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大人の前で自分の気持ちを話せない子へ~『子育て言い換え事典』ためし読み 第2回



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自分の意見がない:大人の前で自分の気持ちを話せない子へ




何を聞いても「わからない」と答えるウチの子、大丈夫ですか?

 自分の気持ちや感想を尋ねても、黙っている子どもは多いです。たとえ言えたとしても「楽しかった」 「おもしろかった」「イヤだった」程度でしょう。しかし、実際には心の内側で、子どもたちは実にいろいろなことを感じ、さまざまな考えをめぐらせています。ただ、それを表現する術(すべ)がない、ボキャブラリーがないだけ、なのです。

 子どもに自分の気持ちを話してほしいときには次のようなステップをふみます。
①まずは子どもの気持ちを受けとめます。
たとえば「遠足どうだった?」の質問に対して、子どもが「わからない」と答えたら、「そうか、わからないんだね」と認めます。

②「お友だちと一緒にお弁当を食べたときは、どうだった?」というように場面を限定し、より具体的な問いかけをします。

 ボキャブラリーが乏しい子どもは「今日、どうだった?」に代表されるような抽象度の高い質問に答えられません。場面にフォーカスするなど話題の焦点をぐっと絞って、より具体的な質問をすれば、自分の気持ちを伝えられる可能性が高まります。また、「私はこう思ったよ」と親が普段から自分の気持ちを伝えることで、子どものボキャブラリーを自然に増やせる効果もあります。




 大人の前で話せない理由として、人見知りをしているケースもあります。人見知りをする子は「この人は、どういう人だろう?」と相手をよく観察しています。観察はインプットする行為ですから、質問をされても同時にアウトプットできません。

 そんなときには無理に話させようとせずに、親が代わりに答えてしまいましょう。人見知りも年齢を重ねれば緩和されていきますし、親がいない場面では、しっかりとしゃべれる子も案外多いです。
 


ポイント

人見知り=相手をよく観察している 無理に話させず、親が助け舟をだす




全5章【目次】 43の自己肯定感を高める言い換え!

ヨメルバのためし読みでは、カワグチさん、モリサキさん、タナカさんが第1回で話していた4つの悩みに対するイシーダの言い換え術を紹介します。

第3回では、「ゲームに夢中になってしまう子へ」の言い換え術を伝授します!(8月31日公開予定)





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