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いずれ抜けるけど大事な役割を担う乳歯『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』ためし読み


「鳥肌が立つのは、どんな意味があるの?」
「腹筋が割れるってどういうこと?」
子どもからのそんな素朴な疑問に、ハッとさせられたことはありませんか?

私たちの超身近にある「体」には、大人も知らない驚きの秘密がたくさん隠されています。
そんな人体の不思議を、親しみやすいイラストと最新の科学で圧倒的にわかりやすく解き明かします!

連載第3回は、CHAPTER3「成長で作られる体の形」の中から「いずれ抜けるけど大事な役割を担う乳歯」を紹介します!

※本連載は『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。


いずれ抜けるけど大事な役割を担う乳歯

 乳歯歯胚は、体が「成長すること」を前提に作られていると分かる部位です。人の歯は、一度だけ生えて終わりではありません。はじめから、乳歯永久歯という2つの世代が用意されています。乳歯が口の中で働いている間、そのすぐ下では永久歯のもとである歯胚が静かに育っています。

 乳歯は、いずれ抜ける歯だから大切ではない、というわけではありません。小さな顎に合った大きさで、食べることや話すことを助け、顎の成長をうながし、永久歯が正しい位置に並ぶための道しるべになります。子どもの体にとって、最もふさわしい形をした歯なのです。

 やがて顎が大きくなると、乳歯の根は少しずつ吸収され、永久歯が内側からゆっくりと上がってきてその場所を引き継ぎます。これは壊れるのではなく、役目を終えて次へゆずる仕組みです。歯の生え変わりは、体が時間に合わせて最適な形を使い分けている証なのです。

永久歯の準備



乳歯が抜けた後に、永久歯が作られるわけではなく、永久歯は乳歯がまだ生えている間に、顎の中で育っています。子どもの顎の中では、今使っている乳歯と、未来の歯である永久歯のもと(歯胚)が共存しているのです。

  豆知識  

乳歯がグラグラし始めるのは、永久歯が押し上げているからだけではありません。乳歯の根は、体の細胞の働きによって少しずつ吸収されます。抜ける準備まで、あらかじめ組み込まれているのです。


自分の体について知ることで、私たちが毎日当たり前に動かしている手や足、呼吸のひとつひとつが、いかに精巧で素晴らしい仕組みで成り立っているかがわかるのではないでしょうか。
ページをパラパラとめくりながら、「だから人間の骨はこんな形をしているのか!」「動物と人間って、ここが似ているんだな」と、小さな発見を楽しんでみてください。
本書をきっかけに、子どもたちが自分の体や身の回りの生き物たちへ、これまでとは少し違う「新しい視点」や好奇心を持つようになってくれれば幸いです。

  • 【書籍情報】

著者: 室生 暁

定価
1,595円(本体1,450円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784043300839

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