「鳥肌が立つのは、どんな意味があるの?」
「腹筋が割れるってどういうこと?」
子どもからのそんな素朴な疑問に、ハッとさせられたことはありませんか?
私たちの超身近にある「体」には、大人も知らない驚きの秘密がたくさん隠されています。
そんな人体の不思議を、親しみやすいイラストと最新の科学で圧倒的にわかりやすく解き明かします!
連載第1回は、CHAPTER1「体の形のデザイン」の中から「背中を走る大事な道、それが脊髄」を紹介します!
※本連載は『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
背中を走る大事な道、それが脊髄
背中の中には、見えない「情報の道」が通っています。背骨の中をのぞくと、トンネルのような空間があり、そこを脊髄(脳と体をつなぐ太い神経の束)が走っています。
背骨は小さな骨が積み重なってできていますが、そのすき間から、神経が左右へ枝のように広がります。これが脊髄神経(脳と体の間で情報を行き来させる神経)です。なんと31対もあり、首から足先まで、規則正しく並んでいます。
おもしろいのは、神経もまた“くり返しの仕組み”でできていることです。ひとつひとつの神経が、決まった体の場所を担当しています。たとえば、ある神経は肩、別の神経はお腹、また別の神経は足の甲、といった具合です。体はまるで区画ごとに分けられた地図のようなのです。
この設計は、脊椎動物の祖先の時代から続いています。背骨、筋肉、神経がひとつの単位となって働く仕組みが、今も私たちの中に残っています。
背骨に隠れた秘密を大公開!
背骨を作っている椎骨が縦に連なると、脊柱管というトンネルのような空間ができます。そこを脊髄が走っています。脊髄から枝分かれした脊髄神経は、椎骨と椎骨の間を通り抜けて脊柱管から出て、全身に分布していきます。
豆知識
脊髄神経には番号がついています。医師は、しびれや痛みの場所からどの番号の神経が関係しているかを調べます。体の地図が、そのまま診断に役立っているのです。
自分の体について知ることで、私たちが毎日当たり前に動かしている手や足、呼吸のひとつひとつが、いかに精巧で素晴らしい仕組みで成り立っているかがわかるのではないでしょうか。
ページをパラパラとめくりながら、「だから人間の骨はこんな形をしているのか!」「動物と人間って、ここが似ているんだな」と、小さな発見を楽しんでみてください。
本書をきっかけに、子どもたちが自分の体や身の回りの生き物たちへ、これまでとは少し違う「新しい視点」や好奇心を持つようになってくれれば幸いです。
- 【書籍情報】