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成長と食事って関連性があるの?『身長先生がズバリ回答! 子どもの背を伸ばすのは、どっち?』ためし読み!

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「もしかしたら、うちの子って低身長じゃないかしら?」「うちの子は小学校低学年のときからずっと背の順がいちばん前のほう。」こんなお悩みありませんか?

1万5000人以上を診てきた身長先生の待望の新著書『身長先生がズバリ回答! 子どもの背を伸ばすのは、どっち?』ためし読み! 最新のエビデンスに基づく、”新しい身長の伸ばし方・考え方”を紹介。今回は身長に関する素朴な疑問を身長先生が回答します。

連載第2回は、第2章「成長と食事って関連性があるの?」の中から「ダイエットすると、『背が伸びない』or『背は伸びる』?」と「身長を伸ばすのに、牛乳は『あり』or『なし』」を紹介します!

※本連載は『身長先生がズバリ回答! 子どもの背を伸ばすのは、どっち?』から一部抜粋して構成された記事です。


Q26 ダイエットすると、「背が伸びない」or「背は伸びる」?

 ダイエットをすると、「背が伸びなくなる」可能性が高いといっていいでしょう。
 Q25の好き嫌いが多いと背が伸びないのと、ほぼ同様の理由が考えられます。
 成長期には、たくさんのエネルギーが必要とされます。
 しかしダイエットをして、食べる量を減らしてしまえば、摂取できるカロリーも大きく減ってしまうでしょう。そうなれば、身長を伸ばすために回せる栄養が少なくなり、身長の伸びにも悪影響を及ぼすことになります。
 骨が伸びることが身長を伸ばすことにつながりますが、骨を作るのには、タンパク質、カルシウム、ビタミンD、鉄、亜鉛といった栄養素が必要です。ダイエットにより、これらの重要な栄養素が足りなくなれば、身長も伸びにくくなります。
 順調に成長するには身長が伸びるとともに体重が増えていくことが大事。つまり、身長と体重をセットで考えたほうがいいのです。
 ことに成長スパートの時期にはダイエットを控えたほうがいい、とお考えください。ただし、太りすぎは要注意です(Q 13 参照)。
 体重が増えなければ、身長も伸びなくなります。
 無理なダイエットをしているわけではないのに、体重が増えていない、ましてや、やせてきているとなれば、栄養が足りていないのは明らか。
 しっかりした栄養補給が必須となります。
 さらに、強調しておかなければならないのは、女子の思春期のダイエットのリスクです。
 この時期に無理なダイエットを行うことは、心身に大きなマイナスの影響をもたらします。
 身長が伸びないだけではなく、無月経になったり、将来、骨粗鬆症になるリスクが高まったり、対応が遅れて、摂食障害が引き起こされる危険もあります。

Q30 身長を伸ばすのに、牛乳は「あり」or「なし」?

 牛乳はぜひ飲んでください。
 牛乳と身長の伸びについての論文を紹介してみましょう。
 アメリカの約5000人の健康な女子(9〜11歳)を対象にした研究です。
 下のグラフは縦軸が身長、横軸が年齢です。



 上の身長の伸びのいい曲線が、1日に牛乳を3杯以上飲んでいる女子のグループです。下の曲線が、牛乳が1杯未満だった女子です。
 牛乳が1杯未満の女子に比べると、3杯以上の牛乳を飲んでいる女子は、約1インチ(約2・5㎝)身長の伸びに差ができたと報告されています。
 つまり、牛乳1杯未満に比べて、1日に牛乳を3杯以上飲んだほうが身長の伸びる可能性が高いということになります。
 では、3杯飲む場合、「朝昼晩1杯ずつ飲んだほうがいい」のか、それとも、「飲みたいときにたくさん飲めばいい」のでしょうか。
 回答は、朝昼晩3回に分けて飲むほうがいいという結論になります。
 なぜ、そのほうがいいのでしょうか。
 実は、タンパク質というのは1回の食事で過剰に摂取しても効果的ではないのです。
 かつては、1日に必要なタンパク質を一度にまとめてとればいいだろうと考えられていました。しかし、このかつての常識は、医学の進展によって否定されるようになっています。
 タンパク質のまとめ食いは、NGなのです。脂肪のようにタンパク質は体内に貯めておくことができません。1回の食事でたくさんのタンパク質をとっても、利用しきれなかった分は排泄(はいせつ)されてしまいます。
 ですから、1日三度の食事において、その都度、タンパク質を摂取していくことがとても大事です。牛乳の場合もまさにそうで、朝昼晩1杯ずつ飲んでいくことをすすめます。肉や魚に加えて、牛乳や卵といったタンパク質のとれる食材をうまく活用しながら、毎食、タンパク質をまんべんなくとっていくことが理想的です。

 たとえば、タンパク質のとり方の一例を紹介してみましょう。10歳前後のお子さんのタンパク質摂取の推奨例です。

〈朝食〉
・卵2個
・牛乳1杯

〈昼食〉
・給食(学校給食では通常15~20gのタンパク質を摂取できます)
・牛乳1杯(学校給食で出されることが多い)

〈夕食〉
・肉(鶏肉・豚肉・牛肉などで、約20~25gのタンパク質を摂取できます)
・牛乳1杯

 こうしたメニューで1日当たり60~70gのタンパク質を摂取可能。体重40㎏の子どもの場合、目標とする60gのタンパク質をクリアできる計算になります。
 なお、牛乳の場合、乳糖不耐症の問題があります。乳糖不耐症の人は牛乳を飲んでも、その成分がうまく摂取できないので、それが身長の伸びにつながらない可能性が高いです。牛乳を飲んで下痢してしまう人は、無理をする必要はありません。かわりに、牛乳以外でのタンパク質摂取を心がけてください。
 牛乳は、カルシウムの補給手段としてもすすめられます。コップ1杯の牛乳(220㎖)で、約200㎎のカルシウムが補えます。




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