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大人気赤ちゃん向けTV番組「シナぷしゅ」の飯田プロデューサーにインタビュー!【後編】 赤ちゃんの「原体験」をはぐくみます!

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テレビ東京系列6局ネットにて好評放映中の、0~2歳の赤ちゃんを対象とした民放初の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」。メインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」やその仲間たちと一緒に、赤ちゃんとパパママが 歌って踊って楽しめる番組として、2020年のレギュラー放送開始以来、子育て世代に絶大な人気を誇っています。
この番組を手掛けるのは、2児のママでもあるテレビ東京の飯田佳奈子プロデューサーです。ご自身の経験から「シナぷしゅ」という番組を企画したという飯田さん。その原点や、番組を通して出会った子育て仲間でもある視聴者の皆さんとの関わりなどについて、話を聞きました。後編では、「ぷしゅソングフェス2025」や絵本など、番組から派生したさまざまなコンテンツへの思いや、「シナぷしゅ」の未来について語ってもらいました。

◆前編はこちら


赤ちゃんのやわらかい感性と個性を大切に

――民放初の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」ですが、パパママも一緒に楽しめるエレクトロなども取り入れるなど、音楽にこだわりを感じます。

飯田さん
 「シナぷしゅ」を一番楽しんでくださっているのは、0歳4カ月~2歳0ヶ月ぐらいが超ボリュームゾーンだと思いますが、例えば0歳4カ月さんだとまだ腰が据わっていないので、寝っ転がった状態でテレビを見ていることも多いです。
そうすると、私たちが作ったものを、正面からではなく横位置から見ている視聴者が圧倒的に多いということで。テレビのものづくりにおいてはなかなかないことと言いますか…映像に関しては、感覚的に作るっていうのが、すごく大事だと思っています。



 一方で、音楽は立っていようが、寝転がっていようが、ハイハイしていようが、指をなめていようが、等しく耳に入ってくるんですよね。そういう点において、「シナぷしゅ」にとって音の要素は、すごく大事なんです。これまでですと「乳幼児には手あそび歌や童謡」というイメージがあったところを、耳も頭も柔らかい感性の豊かなうちに、大人が聞くようなさまざまなジャンルの音楽を聞いてもらいたいという想いがあって。赤ちゃんによって「この演歌の節の感じが好き」という子もいれば、「ラップの言葉数の多い感じが好き」という子もいるかもしれないし、そこは視聴者さんにゆだねようっていう気持ちで、音楽のバリエーションを豊かにしていますね。「赤ちゃんにたくさんの音楽を聞いてほしい」という気持ちで制作している楽曲を、日常に育児がある大人にも一緒に楽しんでいただいている感じだと思います。


――9月28日の大阪公演からスタートした「ぷしゅソングフェス 2025 ~うたって♪おどって!シナぷりちゃんパーティー~」も大盛況ですね。


埼玉公演の様子


飯田さん
 直近で開催した埼玉公演は、今までの「ぷしゅソングフェス」の中でも一番といっていいぐらい、お客様の熱量が高かったですね。それは多分、私たちスタッフ陣とファンの皆さんとの一体感が、公演を重ねるごとに増していっているからなんだろうな、と感じています。


――パパママなど、大人の皆さんも本当に素敵な笑顔を浮かべていました。

飯田さん
 「シナぷしゅ」を好きでいてくださるご家族って、そういった特徴があるなと思っていますね。子供たちはもちろん「シナぷしゅ」が純粋に好きですし、その親御さんは「子育てで、自分の生活のフェーズがこれまでとちょっと変わったけれど、それも楽しむんだ」という、割とポジティブな方々が番組を見てくださっているのかなと思います。

 そして、我々スタッフも「ぷしゅソングフェス」の裏側などをYouTubeなどで積極的に配信しているので、お客さんも「自分たちが見ている演目の裏で、スタッフの皆さんはこういう動きをしているんだ」とご理解いただいているからこその距離感の近さもあると思います。


