
「すごすぎる天気の図鑑」シリーズのスピンオフ第2弾のテーマは、ずばり「防災」! 気象庁気象研究所主任研究官で「雲研究者」としても知られる荒木健太郎氏が、大雨・台風、竜巻、雹、地震・津波、大雪、火山噴火、猛暑などについて徹底解説。避難の心構えや被災後の対処なども詳しく掲載されており、これ一冊で備えは万全です!
連載第3回は、「すごすぎる日ごろの備え」の中から「災害時に命と人の尊厳を守る『非常用トイレ』の使い方」と「気象庁と国交省が合同で緊急会見をするときはマジでヤバい」を紹介します!
※本連載は『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
災害時に命と人の尊厳を守る「非常用トイレ」の使い方
災害時のトイレ問題は本当に大切です。トイレを我慢しようとして食事や水分をとらないと、体調をくずします。トイレが使えなくなることも想定し、非常用トイレの使い方を知っておいてください。
災害時は1人1日5回のトイレを目安に、まとめて買える袋や凝固剤などの非常用トイレセットを用意しておきましょう。使い方は、まず自宅のトイレに下地袋をかけて養生テープで固定後、便座をおろして排泄袋をかけて用を足します。凝固剤で固めて袋を取り出し、空気を抜いてしっかり縛り、まとめてゴミに出します。凝固剤がなければおむつやペット用シートが使える場合も。消臭袋・防臭袋も準備しましょう。コーヒーを汚物と見立てて非常用トイレを使う練習をしておくと安心。ゴミ箱やバケツを使う方法、庭などに穴を掘る方法が紹介されることがありますが、推奨されていません。人はトイレを我慢できません。災害時も健康に過ごすために、非常用トイレの使い方を習得しておきましょう。
非常用トイレの使い方
非常用トイレの練習をしよう
防災の豆知識
トイレは恥ずかしいものではなく、当たり前の生理現象です。みなさんは携帯トイレを持っていますか? 普段持ち歩くランドセルやカバン、自動車のなかにも入れておくと安心です。持っていなかったらいますぐ準備を。
気象庁と国交省が合同で緊急会見をするときはマジでヤバい
「気象情報っていろいろあってよくわからない」―そんな人にこれだけは覚えておいてほしいのが、気象庁と国土交通省が合同緊急会見をするときはマジでヤバいということです。
合同緊急会見は、台風に伴う大雨・暴風・高潮などによる大きな風水害や、JPCZや南岸低気圧に伴う大雪による大規模立ち往生などにより大きな社会的影響が予想されるとき、またはすでに現象が発生しているようなときに行われます。大雨や暴風については特別警報級の現象です。
このような合同緊急会見で「不要不急の外出を控えて」と呼びかけられることがあります。これは本当に屋外活動が危険な状況が見込まれるためです。外出しなくても事足りるものや安全な場所からオンラインでできるもの(不要)、後日に延期できるもの(不急)かどうかを目安に判断してください。
もし自分の住んでいる地域を対象に合同緊急会見が行われたら、本気で備えを確認してください。
防災の豆知識
災害は局地的に起こることも多く、正確な予測が難しいことも。合同緊急会見などで散々注意喚起されていたのにほとんど被害がなかったときは、ぷんすかせずに「何もなくてよかったね」と被害がなかったことを喜びましょう。
防災はとても大事だけれど、巷には不正確だったり根拠のない情報もあふれています。この本は、科学的な根拠をもとに、できる限り正確で最新の情報を盛り込んでいます。子どもでも簡単に読めるので、ぜひ家族全員で一緒に見てみてくださいね!
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