
ポッキーやビスコといったお菓子をはじめ、パピコのアイスやプッチンプリンなど、誰もが一度は口にしたり、目にしたことのある商品を提供している江崎グリコ。
今回、その人気商品の中からパピコとセブンティーンアイスを製造しているグリコピアCHIBAの工場を取材しました。
グリコピアCHIBAは、0歳から参加することができ年間約4万人以上の方が訪れる人気の工場見学施設です。幅広い年齢の方が楽しめる内容を、ヨメルバ公式キャラクターヨモモンと一緒に全身で体験した様子を紹介します。






5mもある「ゴールインマーク」
入ってまず目に飛び込んできたのは「ゴールインマーク」です。なじみがあるのは全身のイラストですが、半身の「ゴールインマーク」を見ることができるのはグリコピアCHIBAだけとのこと。それが、広々としたロビーにひと際目立っていました。

「ゴールインマーク」の奥はシアタールーム。
時間になったら「ゴールインマーク」の胸元がオープン。シアタールームに入り、グリコ創業者である江崎利一氏の物語とアイスができるまでを視聴してから、いよいよ工場見学に出発です!

映像は約15分。シアター内も広々。
映像を見終わったら5階に移動し、上から工場内を見ていきます。


工場内には、奥からパピコ、セブンティーンアイス(コーン)、セブンティーンアイス(スティック)を製造する3つのラインが稼働していました。今回は、そのうちパピコ チョココーヒーとセブンティーンアイス(コーン)の贅沢マカダミアの製造工程を見学します。
見学の日によって、製造している製品や稼働ラインは違うので、行ってからのお楽しみです。
作業者が工場内に入るには、着替えや手洗い、消毒など衛生管理を徹底して行っています。中でもクリーンルームに設置されたエアシャワーは、体についたホコリやゴミを吹き飛ばし、クリーンな状態を保つために重要な役割を果たしています。
実際にヨモモンと一緒にエアシャワーを体験しました。思わず「わーーー」と声が出てしまうほどの、ものすごい風の勢いでした。

ゴールインマークのポーズでいざ、 エアシャワーへ!
各所の空気孔から吹き付ける風が新鮮で、大人も子どもも楽しみながらエアシャワーを体験できます。
工場では、生産ラインの稼働中も、作業員の方々が1時間ごとに粘着クリーナー(いわゆるコロコロ)を使って清掃しており、その徹底した衛生管理の様子を間近で見ることができました。
映像を見ながら製造の内部に迫る


混合の様子を映像で学ぶことができます。
砂糖・牛乳・バターを混ぜて、アイスクリームのもとになる「アイスクリームミックス」を作ります。

アイスクリームミックスを作る32個のタンクがずらり。
アイスのもとを作るタンクは、エージングタンクと呼ばれ、この中でアイスクリームミックスは出来上がります。その後、口当たりがなめらかになるように均質化が行われ、風味を損なわないように高温・短時間で殺菌。空気を含ませながら-3℃まで凍らせていきます。


ここでは、大きなエージングタンクのスケールを五感で体感できるスポットがあり、「1タンクでいくつのアイスができるのか?」といった豆知識クイズも出題されるなど、興味深い時間でした。
そして、いよいよ容器にアイスを入れていく工程へ!
この工程は、上から工場内を見ることができるだけでなく、設置されたカメラを使って見たい箇所をアップで確認することもできます。レバーを操作すれば、さらに細部まで見られます。


より詳しく、パピコの容器にアイスのもとが入っていく充填の様子を観察できます。
その後は、-3℃から-10℃にしっかり凍らせるために、国内最大級の冷凍トンネル「スパイラル急凍」へ。


コンパクトなスペースにらせん状の効率的な冷凍庫が設置されています。製品は上から下へぐるぐると移動しながら、急速かつ均一に冷凍されていきます。
私たちが実際にパピコになった気持ちで体験したのは…

-5℃→-10℃→-7℃の冷凍庫の世界!!

震えるヨモモンを必死で支えました…!
寒い…! とにかく寒い…! アイスの気持ちをしっかり感じられます。本当にアイスにならないうちに足早に人間界へ戻りました。
梱包・出荷をチェック! お待ちかねの試食タイムも


次々と梱包されていくパピコ。その速さは、パンと手を叩く間に2袋が封入されるほどの速さだそうです。途中には、異物混入がないか、機械と人間によるダブルチェックで検査を行い、食の安全を守っています。
梱包された製品は、トラックによって各販売店へと運ばれます。
ここでも、Glicoが取り組む衛生管理の徹底ぶりを見学。