――今年でレギュラー放送開始から5周年を迎えました。

飯田さん
 番組はすごく大きく成長しているけれど、別にテレビ東京が育ててきたわけではないと思うんですよ。もちろん制作スタッフ、クリエイターさん、アーティストさんもそうだけれど、やっぱり社会や実際にテレビを見てくれている赤ちゃんやそのご家族っていう、いろんな人の手によって育てられているのが「シナぷしゅ」という番組の特徴で。テレビ東京も私も、そこは絶対勘違いしちゃいけないと思っています。

 今までのテレビは一方的で、演出サイドが面白いと思うものを作って放送して、視聴率に一喜一憂という世界でしたけど、今はそういう時代じゃないと感じています。特に「シナぷしゅ」に関しては、今のような作り方が、一番良いものを視聴者の皆さんにお届けできるんだろうなという気がします。これから先も、 あくまで0~2歳児さんがメイン視聴者であるという軸をぶらすことなく番組を作り上げていくというのは、立ち上げ当初から決めていることです。


――メインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」をデザインする際に意識されたことはありましたか?

飯田さん
 「自分の好きなものや自分のライフスタイルもしっかりキープしながら、子育てという新しいステージを楽しむんだ」「子育て中でもすっきりしたデザインの中で暮らしたい」っていうパパママの気持ちにもちゃんと応えたいという想いで、白くて柔らかいすっきりとしたデザインの子が仕上がった感じですね。



 実は、最初のぷしゅぷしゅには、ほっぺたのアクセントがなかったんです。そこで、私が「ほっぺたをアイデンティティにするのはどうか」しかも「中間色をおきたい」と話をして。その結果、映画『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド』は、ぷしゅぷしゅのほっぺたを主軸にストーリーが展開していく内容になったので、つけておいてよかったなと後で思いました(笑)。

新刊絵本の紹介も!

――「ぷしゅソングフェス」といったイベントに加え、知育絵本なども展開し、「シナぷしゅ」ワールドはどんどん広がっていますね。

飯田さん
 KADOKAWAさんより昨年発刊の「シナぷしゅはじめてずかん」は、下の子に買った初めての図鑑なんです。いろいろな生きものや乗りものなど、本当にさまざまな写真が載っているのに見やすくて。さらに持ち歩けるサイズなのが素晴らしいですよね。


持ち運びしやすいサイズ!「シナぷしゅはじめてずかん」


 11月27日に発売の「シナぷしゅのうごくえほん ぷしゅぷしゅぱっ」は、引っ張ったり、振ったりといったギミックが楽しめる絵本になっています。シンプルなページ構成の中に、いろいろな遊びが詰まっていて。月齢によっては「これはできるけど、こっちはできない」というギミックもあるので、お子さんの成長を実感できる内容になっていると思います。クリスマスプレゼントにもピッタリだと思います。


様々なタイプのしかけが楽しい!「シナぷしゅのうごくえほん ぷしゅぷしゅぱっ」



――この先、実現してみたいことはありますか?

飯田さん
 私の夢としては、「シナぷしゅ」が日本だけじゃなくて、世界中の赤ちゃんに見てもらえるようなコンテンツになるといいなと思っています。「シナぷしゅ」という単語が、世界共通語になっていくと面白いですよね。

 そして、「シナぷしゅ」で育った赤ちゃんが、クリエイターさんになって番組に帰ってきてくれたらいいなとか、ちょっと思ったりしていて。「小さい頃の音楽の原体験は『シナぷしゅ』なんです」というアーティストさんに「つきうた」を担当してもらえるまでは番組を続けたい、と思っていますね。

ライター:中村 実香
©TV TOKYO


「ぷしゅソングフェス2025」が開催中!埼玉公演の様子はこちらから

https://yomeruba.com/plus/play/entry-107144.html

色々な種類のしかけが楽しめる!飯田さんからもご好評をいただいた「シナぷしゅのうごくえほん ぷしゅぷしゅぱっ」の中身はこちらから

https://yomeruba.com/plus/news/bookinfo/entry-68442.html



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飯田さんもお気に入りのずかん♪「シナぷしゅはじめてずかん」の中身はこちらから

https://yomeruba.com/plus/news/bookinfo/entry-15927.html



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