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文具ソムリエールがおすすめ!「マスキングテープ活用法5選」

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文房具店や100円ショップなどでおなじみの「マスキングテープ」。色や柄のかわいさに惹かれて、複数持っている方も多いのではないでしょうか。今回は、文具ソムリエールの菅未里さんに、マスキングテープの便利な使い方を教えていただきます。

クリアホルダーのラベリングに

菅さん:
 提出期限が書かれた学校や塾のプリント、地域のイベントのお知らせなど、手元に一定期間残しておきたい書類をクリアホルダーで保管しているご家庭は多いのではないでしょうか。はじめはジャンルごとに整理したつもりでも、枚数が増えるうちに仕分け方法がわからなくなることがあるかもしれません。クリアホルダーは背幅が薄いため、棚に入れるとますますわかりにくくなります。

 そんなときは、「長男・学校プリント」「次男・塾の算数プリント」などと仕分け内容をマスキングテープに書いて、クリアホルダーに貼りましょう。このとき、

・人物や内容ごとに色や柄を分けたマスキングテープを貼る
・クリアホルダーの背幅までまわしこむようにして貼る


のがポイントです。こうすると、棚に収めた状態でもマスキングテープの色や柄で中身がわかるようになります。「このプリンタはここにいれてね」と子ども自身にプリントの仕分けを頼みやすくなりますよ!




 

子どもの忘れもの防止に

菅さん:
 算数は、教科書はあるけどノートがない。国語は、ノートはあるけど教科書がない。こうした子どもの忘れもの防止にもマスキングテープは役立ちます。

 まず、国語、算数、社会、理科など教科ごとに色・柄を分けたマスキングテープを用意します。次に、教科ごとに対応したマスキングテープを、教科書・ノートの表紙、または裏表紙の上部に縦に貼りつけます。すると、ランドセルに入れて上から見たとき、どの教科の教科書とノートが入っているのか、教科書とノートがセットで入っているかどうかが一目でわかるようになります。最近はさまざまな柄のマスキングテープが手軽に手に入るので、子どもと一緒に好みのものを探してみるのも楽しいですね。




 また、マスキングテープに名前を書いて、教科書とノートに貼るというワザもあります。名前を書くとき失敗するのが不安な子どもに、ぜひ試してみてください。

To Doリストやひと言メッセージに

菅さん:
 私が考えるマスキングテープ活用法のひとつの正解が、付箋がわりに使うこと。マスキングテープは、付箋より粘着部分の面積が広く、行方不明になりにくいところが魅力です。やることを書き出し、ノートや手帳にTo Doリストとして貼っておきましょう。完了したらはがすと、気分がスッキリし、達成感を味わえます。

 ノートや手帳だけでなく、ツルツルした面であれば、家中のあらゆるところに貼れるのもマスキングテープのいいところ。たとえば子どもに歯みがきの手順を覚えてほしいときに、鏡に磨く順番を書いて貼っておくのもひとつのアイデアです。これから気温が上がる時期には、玄関のドアノブに「水筒を忘れずに」と書いて貼っておくのもおすすめです。



 

コード・ケーブルの分類&ラベリングに

菅さん:
 旅行先に複数の充電コードを持っていき、どれが誰のものかわからなくなったことはありますか? 子どもがきれいに使っていた充電コードをほかの家族が使って、揉めごとが起きることもあるかもしれません。そんなときは、やや長めに切ったマスキングテープをコードに貼って、名前を書いておきましょう。誰のものかパッと見てわかるようになります。

「カメラ」「スマホ」「ゲーム機」などと書いて貼っておくのもおすすめです。複数のコード・ケーブルを持ち運んだ結果、どれがどれだかわからなくなるという困った状況を防げます。
 ただし、この使い方は、旅行など短期間のみの使用にとどめてください。コードに粘着物が付着する場合があるため、長期間使用するときは必ず専用品を使いましょう。



 

よく使うものの定位置管理に

菅さん:
 家族から「お風呂用の洗剤はどこ?」「ミキサーは?」と聞かれることはありますか? 何度か伝えたはずなのにくり返し尋ねられると、どっと疲れてしまうかもしれません。そんなときは、「ゴミ袋」「排水口ネット」「ゴム手袋」などと書いたマスキングテープを、定位置に貼っておきましょう。手間ではありますが、一度貼れば置き場所を家族と共有できるため、たびたび聞かれる、違う場所に戻されるなどのストレスから解放されます。

 また、衣装ケースの中身や、引き出しの中身を書いて貼っておくのもおすすめです。付けたりはがしたりしやすいマスキングテープなら、衣装ケースの中身が変わったときも簡単に貼り替えられます。「パパ冬服」「娘スポーツ用品」などと書いて貼っておくと、探しものがラクになるうえに、子どもに自分で片付けをしてほしいときにも役立ちます。人物ごとに色や柄を分けたマスキングテープを使うのも、楽しく、わかりやすくなるのでおすすめです。



 

マスキングテープでスッキリ暮らしやすく

 さまざまな使い方ができるマスキングテープですが、使用時には3つの注意点があると菅さんは話します。

「マスキングテープは、いろいろなところに貼ったりはがしたりできて便利ですが、はがしたときに目には見えない粘着物が残ることがあります。『ツルツルした面に貼る』『人から借りたものには貼らない』『短期間の使用にとどめる』という3点は必ず守りましょう」

 マスキングテープを使って身のまわりを整理すると、スッキリ暮らしやすくなりそうですね。今回ご紹介した5つの活用法をぜひお試しください。


取材・文:三東社



【プロフィール】
菅未里(かん みさと)

文具ソムリエール。文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。国内外で商品や売り場の企画・監修、メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)など、著書多数。


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