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〈子どもの学ぶ力を育てる〉しあわせFIRE 第5回


経済的に独立して早期リタイアを目指す「FIRE」が注目されています。しかし、子持ち世帯だと実行を躊躇してしまうこともあるのでは? 

本連載では、貯金ゼロの元浪費家が3人の子どもを育てながらFIREを成功させた体験をもとに、ストレスフリーの節約、初心者でも怖くない投資、お金を使わない子育てのスキルを紹介。体を壊すほどの残業地獄から、仕事を辞めることで家族と過ごす時間を増やし、幸せな生活を手に入れた方法に迫ります。

※本連載は『貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE』から一部抜粋して構成された記事です(毎週木曜日更新/全5回)



 

本が好きな子どもに育てよう



 子どもの頃から本好きになると、どんな良いことがあるのでしょうか。
本が好きな子どもに育てよう

 まず、小さい頃から言葉が身近になるので、文章を読むことに抵抗がなくなります。勉
強はどの教科も「読む」ことから始まるので、それが苦手だと初めからつまずきます。私
は小さい頃は読書が大嫌いでしたので、教科書を読むこと自体好きではありませんでし
た。勉強嫌いになる理由の一つだと思います。本を読むことによって読解力が伸びるとい
う点も、勉強をする上で重要
だと思います。読解力がつくと理解も速くなるので、同じ時
間を費やしても吸収量が違います。

 さらに、読書を通じてさまざまなことに興味が湧くと思います。本(絵本含む)から子ど
もの世界は広がっていきます。物語を読むことで想像力が鍛えられ、図鑑を見ることでそ
の分野の知識が大人にも勝る場合もあることでしょう。子どもにこそ本が必要だと思いま
す。今はインターネットでなんでも調べられる時代ですが、断片的なものが多いです。つ
ぎはぎだらけの知識で終わってしまう可能性がありますが、本は体系的に知識を得ること
ができます。

 我が家は、子どもが本を好きになるように、0歳から絵本の読み聞かせをしていまし
た。子どもの成長に応じて読む絵本も変えていき、とにかくたくさん読み聞かせしまし
た。そのうち子どもが絵本の内容を覚えて、ページをめくると勝手に文章を音読するよう
になりました(もちろんまだ字は読めません)。子どもが自分で読んでほしい絵本を持ってくる
ようになったら、親の勝ちだと思っています。

 今は毎週、図書館に通うようにして、親も子も自分の読みたい本を借りています。たま
に子どもに「この本おもしろそうじゃない?」とすすめることもあります。また、子ども
と同じ本を読んで内容について話し合うなど、本を通じてコミュニケーションをとること
もできています。

 家のリビングにも本棚を置き、本が生活の一部になるようにしています。常に手に届く
ところに本があるので隙間時間に読書することも可能です。読書はマンガでも良いと思っ
ています。マンガから得るものも多いですし、マンガを禁止にすることで読書嫌いになっ
てしまっては逆効果と考えています。


「家のこと」をすることで、勉強に必要な考え方が身につく



 「家のこと」とは、食器並べ、洗濯物を干す・たたむ、ゴミ捨て、掃除などが主な内容
です。家のことを子どもたちにもしてもらうために、特に声がけに気を付けていました。
「一緒にやるよ」と言って一緒に家のことをしたり、終わったあとは「一緒にやってくれ
たから早く終わった」とお礼を伝えたりしていました。

 この時一方的に子どもに「家のこと」を押し付けるようなことはせず、必ず親が一緒に
行い、子どもの成長を見守るように意識していました。

 一緒に住んでいるのであれば、子どもでもできることはやって良いと思っています。親
がやっている家のことの大変さを理解することも大事なことです。他には、生活力が高く
なり自分のことを自分でできるようになるので、親が体調不良などで寝込んでいても心配
ありません。そのような時はとても頼もしく感じられますね。

 また、家のことをしていると周りの人がやっていることを見るようになり、さらには自
分が何をすべきかを考えられるようになります。これは、自分の置かれた「状況を認識す
る力」と「行動に反映させる力」
が身についた結果だと思います。勉強では自分の理解力
を認識し、目標に向けて何をすれば良いかを考えることに繋がります。この力は社会に出
る前に身につけさせておきたい能力でもあります。



書籍情報


著者:みもじ

定価
1,540円(本体1,400円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784048975605

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