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おくはらゆめさんインタビュー
<聞かせ屋。けいたろう>です。12月7日発売の絵本『あいたい あいたい あいうえお』ができるまでをお話ししています! 今回はすてきな絵を描いてくださった、おくはらゆめさんにインタビューしました。
――最初に『あいたい あいたい あいうえお』の文章を読んで、どう思いましたか?
第一印象は、まっすぐで素直だなあ。「あいたい あいたい あいうえおー!」の、あいうえおって何?という小さな疑問が吹っ飛ぶ文。
けいたろう君とは家族ぐるみで仲良しなんですが、けいたろう君は私の友達の中で、かなりポジティブな人で、その〝けいたろう君らしさ〟が現れている文章だと思いました。
私も文章を書くのが好きだけれど、私が同じ内容で書くともうちょっと暗い感じになるだろうし、こんな風には書けないです。
私はポジティブが良くてネガティブが悪いとは全然思っていなくて、苦手なポジティブさもあるけれど、けいたろう君のポジティブさには救われるというか、思わず笑っちゃう感じです!
――なるほど(笑)。日々を前向きに過ごしていこうという気持ちが、現れていたのですかね。
登場する動物がたくさんいたほうがいいのではないかと思われた経緯やきっかけを聞かせて欲しいです!
僕は、キツネがキツネに会いに行く等、二匹だけが登場するお話だと考えていました。
一対一だと、会いたすぎて悲壮感が漂いそうな気がしていました。あと、いい子ちゃんなお行儀が良い絵本になるのは嫌でした。
何度もテキストを読んでいたら、これって一対一じゃなくてもいけるかも?とひらめきました。
コロナ中「あの人に会いたいなー!」とか「こんな時に会えたらいいのに」とは自分も強く思ったけれど、この絵本を一日中思い詰めているような、気持ちの重さにしたくなかったので、うまくいってうれしいです。
――登場する動物はどんな風に選びましたか?
「あいうえお」から始まる名前の動物にしようと決めてからは、図鑑でアイウエオ順で調べて、今まで自分があまり絵本で描いた事がなくて、なおかつ描いてみたい子で選びました。
雨でもお出かけしそうな子を省いたり、最初は一対一の子どもだけだったのを、編集者さんと相談して、おばあちゃんと孫、家族同士などに変わっていってより現実に近づいていくのが楽しかったです。
――どのようにして絵が仕上がっていくのか、おしえてください。
今回の絵具はアクリル絵具です。発色が良いので「会えない」場面も暗くならないかなあと選びました。
絵の仕上り方の説明は難しいです! アクリルの時は下書きを薄い色の絵具で描いて、少しずつ足していく感じ。
今回はページをめくる度に違う場面の事が多かったので、前のページと同じ物を描く事が少なくて、あんまり何も考えずに好きな色でのびのびと描いていました。
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――ゆめさんが一番お気に入りの場面を教えてください。
みんなが寝ているシーンです。
可愛く描けたし、会える前なんだけど、既に幸せそう(笑)。
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――確かに、既に幸せそう!
絵をお願いした文章作家としても、おくはらゆめファンとしても、ワクワクするお話でした。
僕も作った側の人間なのに、発売が楽しみです(笑)ありがとうございました!
(次回へ続く)