シャッターが開くと、トラックの扉が!
気づきましたか…? これは、虫やホコリなどが侵入しないように、トラックの入り口と工場側の搬出口がぴったりと密着する工夫なのです。製品が運ばれる最後の最後まで、安心安全への徹底した配慮が施されていることが分かります。
工場見学はここで終了です! 最後は、これまで製造過程を見てきたパピコの試食タイムです。

試食は、パピコ3種の中から、好きなものを1点選びます。
定番の味から期間限定ものまで、迷います。編集部員は、もうここでしか食べられないであろう「ピスタチオ」をいただきました。なめらかなくちどけに、ピスタチオの風味が口いっぱいに広がりとても美味しかったです。
ヨモモンは…

椅子の形が…!ぜひ現場で確認を。
「チョココーヒー」を。大満足の工場見学でした。
グリコピアCHIBAには、1階に広々とした授乳室が完備されているので、0歳からのお子さん連れでも安心して見学に参加できます。

広々とした室内。
おむつ替えの台や授乳用のソファー、奥にはカーテンの付いた個室もありました。また、お湯も用意されていたのでミルクを作る際にも安心です。


お化粧室のマークもGlicoらしく、思わず写真を撮りたくなってしまいます。
1階には、その他にグリコショップがあり、アイス以外にもお菓子や飲み物などを購入することができます。期間限定の大人のショコラのパピコや北海道バター、手羽先味などの地方限定プリッツが9種類入ったお土産にぴったりの商品などがあります。コンビニやスーパーで販売していないものが多数あるので、気づいたら爆買いしてしまいます。


グリコショップに隣接して、Glico商品の歴史を知れる展示もあります。


歴史の年表や栄養菓子「グリコ」の歴代のパッケージやおもちゃなどの展示もあり、見学後も楽しめます。
また、フォトスポットもたくさんあるのでグリコピアCHIBAでしか撮れない写真をぜひ!


◆グリコピアCHIBAの工場内の一角で「アイスの実」が製造されている!
今回見学したパピコとセブンティーンアイスのほかに、実は「アイスの実」もこの工場で製造されています。なぜ、見学できないのか…それは、「アイスの実」の製造工程が企業秘密だからです! 社内の人でもその製造方法は、ごく一部の数名しか知らないほどだそうです。あの食感を生み出す工程には、やはり特別な秘密が隠されているのですね。

◆凍ったアイスを包装するレーンの部屋は寒くない!
スパイラル急凍で凍結されたアイスを梱包するとなると、アイスが溶けないように極寒の中で作業している人がいるのだろうと思いきや、見学しているフロアーと変わらない温度とのこと。
包装されて再び冷凍庫へ移動する時間が2、3分のため、寒い部屋でなくても品質に問題は生じず、作業者も快適に作業ができる仕組みになっているそうです。
◆8月5日は「パピコの日」!
「パピコの日」は、2019年に江崎グリコによって制定されました。「大切な人とパピコを分け合う日」として、2人で「パピコ」を分け合い、前向きで明るい気持ちも分け合ってほしい、との願いが込められています。
現在では、1人でも2人でも「パピコ」を楽しんで食べてリフレッシュしてもらいたい、という思いが込められさまざまな催しが行われているとか。
日付は8と5で「パピ(8)コ(5)」と読む語呂合わせと、「パピコ」1本の形が数字の「8」に、パピコ2本をパキッと分けたときは漢数字の「八」に似ており、そんな2本1組のパピコの「はんぶんこ(5)」を楽しんでほしい、という願いが込められていることも制定の理由です。

実際に体験する場面が多かったり、工場内を専用のズームカメラを使って間近で見ることができるなど楽しさと学びを感じられる工場見学でした。いつも食べているアイスがどうやってできているのか、知ってから食べるパピコは格別です。
年齢関係なく過ごせる施設でもあるので、ぜひご家族で体験してみてほしいです。

<グリコピアCHIBA詳細>
場所:千葉県野田市蕃昌新田字溜台(ばんしょうしんでんあざたまりだい)10番地
行き方:車の場合、常磐自動車道「柏IC」から約9km、約30分。電車の場合、東武野田線「愛宕(あたご)駅」東口からタクシーで約10分。東武野田線「清水公園駅」東口から徒歩約30分。※車での来館がおすすめ
費用:無料(完全予約制)
※5/12(月)から休止中のアイスクリーム手作り体験(グリコキッチン)は有料。再開日未定。
休館日:HP、電話でお問い合わせ下さい。
見学開始時間:9:30、10:30、12:30、13:30、14:30
所要時間:約70分(1回:15名の2グループ計30名でご案内予定)
予約スケジュール:HPをご確認ください。
※土日は予約が埋まりやすいので、平日もおすすめです。
グリコピアCHIBA公式HP:https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/glicopia/chiba/
江崎グリコ公式HP:https://www.glico.com/jp/