほどでした。とにかく心臓を動かし続けることが、命を救う上で大切だそうです。命をつなぐために、踏ん張りどころです。

予約なしで利用できる自由見学コーナーも

体験コースは、事前に予約が必要だったり、一部年齢制限があるものもありますが、予約なしで自由に防災について学べるコーナーも本所防災館にはたくさんあります。
小さなお子さんが遊べる部屋や授乳室もあります。また、本所防災館は消防署が隣接していて、はしご車などの消防車を見ることもできますよ。




広々としたスペースで遊べます

施設内の売店では、12月に発売されたばかりの防災館キャラクターの“けすぞう”くんのキーホルダーなどのオリジナルグッズが並んでいます。また、季節によって装飾が変わるフォトスポットなどもあるので体験の前後でぜひのぞいてみてください。




防災グッズやトミカなどの記念品も


防災館のキャラクターけすぞうくん。クリスマス時期だったのでツリーなどクリスマスを感じられる装飾が


今回は、本所防災館での体験を紹介しました。事前の備えの大切さや、実体験を通して積んだ経験値は、いざという時、必ず命を守る力になって活きてきます。いつどこで起こるか分からない予期せぬ災害は、お子さんが一人でいる時に襲ってくるかもしれません。その時、自分の身を自分で守れるように、知識や経験を持っているかいないかで結果は大きく違ってくると思います。もちろん、それは私たち大人も同じです。ぜひこの機会に、ご家族で防災について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。


けすぞうくんと一緒に記念撮影


東京消防庁 本所防災館 詳細

場所:東京都墨田区横川4-6-6
行き方:JR総武線錦糸町駅北口、半蔵門線錦糸町駅4番出口から徒歩10分
京成押上線・都営浅草線・東武スカイツリーライン・半蔵門線 押上駅
B1、B2出口から徒歩10分(B1の方が便利です)
都営バス 横川三丁目(都08系統)バス停から徒歩2分
開館時間:9:00~17:00(入館受付:16:45まで)
休館日:毎週水曜日・第3木曜日(国民の祝日に当たる場合は直後の平日になります。)
年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:無料
体験コース:自然災害コース、自助共助コース(各コース所要時間:1時間45分)※要予約
予約受付:5ヶ月先の同日まで ※5ヶ月先までの予約であっても、本所防災館の行事(イベント、施設のメンテナンス等)により申し込みができないことがあります。

その他のコースや、年齢・学年制限などの詳細については本所防災館のHPよりご確認ください。
本所防災館HP:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/honjo/index.html


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