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体力づくりの土台は、健康の3要素 〜運動・食事・休養〜『体力おばけへの道 超ハードモード編 自分史上最高の「動ける体」を手に入れよ!』ためし読み

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努力しているのに、「思うように体が変わらない」と感じていませんか。
限られた時間の中で結果を出したいのに、何が正解かわからず遠回りしてしまう——そんな悩みを抱える人も多いでしょう。
本書では、努力を1%も無駄にしない「最短で体を変える運動法」を体系的に紹介します。脂肪を燃やし、筋力を高め、動き・見た目・パフォーマンスを同時に底上げするための「体の使い方・鍛え方・追い込み方」を、まとめました。
目指すのは、スタイリッシュで、タフで、長く使える動ける体です。
頭にも体にも効く知識と運動法を、余すことなく届けます。

※本連載は『体力おばけへの道 超ハードモード編 自分史上最高の「動ける体」を手に入れよ!』から一部抜粋して構成された記事です。



体力づくりの土台は、健康の3要素 ~運動・食事・休養~

 ここで一度、体力づくりの基本に立ち返りましょう。運動・食事・休養。この三要素は、あまりにも当たり前に語られるため軽視されがちですが、体力を「設計する」という視点で見ると、どれも欠かすことができません。

1 運動は、体に変化を起こすための刺激
2 食事は、その変化を形にする材料
3 休養は、壊れた体を再構築する時間

 どれか一つでも欠ければ、体力は伸び悩みます。特に「運動はしているが、睡眠が足りない」「食事が後回しになる」状態では、防衛体力が追いつかず、努力が結果につながりません。
 多くの人がつまずくのは、この三要素を「知っているつもり」になってしまう点です。運動・食事・休養は、誰もが聞いたことのある言葉ですが、実際にはそれぞれについて、〝体力づくりの中でどんな役割を担っているのか〞まで理解している人は多くありません。
 例えば、運動を「頑張る行為」と捉えている人ほど、疲れている日でも無理に体を動かそうとします。とくに24時間営業のジムが身近になったことで、「行ったときはとにかく体を動かす」「毎日通うことが正解」という考えに傾きやすくなっています。
 運動量が十分な人でも、しばらくすると「なぜか疲れが抜けない」「最近、風邪をひきやすくなった」「睡眠が浅い」といった不調を訴えるケースが少なくありません。
 これは、努力不足ではありません。刺激が強すぎたり、回復が追いついていない状態で運動を重ねると、体は適応するどころか、防御に回ります。
 運動によって、痛みが出る、眠りが浅くなる、風邪をひきやすくなるというのは、「体力がついたサイン」ではなく、防衛体力が限界に近づいているサインです。
「運動習慣はあるのに、なぜか調子が上がらない」タイプの人も同じ構造にあります。体を動かす時間だけは確保していても、回復のための時間と材料が圧倒的に不足している場合があるのです。体から見れば、材料も時間も足りないまま、刺激だけが入っている状態であり、これでは体力が積み上がりません。
 体はとても正直です。刺激が入れば変わろうとしますが、その後に回復の時間と材料がなければ、変化は「進化」ではなく「消耗」で終わります。とくに中高年以降や、仕事や家庭でストレスが多い人ほど、この差は顕著に現れます。若い頃と同じ感覚で運動量だけを積み重ねると、体力を高めるつもりが、逆に防衛体力を削ってしまうことがあるのです。
 ここで大切なのは、三要素を同列に扱うことではありません。状況によっては、「今日は運動よりも休養を優先する」「今は食事を整えることが先」という判断も、立派な体力づくりです。
 体力とは、闇雲に頑張れることではなく、自分の状態を把握し、最適な選択ができる余裕でもあります。この視点を持てるようになると、体力づくりは根性論から設計論に変わります。




運動は小さく始めていい

体力とは、どれだけ頑張れるかではなく、どれだけ合理的に自分の体を使えているかが重要です。
「体力は、誰でも伸ばせる。運動は、小さく始めていい。」
 その理解を行動へとつなげるために、解説をしてきました。拙著のタイトルにある「超ハードモード」とは、無理をする合言葉ではありません。体が本気になる強度を見極め、必要な分だけ使えるようになること——その判断力こそが、本書で伝えたかった「ハードさ」です。
若いうちは勢いでも前に進めます。しかし、忙しさや責任が増え、回復の時間が限られるほど、無計画な努力は続きません。だからこそ、壊れない設計と、回復を前提にした強度設定、そして日常に組み込める習慣が必要なのです。
体力とは、無理ができる能力ではありません。長く前に進み続けるための基礎性能です。
体を信頼できるようになると、行動に迷いが減り、生活の質は確実に変わります。この本が、体を再設計し、もう一段上を目指すきっかけになれば幸いです。
壊さずに、積み上げる。それが、私の考える「体力おばけへの道」です。

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