
2025年2月に刊行された『驚異の標本箱―鉱物―』から鉱物好きの子にぜひ見てもらいたい鉱物を紹介します!自主学習や自由研究にもおすすめのテーマです!
※本連載は『驚異の標本箱―鉱物―』から一部抜粋して構成された記事です。
硫黄(いおう)との強い結びつき

金属元素は電子的に陽性で、他の陰イオンと結びつくことで安定化するものが多い。陰イオンが酸素イオンのものは金属酸化物で、硫黄(いおう)のものが金属硫化物である。銅や銀をはじめ多くの金属は硫黄と結びついた硫化鉱物として産し、資源価値の高いこれらの鉱床を採掘して金属資源とする。硫化鉱物は長時間かけてゆっくりと地表で酸化・加水分解し、多様な二次鉱物をつくる。硫化鉱物は屈折率の高さからメタリックな光沢を持つものが多く、いかにも金属資源らしさがある。とはいえ、閃亜鉛鉱(せんあえんこう)や辰砂(しんしゃ)、石黄(せきおう)など、透明な硫化鉱物もある。
鉱物データ
黄鉄鉱(スペイン)
学名 Pyrite(パイライト)
和名 黄鉄鉱(おうてっこう)
化学式 FeS₂
結晶系 立方晶系
モース硬度 6 ~ 6½
分類 硫化鉱物
標本サイズ:9 cm
産地:Navajún, La Rioja, Spain
所蔵:個人蔵
クレジット
写真・文=田中陵二(科学者)
書籍情報
- 【定価】
- 5,500円(本体5,000円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- A4変形判
- 【ISBN】
- 9784041156124