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ふだんは閉じて、必要なときに開くお尻の出口『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』ためし読み


「鳥肌が立つのは、どんな意味があるの?」
「腹筋が割れるってどういうこと?」
子どもからのそんな素朴な疑問に、ハッとさせられたことはありませんか?

私たちの超身近にある「体」には、大人も知らない驚きの秘密がたくさん隠されています。
そんな人体の不思議を、親しみやすいイラストと最新の科学で圧倒的にわかりやすく解き明かします!

連載第2回は、CHAPTER2「働きから見た体の形」の中から「ふだんは閉じて、必要なときに開くお尻の出口」を紹介します!

※本連載は『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。


ふだんは閉じて、必要なときに開くお尻の出口

 お尻にある肛門は、ふだんはしっかり閉じていて、便が漏れないように守りながら、必要なときにはきちんと開きます。しかも、かたい便ややわらかい便、ガスにも対応可能。ひとつの場所で、「閉じる」と「通す」という反対の働きをしているのです。

 この仕組みを支えているのが、内・外肛門括約筋と、肛門挙筋です。括約筋は輪のようにぎゅっと締める筋肉ですが、それだけでは細かな調整まではできません。

 そこで大切なのが、骨盤の底に広がる肛門挙筋です。この筋肉は、直腸や肛門を下から支える大きな筋肉ですが、いくつもの筋束が重なり合いながら、立体的にねじれた配置をしています。

 このねじれによって、肛門管を前上方に引き上げ、直腸との角度を変えることができます。排便のときには角度がゆるみ、便が通りやすい形に整えられます。肛門挙筋のねじれは、閉じることと通すことを同時にかなえるための、見事な工夫なのです。

肛門のつくり




  豆知識  

肛門の調整は、自分の意思で動かせる筋肉(外肛門括約筋)と、自動で働く筋肉(内肛門括約筋)が協力して行われています。体は「考える力」と「無意識の力」をうまく組み合わせているのです。


自分の体について知ることで、私たちが毎日当たり前に動かしている手や足、呼吸のひとつひとつが、いかに精巧で素晴らしい仕組みで成り立っているかがわかるのではないでしょうか。
ページをパラパラとめくりながら、「だから人間の骨はこんな形をしているのか!」「動物と人間って、ここが似ているんだな」と、小さな発見を楽しんでみてください。
本書をきっかけに、子どもたちが自分の体や身の回りの生き物たちへ、これまでとは少し違う「新しい視点」や好奇心を持つようになってくれれば幸いです。

  • 【書籍情報】

著者: 室生 暁

定価
1,595円(本体1,450円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784043300839

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