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楽しみ方がわかる! はじめての、親子えほん 第11回<美味しい絵本>


こんにちは!聞かせ屋。けいたろうです。
絵本を読んでいる時に「おいしそう……」と思わずつぶやいてしまったことはありますか?
僕は、あります(笑)今回はそんなつぶやきが聞こえて来そうな、美味しい絵本を紹介します。

まずはこれ。
 


『にくのくに』作:はらぺこめがね(教育画劇)


見てください! このハンバーグ!!



僕は今、お腹が空いているのですが、ちょっとよだれが出てきました。合挽き肉をジュージュー焼いた、厚みたっぷりの肉肉しさ。そして、肉汁と絡めたであろうソースの照り!熱々のうちに、ナイフとフォークで食したい!
「本物より本物らしい」というのは、こういうことを言うのですね。
 



そして、唐揚げ、とんかつ、ローストビーフ、肉から肉へとつながるバトン。もはや肉図鑑とも言うべき至極の肉絵本です。作者の「はらぺこめがね」さんは、食べ物を美味しそうに描く絵本作家夫婦。食べることが大好きなのですって。読めば大人も子どもも「おいしそう」「うわ〜!たべたい!」と声があがります。絵本を読んで「たのしい」という感想はよくありますが、「おいしそう」という感想はまれ(笑) 。見て味わう絵本!
「美味しそうだね」とか「食べてみたいね」等と話しながら読むと、楽しいですよ。「どれを食べたい?」なんて選んでも良いかも。明日の夕飯になったりして。


次に紹介するのは


『きょうのごはん』作:加藤休ミ(偕成社)



なんてリアルなのでしょう! 最初に見た時は、写真の加工かと思ったのです。皆さん、この絵はどんな画材で描かれていると思いますか? 答えは何と、クレヨン。それも、ごくごく一般的なクレヨンで塗り重ねたり、削ったりして描いているそうです。サンマの焼き色や立体感が超絶。まるで匂いまで漂ってきそうな絵本です。

そして、僕のお気に入りページはお寿司!
 



右下を見てください。
こんなに美味しそう(高そう)な大トロ、現実でもお目にかかったことが無いです(笑)。「いつか食べたいなぁ……」と、そんな思いまで馳せてしまう食べ物絵本です。
絵の中のお寿司を指でつまむ真似をして、「もぐもぐ」なんて食べる真似をするのも面白いですよ。絵本の中のお寿司なら、何を食べても無料です。

そして、食べ物絵本の定番といったらこれ。
 


『くだもの』作:平山和子(福音館書店)



香るような果物の美しさ、みずみずしさ。そして素晴らしいのが「はい、どうぞ」という誘いかけ。子どもが見事なまでに反応するのです。ある子はつまんで「もぐもぐもぐ」、ある子は「あーむっ」とお口をあけて。まるで、絵本に話しかけられているよう。「食べ物の絵本は、こうやって味わうのだなぁ」と、気付かせてくれる名作です。


絵本選びに迷ったら、身近なテーマで選んでみるのがおススメ。
子どもにとっても大人にとっても「食べ物」は、とても身近なテーマです。
「おいしそう!」「食べたことある!」「食べてみたい!」
そんなシンプルな思いと、食への欲求(笑)がページをめくらせてくれるかもしれません。

是非、親子でご賞味あれ!


作:はらぺこめがね

定価
1,430円(本体1,300円+税)
発売日
サイズ
26.4×21.6cm 
ISBN
9784774621630

作:加藤休ミ

定価
1,320円(本体1,200円+税)
発売日
サイズ
28×22cm
ISBN
9784033320007

作:平山和子

定価
990円(本体900円+税)
発売日
サイズ
22×21cm
ISBN
9784834008531

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