「鳥肌が立つのは、どんな意味があるの?」
「腹筋が割れるってどういうこと?」
子どもからのそんな素朴な疑問に、ハッとさせられたことはありませんか?
私たちの超身近にある「体」には、大人も知らない驚きの秘密がたくさん隠されています。
そんな人体の不思議を、親しみやすいイラストと最新の科学で圧倒的にわかりやすく解き明かします!
連載第4回は、CHAPTER4「進化から見た体の形」の中から「鳥肌が立つのは、毛におおわれていたころの名残」を紹介します!
※本連載は『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
鳥肌が立つのは、毛におおわれていたころの名残
寒いときやびっくりしたとき、皮膚がぶつぶつと盛り上がること(鳥肌)があります。このとき働いているのが、立毛筋というとても小さな筋肉です。立毛筋は毛の根元にくっついていて、自分の意思とは関係なく、自動的に縮みます。すると毛が少し立ち上がり、皮膚がでこぼこになります。
もともと毛がたくさん生えていた動物では、毛を立てることで体を大きく見せ、敵を威嚇することができました。また、毛の間に空気の層ができて、体を温める効果もありました。つまり立毛筋は、生き延びるために役立つ大切な仕組みだったのです。
しかしヒトでは体毛が少なく、毛を立てても体はほとんど大きく見えません。保温の効果もわずかです。それでも立毛筋は消えませんでした。役目は小さくなっても自律神経による反射の仕組みの一部として残り続けたのです。
鳥肌は、昔の体の名残が、反射として今も残っているしるしです。
皮膚の中にある小さな立毛筋
豆知識
鳥肌は自分の意思では止められません。寒さや恐怖を感じると、交感神経が働き、立毛筋を自動的に縮めます。心臓がドキドキするのと同じで、「自律神経の反応」によるものです。
自分の体について知ることで、私たちが毎日当たり前に動かしている手や足、呼吸のひとつひとつが、いかに精巧で素晴らしい仕組みで成り立っているかがわかるのではないでしょうか。
ページをパラパラとめくりながら、「だから人間の骨はこんな形をしているのか!」「動物と人間って、ここが似ているんだな」と、小さな発見を楽しんでみてください。
本書をきっかけに、子どもたちが自分の体や身の回りの生き物たちへ、これまでとは少し違う「新しい視点」や好奇心を持つようになってくれれば幸いです。
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