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ベートーヴェン「ジャジャジャジャーン」は《運命》だけにあらず!【『すごすぎる音楽の図鑑』試し読み!】


音楽にはどんな歴史があり、今までどんな音楽が生まれてきたのでしょうか。
楽器にはどんな種類があって、どう変化してきたのでしょうか。
音楽の世界は広く、世の中にはまだまだみなさんの知らない音楽があるはずです。
もっと音楽を知りたい、もっと音楽でワクワクしたい…!
そんな気持ちに、指揮者でピアニストの反田恭平さんと、ジャパン・ナショナル・オーケストラのメンバーが応えてくれました。

※本連載は『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる数の図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。


<名曲と作曲家のはなし>ベートーヴェン「ジャジャジャジャーン」は《運命》だけにあらず!

 シラーの詩「歓喜に寄す」を高らかに歌い上げる『交響曲第9番《合唱付き》』を完成させた時、ベートーヴェンは54歳でしたが、22歳の頃にはすでにこの詩に親しみ、作曲しようとしていたそうです。

 作曲家としてもピアニストとしても人気絶頂の頃に難聴に襲われますが、そんな逆境をはねのけて作曲を続け、形式においても楽器の使い方についても、革命的な作品をすべてのジャンルにおいて作り上げました。また、単なる娯楽としてではなく、自らの思いや思想を音楽で表現しようとするなど、音楽家のあり方も彼の登場から大きく変わっていったのです。

ベートーヴェンは「真に優れた人間は苦悩を突き抜けて歓喜に至る」と語りましたが、『交響曲第9番《合唱付き》』は、ベートーヴェンの生き方を描いた傑作といってもよいでしょう。

 「ジャジャジャジャーン」で有名な『交響曲第5番《運命》』も、「苦悩から歓喜」を描いた作品です。





  豆知識  

ベートーヴェンはコーヒーが大好きで、いつも豆を60粒しっかり数えて挽いていたそうです。彼の友人たちはベートーヴェンの家で飲むコーヒーのことを「コーヒー」ではなく、「60粒」と呼んでいたとか。

 

音楽をもっと楽しもう!

敷居が高いと思われがちなクラシック音楽ですが、そんなことはありません。
楽器のひみつや作曲家の意外な素顔を知れば、もうでとは違った音楽の聴き方ができるはず。
ぜひ一度、クラシック音楽を聴いてみてください!


  • 【書籍情報】


監修: 反田 恭平 著者: ジャパン・ナショナル・オーケストラ

定価
1,485円(本体1,350円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784046075512

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