
2025年2月に刊行された『驚異の標本箱―鉱物―』から鉱物好きの子にぜひ見てもらいたい鉱物を紹介します!自主学習や自由研究にもおすすめのテーマです!
※本連載は『驚異の標本箱―鉱物―』から一部抜粋して構成された記事です。
金銀と貴金属

白金族元素6 種と金銀は貴金属と称され、装飾品などに用いられる貴重で高価な金属元素だ。これらはいずれも地殻中の量が極めて少ないが、地球上では偏在していて、特に金は部分濃縮する傾向がある。金銀は他の多金属鉱床の鉱石に少量含まれるほか、石英の脈にときおり含まれる。このようなものを山金(やまきん)という、また、金を含む鉱石が風化分解し土砂に混じった金粒を柴金(しばきん)、金が分離し河川中で砂鉱(さこう)となったものを砂金(さきん)という。日本は北海道から沖縄まで金鉱山が多かった。北海道では明治期に砂金を求めたゴールドラッシュがおこったことがある。
鉱物データ
自然金
学名 Gold(ゴールド)
和名 自然金(しぜんきん)
化学式 Au
結晶系 立方晶系
モース硬度 2 ½ ~ 3
分類 元素鉱物
標本の高さ:4.1 cm/産地:ブラジル Serra do Caldeirão, Mato Grosso, Brazil/所蔵:個人蔵
クレジット
写真=紀伊國潔(鉱物写真家)
文=田中陵二(科学者)
書籍情報
- 【定価】
- 5,500円(本体5,000円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- A4変形判
- 【ISBN】
- 9784041156124