東京・台場のフジテレビ本社屋では３月20日～５月６日（月・休）にかけて、「オダイバ恐竜博覧会2024 －福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる！－」が開催中です。
日本最大級の恐竜博物館、福井県立恐竜博物館の全面協力のもと、メジャーなティラノサウルスから福井で発掘・発見された新種まで、姿かたちの多様な恐竜たちがフジテレビをジャック！ 同博物館からやって来たトリケラトプスをはじめとする、全身骨格標本およそ20体を展示しています。さらに、日本初公開となるスピノサウルスの化石標本なども含めると、総展示標本数は約70点。そして目玉となるのが、スピノサウルスとティラノサウルスの実物大ロボットです。圧倒される迫力と怖さに、子どもも大人も衝撃を受けるはず！
ティラノサウルスのロボットと全身骨格10点が登場する第1会場
「オダイバ恐竜博覧会」の展示エリアは3か所。１階広場に建てられた大型テントの第1会場では、「恐竜って何だ？？」をテーマに、最初のエリアで恐竜に似た生物を紹介。恐竜と同じ時代を生きていた海の生物・首長竜や魚竜、大空を飛んでいた翼竜といった大型爬（は）虫類の全身骨格などが並び、中には魚竜の実物化石標本も。これらは一見、恐竜のようにも見えますけど、生物の分類上は「恐竜」には含まれないそうです。
貴重な実物化石の魚竜、ステノプテリギウスの一種
奥のエリアに進むと、全長約12ｍのティラノサウルスの生体復元ロボットが出現！ トリケラトプスを捕食している大迫力のシーンが見られます。上腕部分が胴体と一体化して復元されており、前足がより小さく見えるのは、監修した著名な恐竜学者、ジャック・ホーナー博士の解釈を反映しているからです。鋭い歯が並ぶ恐ろしい顔、首、前脚などが本物さながらに動き、不気味な鳴き声まで再現。足元を見れば、食い荒らされた無残な姿のトリケラトプスが……。まるで恐竜の時代にタイムスリップしたような気分を、親子でぜひ味わってください！
ティラノサウルス実物大ロボは、襲い掛かってきそうな雰囲気
トリケラトプスの頭を踏み潰しながら捕食するシーンを再現
そのほかの展示も注目です。2本の角が生えた角竜類のトリケラトプスのほか、全長11ｍに達する肉食恐竜アクロカントサウルス・アトケンシス、頭の上に1本の角のような骨がある恐竜チンタオサウルス・スピノリヌスなど、特色ある恐竜の全身骨格10点以上が見学できます。
白亜紀末の北アメリカに生息した草食恐竜トリケラトプス
世界から福井までの恐竜研究が学べる第2会場
続いて、フジテレビ本社屋の22階へ。そこに広がる第2会場のテーマは「恐竜研究最前線！」、恐竜の研究史から世界・日本・福井の最新恐竜研究までを紹介しています。エリアの各所にはモニターを設置。そこに「鳥脚類」「竜脚類」「恐竜の脳」「恐竜の卵」といった各専門分野のエキスパートである、福井県立恐竜博物館の研究員が登場します。恐竜の生態を解明するためのさまざまな研究手法などの解説は、勉強になりますよ。
展示では、福井県勝山で発見された6種類の新種の恐竜のうち、フクイラプトル、フクイサウルス、フクイベナートルの全身骨格がそろいます。加えて、23年に新種として報告された話題の小型獣脚類、ティラノミムス・フクイエンシスも東京初展示。さらに、フクイベナートルとマイアサウラの生体復元ロボット2体にも出合えます！
フクイサウルスは、かつて“フクイリュウ”の愛称で知られたイグアノドン類に属する草食恐竜
フサフサの羽毛が印象的な小型の獣脚類、フクイベナートルのロボット
アメリカで発見され、子育てしていたとされるマイアサウラのロボット
生まれたてのマイアサウラの赤ちゃんも動いたり、鳴いたりします
東京を一望する球体展望室の第3会場でスピノサウルスが泳ぐ⁉
次にフジテレビのシンボル、球体展望室「はちたま」へ移動。ここが第3会場の「王者の部屋」です。まず目に飛び込んでくるのは、全長約15ｍ・実物大サイズのスピノサウルスの巨大ロボット！ これは第1会場のティラノサウルスも含め、ハイクオリティな恐竜ロボットを製作する株式会社ココロが、今回のために開発した世界初公開の新作。スピノサウルスは生活の大半を水中で過ごしていたとする説をもとに、水中で豪快に泳ぐ姿を再現しています。陸の王者ティラノサウスよりも断然大きく、映画で見る怪獣のような姿に、大興奮必至です。鋭い歯をもつ口も、ワニのように大きく開くのでド迫力！ さらに鼻息も噴出します。目の前に立って、その風を体感しましょう。
躍動感あるポーズのスピノサウルスのロボット。空の景色と重なり圧巻のスケール！
スピノサウルスのロボは口の中、まばたきする目まで精巧な造り
開幕セレモニーで公式サポーターやす子さんが、スピノサウルスの鼻息にびっくり！
巨大ロボットの周囲には展示物が並んでいます。スピノサウルスの頭骨復元模型と１億～9,000万年前の下アゴの実物化石は、共に日本初展示。全長約10ｍの肉食恐竜バリオニクス・ワルケリや、草食恐竜のデンバーサウルス（の一種）とタラルルス・プリカトスピネウスの各全身骨格も、めったにお目にかかれませんよ。
化石発掘体験プログラム＆北陸新幹線コーナーもチェック！
各会場の周辺には、子どもにとって貴重な学び場になる体験プログラムや、キッズが遊べるお楽しみコーナーも用意。1階では、「体験！“ホンモノ”の恐竜化石発掘」プログラムを実施。タイの発掘現場から持ってきた岩石を叩いて、恐竜や淡水サメの歯、ウロコ、植物といった小さい化石の発掘に挑戦しよう！ 対象年齢は小学生以上、日時指定券（前売券）もしくは当日券を購入してご参加を（入場券は別途購入必須）。
ハンマーとノミを使い、石を割って化石を探します※化石の持ち帰りは不可
さまざまな種類の化石が見つかるかも⁉
福井県立恐竜博物館のある北陸地方では、3月16日に北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸。それを記念して、24階・22階に「北陸新幹線コーナー」がオープン。鉄道模型ジオラマで福井の名所を走るNゲージを、遠隔で操作する運転体験ができます。また、試乗可能な「W7系ミニ新幹線かがやき」（有料）が登場し、フジテレビ内のロングコースを疾走！ 電車好きのちびっ子は注目です！
さらに、1階広場には福井県の食材を使ったご当地グルメをはじめ、名産品のおみやげを買える「ふくいの魅力大特集エリア」がお目見え。1階の恐竜博覧会オリジナルグッズを扱うショップにも立ち寄ってみてはいかが。
「オダイバ恐竜博覧会2024」の開催は、5月のGWまで。巨大恐竜ロボットに遭遇し、化石発掘などの思い出に残る体験もできる、この機会をお見逃しなく!!
ライター：小林智明
グッズショップのティラノサウルス2wayリュック（赤/黄）は各4,180円
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