KADOKAWA Group

Children & Education

子育て・教育

はじめに 『中学受験 合格をつかむ自宅勉強法』ためし読み

NEW

「塾に行っているのに成績が上がらない」「家で勉強するとすぐに親子ゲンカになってしまう」……。中学受験において、多くの保護者がぶつかる最大の壁、それがわが子の「自宅学習」についてです。 本連載では、「にしむら先生」こと受験指導専門家の西村創先生をはじめとする各教科のプロフェッショナルが執筆した『中学受験 合格をつかむ自宅勉強法』から、家庭で実践できる具体的な学習のポイントや親としての関わり方を抜粋して紹介します。 第1回は、数多くの保護者のお悩みに寄り添い続けるにしむら先生が語る「合格のカギを握る家庭学習のあり方」についてです。

※本連載は『中学受験 合格をつかむ自宅勉強法』から一部抜粋して構成された記事です。


はじめに

合格のカギを握るのは、あなた!

中学受験でいちばん大変なのは何でしょうか。

塾でも模試でもありません。
いちばん大変なのは、家での勉強です。
そして、家での勉強こそが、成績を大きく左右します。
塾の授業時間よりも、家庭での学習時間の方がずっと長い。

子どもがいちばん長く向き合う相手は、先生ではなく、親のあなたです。

けれど、家庭での勉強をうまく機能させるのは、本当に難しく、もはや不可能への挑戦です。わが子の幼いころに歯みがき習慣やトイレトレーニングを教えたときよりも、ずっと根気がいります。

いつまで経っても勉強を始めない。
やっと机に向かったと思ったら、すぐに席を立つ。
「ちゃんと書きなさい」と何度言っても雑な字を書く。
ちょっと注意しただけで、ふてくされる。
間違い直しを嫌がり、できないと泣き出す。
子どもダラダラ、親イライラ。
そして、ついに口をついて出る言葉─
「そんなに嫌なら、もう受験やめる?」
すると、子どもは涙目で「やめない」と言う。このくり返し。

これは、多くの家庭で見られる「中学受験あるある」の日常です。
では、どうすれば子どもが自宅で勉強に向き合えるようになるのでしょうか。

答えは、「わが子への伝え方」を変えることです。
そのためにはまず、

国語は読書量と精神年齢、理系男子には不利
計算はトレーニング、図形はセンス、文系女子には不利
理科、社会は「暗記科目」

もし、このように考えているのなら、認識を変えた方が、効果が高い勉強サポートができるようになります。

たとえば漢字の勉強であれば、
「ほら、まず先に漢字の練習からしちゃいなさい」
と言って、いきなり漢字を書かせるよりも
「この『半生(はんせい)を振り返る』の『半生』という言葉、意味わかる? 半分だけ焼けて、あとはまだ生(なま)の状態じゃないよ? 『半生』というのは人生の半分という意味で……」
なんて言って、漢字で書かれている熟語の意味を理解させると、その後に練習する漢字が頭に残りやすくなります。

文章読解も同じです。「ちゃんと読みなさい」と言っても、子どもは
「ちゃんと」の中身がわかりません。
物語文には物語文の、論説文には論説文の読み方があります。

読み方の「型」を知れば、子どもは自分の力で読めるようになります。
解き方の「型」も知れば、問題の正解率が上がっていきます。
その「型」を親が伝えることができれば、子どもは「ちゃんと」読むことができるようになって、成績が上がります。

算数も、たとえば「割合」と「場合の数」では、勉強の仕方が異なります。その異なる勉強の仕方をわが子に伝えることができれば、学習効率が上がります。

理科や社会も、単なる暗記学習では伸び悩むことになります。
「なぜ?」「どうして?」と背景や、つながりをつかむことで、知識が応用力に変わります。

とはいえ、保護者の多くは「そんなサポートは私には無理」と感じるでしょう。

安心してください。
本書では、各科目の専門家たちが、家庭で実践できる「具体的な学習のポイント」「必須知識の押さえ方」を、誰でも今日からできるレベルに分解して紹介しています。

すでに出版されている前作『中学受験のはじめ方』が“受験全体の地図”だとすれば、この『中学受験 合格をつかむ自宅勉強法』は、その地図の上で“親がわが子をサポートするための参考書”です。

塾で授業を受けてきても、家での勉強がうまくいかなければ、成績を上げるのは難しいです。でも、家庭でのサポートの仕方を変えれば、子どもとの衝突を減らしながら、成果を出すことができます。

私はこれまで、偏差値70以上の最難関校に合格した子も、偏差値30から一歩ずつ伸びていった子も見てきました。
共通していたのは、家庭の空気が穏やかで、親がうまくサポートしていたことです。

本書を読み進めるうちに「こうすれば、わが家でもできるかも」と思える具体策が見つかるはずです。



『中学受験 合格をつかむ自宅勉強法』は、国語・算数・理科・社会のエキスパート講師たちが中学受験の学習方法を徹底解説する、まさに「親がわが子をサポートするための参考書」。本連載ではこれから、そのなかでも中学受験の根幹にかかわる重要な「わが子のサポート」のポイントを紹介していきます。「これならできそう」と思える関わり方を見つけ、お子さんと二人三脚で合格を目指してくださいね。


書籍情報





中学受験のリアルを語る!うえだしろこさん×にしむら先生スペシャル対談

西村創先生が監修を務めたコミックエッセイ『中学受験に挑戦したら、想像以上に壮絶でした』の発売を記念して、著者のうえだしろこさんとのスペシャル対談が実現! 受験準備から壮絶な受験本番までを赤裸々に描いた本書をもとに、中学受験のリアルを、受験指導のプロと保護者の立場から存分に語っていただきました。

▼前編


▼後編



▼『中学受験に挑戦したら、想像以上に壮絶でした』のためし読み連載▼



この記事をシェアする

特集

ページトップへ戻る