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すごすぎる大雨・台風への備え【『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』試し読み!】


「すごすぎる天気の図鑑」シリーズのスピンオフ第2弾のテーマは、ずばり「防災」! 気象庁気象研究所主任研究官で「雲研究者」としても知られる荒木健太郎氏が、大雨・台風、竜巻、雹、地震・津波、大雪、火山噴火、猛暑などについて徹底解説。避難の心構えや被災後の対処なども詳しく掲載されており、これ一冊で備えは万全です!

連載第1回は、「すごすぎる大雨・台風への備え」の中から「1時間に100㎜の雨ってどんな雨?」と「暴風のときの屋外は超危険!」を紹介します!

※本連載は『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。


1時間に100mmの雨ってどんな雨?

 天気予報などで、雨量の数値を聞くことは多いと思います。ただ、その雨量がどんな雨の降り方でどのような影響があるのか、イメージしにくいかもしれません。

 雨量(降水量)は、降ってきた雨がそのまま流れ去らずにたまった場合の水の深さのことで、単位は㎜です。1時間に100㎜の雨が降ると、10㎝の深さの水がたまるということです。1平方mの広さで10㎝の水の重さは100㎏です。つまり、1時間に100㎜の雨は、体重100㎏の小柄な力士が1平方mあたり1時間に1人降ってくるのと同じ重さなのです。実際にはこの重さの雨が一気に降ってくるわけではないですが、雨の水は低地や川に集まったり地面に浸みたりして、浸水害や洪水害、土砂災害を引き起こします。

 天気予報で伝えられる雨量の数値も、そのまま重さ(㎏)に置きかえられます。また、1時間雨量によって決まった雨の呼び方があり、80㎜以上なら猛烈な雨です。雨の呼び方とその影響を要チェック!

1時間に100㎜の大雨のイメージ


1時間に100㎜の大雨のとき、空一面から小柄な力士が……!


雨の強さと降り方



  防災の豆知識  

1時間降水量の日本の歴代1位は、千葉県香取(1999年10月27日)と長崎県長浦岳(1982年7月23日)で153㎜です。世界1位は、アメリカのミズーリ州で1947年6月22日に観測された305㎜! ものすごい雨です。

暴風のときの屋外は超危険!

 ひと口に風が強いといっても、どのくらいの強さの風で何が起こるのでしょうか。

 風の強さは、風速で表されます。日本では10分間平均の風速が用いられており、風速20m毎秒以上の風は予報用語では非常に強い風と呼ばれ、人は歩けず何かにつかまらないと立てなくなります。風速が30m毎秒以上では猛烈な風と呼ばれ、トラックが横転するようになり、40m毎秒以上では家屋が倒壊することも。猛烈な台風では中心付近の最大瞬間風速(3秒間平均風速の最大値)が85m毎秒に達することがあり、これを時速にするとなんと時速306㎞! 新幹線の最高速度と同じくらいで、電柱や街灯も倒れるような危険な暴風です。

 台風に伴う暴風でとくに気をつけたいのは、飛散物です。暴風に乗って重い看板や植木鉢などが飛んでくるので、屋外は極めて危険です。台風の接近前に外にある飛びやすいものを家のなかにしまうのは、なくなることを防ぐだけでなく、誰かを傷つけないためでもあるのです。

風の強さと吹き方



風の強さの目安



  防災の豆知識  

風が強いときは、ドアの開け閉めにも本当に気をつけてください。過去には強風で閉まったドアに指を挟まれ、指が切断されてしまうという事故が何度も起こっています。強風時にはドアの扱いは慎重に、確実に開け閉めを。

 

防災はとても大事だけれど、巷には不正確だったり根拠のない情報もあふれています。この本は、科学的な根拠をもとに、できる限り正確で最新の情報を盛り込んでいます。子どもでも簡単に読めるので、ぜひ家族全員で一緒に見てみてくださいね!



  • 【書籍情報】


著者: 荒木 健太郎

定価
1,485円(本体1,350円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784046073457

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著者: 荒木 健太郎

定価
1,430円(本体1,300円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784046066312

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