
「すごすぎる天気の図鑑」シリーズのスピンオフ第2弾のテーマは、ずばり「防災」! 気象庁気象研究所主任研究官で「雲研究者」としても知られる荒木健太郎氏が、大雨・台風、竜巻、雹、地震・津波、大雪、火山噴火、猛暑などについて徹底解説。避難の心構えや被災後の対処なども詳しく掲載されており、これ一冊で備えは万全です!
連載第2回は、「すごすぎる自然災害への備え」の中から「『緊急地震速報』が出たら 何をすればいいのか」と「強い揺れがおさまってから気をつけること」を紹介します!
※本連載は『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
「緊急地震速報」が出たら何をすればいいのか
大きな地震が発生すると、気象庁は緊急地震速報を発表して注意を促します。
地震が発生すると、揺れが波(地震波)となって地中を伝わります。地震波には速く伝わるP波と、次にやってくる揺れの強いS波があり、震源付近でP波を検知した地震計のデータから震源や地震の規模、揺れの強さを瞬時に計算します。このため、揺れの強いS波がくる前に緊急地震速報を発表して注意喚起できるのです。
緊急地震速報が発表されたら、まずはあわてずに身の安全を確保しましょう。屋内では物が落ちたり倒れたりしてこない場所に身を隠して頭を守り、屋外では割れたガラスの落下やブロック塀などの転倒に注意。エレベーターでは行き先階ボタンをすべて押して、停まった階で降りましょう。
緊急地震速報は、震源に近い地域では強い揺れが来るまでに原理的に発表が間に合いません。一方で間に合えば、強い揺れまでの数秒間の行動が命を左右することも。発表時の行動を、予習しておきましょう。
緊急地震速報のしくみ
緊急地震速報が発表されたら、まずはあわてずに身の安全を確保
防災の豆知識
防災科学技術研究所「強震モニタ」というウェブサイトやスマホアプリで、全国のリアルタイムの震度を見ることができます。P波やS波も表示されるので、「なんか揺れているかも?」と感じたらチェックしてみましょう。
強い揺れがおさまってから気をつけること
「すごく揺れている!」―そんな地震がおさまった直後、二次災害に巻き込まれないために、気をつけることがあります。
自宅では、まず出火の状況と避難経路を確認します。もし火災が発生したら、火が小さければすぐに消火を。火が天井にまで達するようなら避難してください。服の袖などで口や鼻を覆って、煙を吸わないよう気をつけて。火災がない場合は、家族の安否や周囲の状況を確認しましょう。
外出先では、無理に移動せず安全な場所にとどまり、ひび割れた建物や切れた電線など危険な場所から離れましょう。地下にいる場合は60mごとに非常口があるので、壁伝いに移動して避難を。また、人混みは人が折り重なって倒れる群集雪崩のおそれがあるので、できるだけ避けましょう。
もしも建物内に閉じ込められた場合は、スマホで音を出したり、硬いものでドアや壁を叩いたりして自分がいることをまわりに知らせてください。少しでも助かる可能性を高めるために、覚えておきましょう。
自宅で気をつけること
外出先で気をつけること
防災の豆知識
大地震では揺れにより地中の土砂が液体のようになり、水と一緒に地表へ噴き出す液状化現象が起こって建物が傾いたり沈んだりします。国土交通省「重ねるハザードマップ」で全国の液状化のしやすさをチェック!
防災はとても大事だけれど、巷には不正確だったり根拠のない情報もあふれています。この本は、科学的な根拠をもとに、できる限り正確で最新の情報を盛り込んでいます。子どもでも簡単に読めるので、ぜひ家族全員で一緒に見てみてくださいね!
- 【書籍情報】