【中学受験・高校受験・大学受験に】実際の入試問題を『世界の歴史』で解説！

2025年01月29日

受験で重要な科目のひとつ・歴史（社会）。なかでも「世界史」は、2025年度の共通テストから近現代の日本史と世界史を扱う「歴史総合」が導入され、中学入試でも世界史に関連したテーマが出題されるなど、学習の重要度が高まっています。

そんな世界史を楽しく、効率よく学べるのが、4年連続売上第1位の角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』です。
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近年の入試問題には下記のような傾向があり、KADOKAWA版『世界の歴史』もしっかり対応しています。

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★同時代の異なる地域の出来事について問う問題が出る
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★アジアやアフリカなどの地域の歴史も出題される
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『世界の歴史』を読めば、難関中学校や公立高校の入試問題、共通テストや東京大学をはじめ難関国立大学の二次試験の論述問題なども解くことができます。
実際の入試問題を『世界の歴史』と一緒に見てみましょう。

※＜解説＞は角川まんが学習シリーズ編集部で作成しております。

▼目次
①難関中学校受験
　■雙葉中学校（パレスチナ問題）
　■聖光学院中学校（女性参政権）
②高校受験
　■都立高校（リーマン゠ショック）
　■都立高校（アフリカの地域史）
③大学受験
　■共通テスト（イランの現代史）
　■共通テスト（14世紀の世界
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①難関中学校受験

■雙葉中学校（パレスチナ問題）

＜問題＞
※2024年度入試問題　社会　大問1 問6(1)より

下線部⑥について。世界各地で起こる紛争の原因として、環境の悪化の他に、政治上の理由や、民族、宗教上の対立などがあります。
（１）第二次世界大戦後、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地エルサレムがある地域にイスラエルが建国されると、これをきっかけとしてイスラエルとアラブの国ぐにとの間で戦争が起こりました。その後もこの地域をめぐって、数回にわたり戦争が繰（く）り返され、多くの難民が発生しました。
　現在もイスラエルとこの地域に住む人びととの間で対立が続いています。この問題を何といいますか。

＜解説＞
解答：パレスチナ問題

第17巻では多数の国が関わる複雑な対立の背景が分かりやすく描かれています。

地図とまんがで視覚的にも理解が進む（第17巻195ページ,199～200ページ）

■聖光学院中学校（女性参政権）

＜問題＞
※2024年度第1回入学試験問題　社会　大問4 問2(b)より

次の〔年表〕は、主要国において女性参政権が実現した時期を表します。各国で女性参政権が実現した経緯（けいい）についての説明として正しいものを、あとのア～エの中から１つ選び、記号で答えなさい。

〔年表〕主要国において女性参政権が実現した年
1918年　イギリス
1919年　ドイツ
1920年　アメリカ
1944年　フランス
1945年　イタリア・日本

ア　日本では、第２次世界大戦後に施行（しこう）された日本国憲法の規定に従って、翌年に女性参政権が実現した。
イ　フランスでは、フランス革命期に特権階級の打倒に活躍した女性たちは、権利の拡大を主張し、女性参政権の獲得（かくとく）に成功した。
ウ　アメリカでは、第１次世界大戦中に、戦争への女性の協力を促（うなが）すため女性参政権問題が協議されたが、実現したのは第１次世界大戦後のことであった。
エ　ドイツではナチス政権崩壊（ほうかい）後の民主化の動きの中で、新たに民主的な憲法が制定され、女性参政権が実現した。

＜解説＞
解答：ウ
第15巻では、女性参政権が第一次世界大戦後に認められたことを架空のアメリカ人女性に焦点を当てながらまんがのストーリーの中で説明しています。

注釈でさらに詳しい解説も（第15巻80ページ）

②高校受験

※「令和6年度都立高等学校入学者選抜学力検査問題　社会　検査問題①」より。問題は角川まんが学習シリーズ編集部が一部抜粋しています。

■都立高校（リーマン゠ショック）

＜問題＞
※大問6 問2より

下線部②多くの企業が、世界規模で事業を展開するようになり、一企業の活動が世界的に影響を与えるようになってきた。　とあるが、次のⅠの略年表は、1976年から2016年までの、国際会議に関する主な出来事についてまとめたものである。Ⅱの文は、Ⅰの略年表中のア～エのいずれかの国際会議について述べたものである。Ⅱの文で述べている国際会議に当てはまるのは、Ⅰの略年表中のア～エのうちのどれか。

＜解説＞
解答：ウ
第20巻では、2008年にアメリカの大手証券会社リーマン゠ブラザーズの倒産により起こった金融危機「リーマン゠ショック」と、その対処のためにG7が開催された…という一連の流れが1ページにまとまっています。

「リーマンショック」の経緯が1ページでよく分かる（第20巻158ページ）

■都立高校（アフリカの地域史）

＜問題＞　
※大問6 問3より

下線部③国際連合などにおける国際協調の推進が一層求められている。　とあるが、次のⅠのグラフ中のア～エは、1945年から2020年までのアジア州、アフリカ州、ヨーロッパ州、南北アメリカ州のいずれかの州の国際連合加盟国数の推移を示したものである。Ⅱの文章は、Ⅰのグラフ中のア～エのいずれかの州について述べたものである。Ⅱの文章で述べている州に当てはまるのは、Ⅰのア～エのうちどれか。

＜解説＞
解答：ア
第13巻でアフリカの「直線的な境界線」の背景が読み取れ、第17巻で「1960年」にアフリカの多くの国が独立したことが分かります。

「直線的な境界線」のもとになったアフリカ分割が地図とともに描かれている（第13巻33ページ）

アフリカの現代史も詳しく掲載（第17巻218ページ）

③大学受験

※「令和７年度大学共通テスト　歴史総合・世界史探究」より。問題は角川まんが学習シリーズ編集部が一部抜粋しています。

■共通テスト（イランの現代史）

※大問1　問7より

20世紀後半のイランについての問題が出題されました。問題には小学校の教室を描いた2枚の挿絵が掲載されています。1枚はヴェールなどで髪や肌を隠した女子だけの教室、もう1枚は男女共学で生徒も教師も洋服を着ている教室が描かれています。また教室には、それぞれの時期の国家元首の写真が掲げられています。この2枚の挿絵の時代順とイラン゠イスラーム革命の結果を選択肢から選びます。
イランの現代史は『世界の歴史』第18巻第4章の中で分かりやすく描かれています。

パフレヴィー二世による脱イスラーム化（第18巻205～207ページ）

イラン゠イスラーム共和国の誕生（第18巻211～212ページ）

1960年代、親欧米派のパフレヴィー二世は白色革命を強行し、女性の服装は脱イスラーム化が図られるが、イラン゠イスラーム革命が勃発。1979年に革命を指導したホメイニを最高指導者とするイラン゠イスラーム共和国が誕生すると、再びイスラームの規範が復活しました。この流れを読んでおけば、解くことができます。