秋の行楽シーズンが到来! 自然を満喫するお出かけといえば、登山やハイキング。関東近郊には、家族みんなで無理なく楽しめる登山・ハイキングコースがたくさんあります。ロープウェイで山頂近くまで登れる山から、つり橋を渡る冒険コース、山頂に遊具や動物園がある山まで、子どもの足でも登れる登山・ハイキングスポットを10ヵ所ピックアップしました。最高の景色を眺めに山へレッツゴー!
4号路でつり橋ハイキング「高尾山」(東京都・八王子市)
新宿から電車で1時間ほどとアクセスがよく、ケーブルカーやリフトを使えば山頂近くまで手軽に登れる高尾山。子どもとのハイキングでおすすめなのが、自然の魅力を存分に感じられる「4号路コース」です。このコースの最大の魅力が「みやま橋」。吊り橋が揺れる感覚や、足元から見える森の景色はスリル満点! 尾根沿いなのでアップダウンが少なく、木の根や小石をよけながら探検気分を味わえます。山頂からの眺めは格別で、晴れた日には富士山が見えることも。山頂には売店やトイレが整備されていて、子連れでの登山デビューにぴったりです。
スポット情報
住所:東京都八王子市高尾町2205番
運行時間:ケーブルカー 8:00〜終発時刻は月により変動あり/リフト 9:00~16:00(12月~4月)、9:00~16:30(5月~11月)
公式サイト:
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/001/004/p003393.html
https://www.takaotozan.co.jp/
ロープウェイ&ケーブルカーで無理なく楽しめる「筑波山」(茨城県・つくば市)
「西の富士、東の筑波」と称される筑波山は、男体山と女体山からなる名峰です。複数の登山路がありますが、おすすめはケーブルカーとロープウェイを活用するコースです。つつじヶ丘駅からロープウェイで女体山山頂駅へ。山頂駅からしばらく歩くと、女体山山頂から関東平野の絶景を楽しめます。同じコースを辿って帰ることもできますが、体力と時間に余裕があるなら、大人の足で徒歩30〜40分ほどの山頂連絡路を歩いて男体山の山頂へ向かうのも◎。2つの山頂のあいだにある御幸ヶ原からは、ケーブルカーで下山できます。御幸ヶ原や山頂連絡路沿いには茶屋や食堂があり、お土産を買ったり、名物のつくばうどんを食べたりする楽しみも。無理のないコース選びで筑波山の自然を満喫しましょう!
スポット情報
住所:茨城県つくば市筑波1番地
運行時間:ケーブルカー 9:00〜17:00(3月~11月)、9:20~16:40(12月~2月)/ロープウェイ 9:20~17:00(3月~11月)、 9:20〜16:40(12月~2月)
公式サイト:https://www.mt-tsukuba.com/
マイナスイオンを浴びてリフレッシュ「御岳山」(東京都・青梅市)
子どものペースに合わせて無理なくハイキングを楽しめる御岳山。標高929mの山頂付近までケーブルカーを利用できるため、気軽にチャレンジできます。御岳山の魅力といえば、苔の緑と清流のコントラストが美しい「ロックガーデン」。まるで絵本の世界に入り込んだかのような景色は必見です。飛び石を渡ったり、水の流れを観察したりと、子どもたちは好奇心いっぱいに自然と触れ合えます。足元が滑りやすいので、滑りにくい靴を履いていきましょう。コースを進んでいくと「綾広の滝」があり、マイナスイオンを浴びながらリフレッシュできます。
スポット情報
住所:東京都青梅市御岳山17
運行時間:ケーブルカー 7:30〜18:30
公式サイト:https://tadanoyamajanai.jp/
紅葉スポットとしても有名「大山」(神奈川県・伊勢原市)
豊かな自然と歴史ある神社が一体となった名峰・大山。子どもと一緒に登るなら、ケーブルカーで阿夫利神社駅まで登り、そこから徒歩で山頂をめざすコースがおすすめ。急な階段や山道も一部あるので、しっかりとした登山靴を履くと安心です。こま参道や大山阿夫利神社といった見どころが多く、大山寺と大山阿夫利神社下社の紅葉は神奈川県内有数の紅葉スポットとして知られています。登山後の楽しみも満載で、参道に軒を連ねる名物の豆腐料理やお土産物屋に入ってみるのもいいですね。山頂からの絶景を眺めたり、歴史あるお寺や神社を参拝したりとさまざまな楽しみ方ができる大山で、家族の思い出を作りましょう!
