KADOKAWA Group
知る・まなぶ

弓でこすって音を出すヴァイオリンの仲間はこんな楽器【『すごすぎる音楽の図鑑』試し読み!】


音楽にはどんな歴史があり、今までどんな音楽が生まれてきたのでしょうか。
楽器にはどんな種類があって、どう変化してきたのでしょうか。
音楽の世界は広く、世の中にはまだまだみなさんの知らない音楽があるはずです。
もっと音楽を知りたい、もっと音楽でワクワクしたい…!
そんな気持ちに、指揮者でピアニストの反田恭平さんと、ジャパン・ナショナル・オーケストラのメンバーが応えてくれました。

※本連載は『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる数の図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。


<楽器のはなし>弓で擦って音を出すヴァイオリンの仲間はこんな楽器

「擦弦楽器」とは弦を弓で擦って音を出す楽器のこと。世界中にたくさんの種類がありますが、オーケストラで使われるのはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの4種類が基本です。時には、弦を指ではじいたり、弓の木の部分で弦を叩いたりして音を鳴らします。

 左手で何も押さえないと調弦された4つの音しか出せませんが、左手の指で弦を押さえて弾くと、ドレミの音も、ドレミには当てはまらない中間の音も出すことができます。でもその分、合っている音=正しい音程で弾くのが難しいのです。

 これらの楽器の大まかな形は400年ほど前にできたものです。その後、より高い音や大きい音を出そうとしたり、作曲家が難しい曲を書いたりするにつれて、それに合わせて指板の長さや弦の材質、弓の長さや形が変化してきました。さらに弾きやすくするために、肩当てやあご当て、エンドピンなどが付けられるようになり、楽器の音も少しずつ変わりました。






  豆知識  

20世紀初頭まで主流だったガット弦は、温かみのある音色が魅力ですが扱いが難しく、耐久性と安定性のあるスチール弦が普及しました。現在では両方のいいとこ取りともいえるナイロン弦が人気です。

 

音楽をもっと楽しもう!

敷居が高いと思われがちなクラシック音楽ですが、そんなことはありません。
楽器のひみつや作曲家の意外な素顔を知れば、もうでとは違った音楽の聴き方ができるはず。
ぜひ一度、クラシック音楽を聴いてみてください!


  • 【書籍情報】


監修: 反田 恭平 著者: ジャパン・ナショナル・オーケストラ

定価
1,485円(本体1,350円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784046075512

紙の本を買う

電子書籍を買う


この記事をシェアする

ページトップへ戻る