NHK Eテレで放送中の「マチスコープ」(毎週金曜午前7時放送、再放送は毎週土曜午前7時20分)。佐藤二朗さんが様々な姿に扮して街で見かける「?」に答えてくれる、未就学児から大人にまで大人気の番組です。
この番組の内容を元にした書籍『マチスコープで解き明かす 街のふしぎ図鑑』では、「マンホールの向こうはどうなってるの?」「橋はどうして落ちないの?」などなど、子どもから大人まで、「それちょっと気になっていた!」という疑問への答えがたっぷり解説されていて、まさに夏休みの自由研究のネタ探しにも、街歩きのお供にもぴったりの1冊です。
ここでは本の中から、子どもでも簡単に取り組めそうなトピックをご紹介します。ぜひ親子で一緒に、自宅の周辺やお出かけ先などでチャレンジしてみてください。
*観察の際には車や自転車、通行人に十分にお気をつけください。
チャレンジその1 「見えないヒーローを探せ!」
街のいたるところで休みなく活躍しているさまざまな「センサー」。センサーとは情報を感じ取る装置ですが、本の中ではそれらを戦隊もののヒーローにたとえて紹介しています。
自動ドアをはじめ、駐車場の出入り口、スーパーやコンビニのレジ、改札口のゲート、トイレの中まで、ふだんはあまり意識しない存在かもしれませんが、ぜひ自分たちの身の回りのどこにどんなセンサーがあって、どんな働きをしているか、観察してみて。街が、見えない「ヒーロー」たちであふれていることが分かるはず。
ほかに、「もしこんなセンサーがあったら便利かも」というものを考えてみるのも面白いですね。
チャレンジその2 「地面の暗号を解読せよ!」
道を歩いていて、道路にいろいろな印が埋め込まれていたり、文字が書きこまれているのを見たことがあるはず。それらがどんな意味を持っているのか、考えたことはありますか?
じつは地面には大切な情報がたくさん記されているのです。街を歩くとき、本で紹介している「水準点」、「境界標」、「基準点」を探してみましょう。
また、「G 0.8」「W 0.9」「T」など、道路に書きこまれた数字を見つけたら、本を参考にその暗号を読み解いてみましょう。お友だちにも教えてあげたら、「え、そうだったの!?」と、みんなびっくりするかもしれません。
チャレンジその3 「“やさしいマチ”を体感せよ!」
階段の手すりや、スロープ、黄色い点字ブロックなど、街にはいたるところに「バリアフリー」の工夫がされています。
バリアフリーとは、障害を持つ人やお年寄り、車椅子の利用者など、さまざまな人の生活の妨げになったり、不便に感じたりする障壁をなくす(フリーにする)ということ。そうした工夫は、すべての人が安心して暮らしていくためになくてはならないもの。
本を参考に、ほかにも身の回りのバリアフリーの工夫を探して、体感してみましょう。
ほかにも自由研究のテーマになりそうなネタがたっぷり!
本書ではほかにも、ぜんぶで25ものテーマで街の不思議を解き明かしています。
「ここはどうしてこうなっているんだろう?」と自分なりの「?」を探しながら街を見てみると、いつもの散歩道や通学路もぐんと楽しく、学びの多いものになるはずです。
書籍情報
- 【定価】
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- B5判
- 【ISBN】
- 9784041133798