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〈投資のリスクを解消する〉しあわせFIRE 第2回


経済的に独立して早期リタイアを目指す「FIRE」が注目されています。しかし、子持ち世帯だと実行を躊躇してしまうこともあるのでは? 

本連載では、貯金ゼロの元浪費家が3人の子どもを育てながらFIREを成功させた体験をもとに、ストレスフリーの節約、初心者でも怖くない投資、お金を使わない子育てのスキルを紹介。体を壊すほどの残業地獄から、仕事を辞めることで家族と過ごす時間を増やし、幸せな生活を手に入れた方法に迫ります。

※本連載は『貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE』から一部抜粋して構成された記事です(毎週木曜日更新/全5回)



 

投資リスクが怖くならない思考〜投資以外にも損失を伴う行動がある〜



 投資未経験の方は「投資は怖い」と感じると思います。その主な理由をいくつか挙げ、
それを解消する方法をお伝えします。

投資が怖い理由:投資に関して知識がないから
投資に限らず知らないもの(こと)に不安を感じるのは当たり前です。学生が社会人
になり、会社に就職する時も不安な気持ちになると思います。それは、会社や仕事に
ついて知らないことが多いからです。「どんな上司がいるのだろうか? どんな内容
の仕事をするのだろうか? 自分に仕事をやりこなす実力はあるのだろうか?」など
〝知らない〞は人間の不安をかき立てるのです。

解消法:
投資において、不安の対象はリスクだと思います。確かに投資にリスクはつきもので
す。では「リスクとは何か? どれくらいのリスクがあるのか? 自分はどの程度の
リスクまで耐えられるのか?」を知れば、不安は解消できると思います。知識を身に
つけることで不安はなくなります。

投資が怖い理由:過去の常識を引きずっているから
そもそも日本は「お金の話をすることはタブー」のような風潮があります。大人は子
どもにお金の話をあまりしませんし、子どもはお金について教えられずに育っていき
ます。お金について積極的に向き合おうとする大人も少ないのではないでしょうか?
投資を避けている印象さえあります。お金のことで困っている大人はたくさんいるの
に、過去の常識にとらわれているおかげで、子どもにも同じことをさせようとしてい
ます。

解消法:
時代は変わっています。確かに昔は預金の利率が高かったので、資産形成に貯金は有
効だったかもしれません。しかし、今は違います。預金の金利よりもインフレ率が高
ければ、資産は目減りしていることと同じです。では、お金をどうやって守っていく
ことがベストな選択肢なのか? それを考えると、おのずと投資という選択肢が出て
きます。親は教えてくれないかもしれません。自ら学んでいきましょう。

 損失は、リスクの範囲内で〝ある〞ことは事実です。ただ、過去の値動きを参考にすれ
ば、どの程度のリスクを抱える必要があるかはある程度予測がつきます。リスクが分かれ
ば怖さは軽減されると思います。

 本項目のサブタイトルとして「投資以外にも損失を伴う行動がある」と書きましたが、
これは「損失を伴う行為は投資だけではありません。日常の行為と変わりませんよ」とい
う意味です。

 生きている限りなんらかの損失とは隣り合わせです。また、お金は働けば取り戻せます
が、人間は取り戻せないもっと価値のあるものを持ち合わせています。それは、「健康」
「時間」「人間関係」であったりします。本来は、その価値あるものの損失に対して警戒す
べきです。そのため、投資だけが特別に損失を伴う行為ではないことを知ってほしいです。


投資は皆平等



 投資の運用成績に学歴や身分などは関係なく、長期投資に必要な時間も皆平等に与えら
れています。

 私の中で投資に絶対必要なものがあります。それは、気合と根性です。
 圧倒的な節約をするための、気合と根性。
 長期投資をするための、気合と根性。
 一時的な損失を伴っても、将来的には利益を得られるという考えを持てる、気合と根性。
 周りに流されない、気合と根性。
 相場を冷静に俯瞰できる、気合と根性。
 投資に学歴は必要ありません。
 必要なのは、気合と根性です(笑)。

 冗談はさておき、インターネットが普及した現代は、市場に参加するチャンスは誰にで
もあります。スマホがあれば投資ができる、とても便利な時代だと思います。投資は特別
な人だけができるというものではありません。



書籍情報


著者:みもじ

定価
1,540円(本体1,400円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784048975605

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