スポット情報
住所:神奈川県伊勢原市大山
運行時間:ケーブルカー 9:00~16:30(平日)、9:00~17:00(土日休)
公式サイト:https://www.ooyama-cable.co.jp/
水と緑に癒される「奥多摩 鳩ノ巣渓谷遊歩道」(東京都・西多摩郡)
鳩ノ巣渓谷遊歩道は、JR青梅線「鳩ノ巣駅」からスタートする、大自然を満喫できるハイキングコースです。最大の魅力は、なんといっても壮大な渓谷美。巨岩や奇岩が連なる鳩ノ巣渓谷や神秘さが漂う白丸ダム、エメラルドグリーンに輝く白丸湖を間近で眺められます。遊歩道はよく整備されていて高低差が比較的少ないため、子どもも難なく歩けます。川の流れを観察したり、鳥の声に耳を澄ませたり、時には清流に足をひたして涼んだりと、五感をフルに使って自然を満喫できます。帰りはJR奥多摩駅近くまで足を伸ばして「奥多摩温泉 もえぎの湯」で疲れを癒すのもおすすめです。
スポット情報
住所:東京都西多摩郡奥多摩町棚澤
公式サイト:https://www.okutama.gr.jp/site/walking/
鎌倉の街並みを展望台から一望できる「鎌倉アルプス」(神奈川県鎌倉市)
鎌倉アルプスとは、鎌倉市北部から西部に広がる尾根一帯の愛称です。子連れで鎌倉アルプスを楽しむなら、おすすめは「天園ハイキングコース」。北鎌倉の建長寺から瑞泉寺まで、鎌倉の美しい里山歩きを楽しめます。鎌倉の豊かな自然だけでなく、歴史的な名所も巡れるのが大きな魅力。建長寺で拝観料(大人500円、小中学生200円)をおさめたら、長い階段を登って「勝上献展望台」へ。鎌倉の街並みと相模湾のコントラストが美しい絶景が広がります。ハイキングコースの最高地点・大平山でひと息ついたら、岩場を下って広場でシートを広げて、自然のなかでピクニックをどうぞ。青空のもとで食べる食事は格別です。
スポット情報
拝観時間:建長寺 8:30〜16:30
公式サイト:https://www.trip-kamakura.com/article/210.html
迫力のある噴煙や雄大な景色が楽しめる「那須岳」(栃木県・那須町)
栃木県北部にそびえる那須岳は、那須連山の主峰「茶臼岳」を中心とした活火山群の総称です。都心からは車で約3時間、新幹線とバスを利用すれば約2時間半で、噴煙を上げる活火山を間近で見るという非日常の体験ができます。那須岳登山を気軽に楽しむなら、那須ロープウェイを利用するのがおすすめ。ロープウェイの窓から広がる雄大な景色は圧巻です。標高が高くなるにつれて表情が変わり、子どもにとって最高の思い出となるでしょう。山頂駅から山頂までは岩場が続くため、滑りにくい靴を履いていきましょう。山頂からは、360度のパノラマビューが広がり、がんばって登ったご褒美を味わえます。
スポット情報
住所:栃木県那須郡那須町大字湯本
運行時間:ロープウェイ 8:30~16:30(上り最終16:00、下り最終16:20)
公式サイト:https://www.nasu-ropeway.jp/attraction/
ユニークな見どころが満載「鋸山」(千葉県富津市)
千葉県富津市にそびえる鋸山。尾根がノコギリの歯のようにギザギザとしていることから名付けられたこの山の最大の見どころは、断崖絶壁から100メートル下を覗くことができる「地獄のぞき」。岩山から突き出た岩の先端に立ち、スリル満点の絶景を味わえます。また、まるでアニメの世界のような「ラピュタの壁」と呼ばれる石切場跡もあるなど、子どもたちの好奇心を刺激するスポットが盛りだくさんです。ロープウェイに乗って山頂近くまで行けるため、子連れでも安心してスリルと迫力を体験できます。都心から車で約1時間半、電車とフェリーでもアクセスできるところも魅力です。
スポット情報
住所:千葉県富津市金谷4052-1
運行時間:ロープウェイ 2月16日~11月15日9:00~17:00、11月16日~2月15日9:00~16:00
公式サイト:https://nokogiriyama.jp/
頂上に動物公園がある「宝登山」(埼玉県秩父郡)
埼玉県長瀞町にある宝登山も、ロープウェイを使って山頂近くまで登れる山のひとつ。ロープウェイ山頂駅から山頂までなだらかな道が続き、小さな子どもでも難なく歩けます。山頂には「宝登山小動物公園」があり、かわいらしい動物たちと触れ合えるのもうれしいポイント。2025年7月には新たに展望テラス「SUSABINOテラス」がオープンし、秩父の山々や長瀞の街並みが一望できる大パノラマを楽しみながら、ドリンクや軽食を片手にゆったりとした時間を過ごせます。下山後は、長瀞の美しい岩畳を眺めたり、食べ歩きグルメやカフェを楽しんだりして一日中楽しめます。
スポット情報
住所:埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞
運行時間:ロープウェイ 平日/9:40~上り最終16:30、下り最終17:00、土日休/9:40~上り最終16:45、下り最終17:00
公式サイト:https://hodosan-ropeway.co.jp/
山頂にはローラーすべり台が待っている「吾妻山公園」(神奈川県中郡)
気持ちのいいハイキングを楽しむなら、おすすめは神奈川県二宮町の「吾妻山公園」。JR東海道線「二宮駅」から山頂まで、大人の足で徒歩20~30分ほど。道はしっかりと整備された石段や坂道が中心で、子どもも登り切ることができるはず。山頂には広々とした芝生広場が広がり、天気が良ければ富士山の雄大な姿と相模湾の青い海が見渡せます。絶景に感動すること間違いなしです。山頂広場にある全長約110m「ローラーすべり台」は子どもたちに大人気! 遊具で遊んだり、ピクニックを楽しんだりと、さまざまな山頂の楽しみ方ができる山です。
スポット情報
住所:神奈川県中郡二宮町山西1084
※専用駐車場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。
開園時間:8:30~17:00
公式サイト:
https://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/ninomiya_life/0000001287.html
家族で山歩きを楽しもう!
山歩きは、子どもたちの五感を刺激し、自然への興味を育む最高の体験です。山頂にたどり着いたときの達成感は何物にも代えがたいもの。歩きやすい靴を履いて無理のないペースで、家族で山歩きを楽しみましょう!
文:三東社