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楽しみ方がわかる! はじめての、親子えほん 第9回<さがし絵本『きょうりゅうかくれんぼ』を紹介します>


南アフリカのアレックスさんとの絵本、『きょうりゅうかくれんぼ』を紹介します!

まいごのたまご』をご存じですか? 巣からころころと転がり落ちた恐竜の卵を、恐竜たちが協力して親元にかえしてあげる優しい絵本です。僕が初めて翻訳を担当した絵本なんですが、沢山の子ども達に読んでもらっています。
その、『まいごのたまご』の続編、『きょうりゅうかくれんぼ』が出版されることになりました。僕としては「まさか!」のひと言、あの絵本の恐竜達とまた会えるなんて、思ってもいませんでした。
『きょうりゅうかくれんぼ』の作者は、アレックス・ラティマーさん。翻訳は僕、聞かせ屋。けいたろうです。

驚きのはじまりは、何とインスタグラム。僕がアレックスさんの投稿を見ていると、『まいごのたまご』で見覚えのある恐竜がカモフラージュして、木々に隠れているではありませんか。



「これは面白い!」と思った僕は、すぐさまコメントを残しました。「これは、絵本の一場面ですか? 是非読みたい!」と英語で。するとアレックスさんは「ありがとう!きっと、楽しい絵本になるよ。日本で出せるようにしたいね!」と。
しばらくすると、出版社さんを通して僕の元にモノクロのラフスケッチが……! ラフスケッチというのは、絵本の下書きのようなものです。
その下書きのタイトルは、『dinosaur Hide and seek』。訳すと『きょうりゅうかくれんぼ』です。それを見て僕は、「是非、僕が訳して出版したい!」と、日本での出版に向けて、制作に携わることになりました。

遠いアフリカのアレックスさんから送られてきたものが日本の子どもたちにマッチするように何度も文章を考え、声に出して読んだり、自分の娘に読んだりしました。

今回の絵本で工夫した部分は、かくれんぼの進行役であるアンキサウルスのセリフです。「かくれんぼするひと てをあげて。はーい!」などと、読者を遊びに誘うような言い回しになっています。



読むと、こどもは結構、素直に返事をしてくれるのですよ。まるで絵本の中の恐竜と一緒に遊びに行くように(笑)。ぜひ、みなさんもお子さんが返事をしてくれるかためしてみてください。

アレックスさんの描く恐竜は、色がとても美しいのですが、今作では更に隠れ場所となる自然、景色もまた色鮮やかで美しい。見どころ満載です。




親子で、お友達と、きょうだいで。コミュニケーションをとりながら、皆で探すことができる絵本です。でも不思議なことに、見つけられない恐竜が人それぞれで面白いのです。おとなも子どもといっしょに真剣になってさがすのですが、子どもの方が先にかくれている恐竜を見つけたりして。表紙の裏の見返しという部分を恐竜図鑑風にしてもらったので、恐竜に詳しくなくても安心ですよ。



初めて見る恐竜を、知って、探して、親子で好きになってもらえたら嬉しいですね。

絵本の流れはほぼ、アレックスさんが考えた通りですが、最後の場面が変わりました。日本での出版をするのにあたってページを増やすことが出来たので、恐竜全員が隠れる場面を加えたのです。これがまた豪華なページになりました!




恐竜達、皆楽しそうですよね!
「また、いっしょにあそぼうね。」というアンキサウルスの言葉に親子で「うん」と頷いてくれたら嬉しいです。


作:アレックス・ラティマー 訳:聞かせ屋。けいたろう

定価
1,540円(本体1,400円+税)
発売日
サイズ
その他
ISBN
9784041125694

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作:アレックス・ラティマー 訳:聞かせ屋。けいたろう

定価
1,540円(本体1,400円+税)
発売日
サイズ
その他
ISBN
9784041065631

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