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YouTubeチャンネルで保育士さんたちに役立つ情報の発信が大人気のmocaちゃん!
保育士さんたちに役立つ子どもとの関わりTipsは、実は家庭でも役立つものがたくさんあります。
第2回は、食事に関するちょっとしたテクニックをご紹介!
※本記事は、『保育士さんの現場・日常で「困った!」に役立つ mocaちゃんの保育のコツ大全』から一部抜粋・編集し、掲載しています。
食べるのが遅い子には少しずつ完食作戦
食べるのが遅い子は、そもそも少食なのか、飲み込むのが苦手なのか、奥歯が生え揃っていないのか、何かしらの理由があるはず。
無理に急がせると食事がつらくなってしまうので、食べたい気持ちがムクムク湧いてくるように応援したいですね。
■小さいお皿で少しずつ完食
小さいお皿に、その子が食べ切れる量だけを盛りつけます。「完食できた!」と達成感や自信を持ってもらいましょう。
■少しずつ量を増やしていく
少量で完食できたら、次のときは盛りつける量を少し増やしてみて。
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あまりかまずに早食いしてしまう子にも同じ作戦を。少量ずつ盛ると、じっくり味わってくれるはず!
好き嫌いは無理強いNG
食べたくなるきっかけを
味覚や嗅覚が発達することで、3歳くらいから好き嫌いが出てくる子も多いようです。好き嫌いの対応は、園の方針に沿っていきましょう。食材に興味がわくと食べられるようになることもよくあるので、その「きっかけ」を作ってみるのもおすすめです。
<きっかけアイデア>
■調理前の食材を見せる
切る前の食材を見せて「これを今日食べるんだよ。どんな味かな?」などと話してみて。
■苦手な食材が出てくる絵本を読む
その絵本を「面白い!」と思うと「食べてみたい」につながることも。
■子どもが料理してみる
カレーパーティーなどの食育行事で自分で調理すると食べられる子は多いです。
■園で育ててみる
野菜なら園で育ててみるのもおすすめ。自分たちで育てたらおいしさも格別!
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遊び食べの時期は食事に集中できる工夫を
スパゲッティで遊ぶ、スープに手を突っ込む、わざとスプーンを落とす…。大人の目線で見ると困った行動かもしれません。遊び食べは片づけが大変ですが、子どもの発達には大切な探求行動。個人差はあるものの、8か月~3歳くらいまで続くそうです。食事に集中しやすくなるように環境を工夫してみましょう。
■給食までにお腹を空かせる
お腹が空いていればパクパク食べてくれるので、午前中のおやつを食べすぎないようにしたり、運動量を増やしたり。
■集中しやすい環境を整える
テーブルやイスの高さをきちんと調整。外が見えて気が散る位置なら向きを変えてみて。
■嫌いなものは少量ずつ
食材が食べにくかったり、嫌いだったりして遊んでしまう場合には少量ずつ。
■観察しているなら見守る
スプーンなどを投げて観察しているなら、「投げたらこうなる!」と実験しているのかも。叱らずに戻してあげましょう。また、遊びの時間に「投げていいものを投げる」「こぼしていいものをこぼす」などで欲求を満たしてあげて。
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スプーンやフォークは二人羽織で教えよう
利き手が自分と同じ子に、スプーンやフォークの持ち方を教えたいとき、向かい合うと左右反転になってしまい、教えるのが難しいですよね。そんなときは後ろから覆いかぶさるような二人羽織スタイルで教えてみましょう。子どもにもわかりやすい向きになって◎です。
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鉛筆の持ち方や、製作の繊細な作業などを教えるときにもおすすめ!
保育士の関わり方には子育てのヒントもたっぷり!園で実際に試行錯誤してたどり着いた関わりTipsですが、きっとご家庭でもきっとお役に立てるはず!
困ったな…と思うことがあったら思い出してみてくださいね。
本ではもっとたくさんのTipsを紹介していますので、ぜひご覧ください!
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〈プロフィール〉mocaちゃん
元保育士YouTuber。 保育士を目指す学生や現役保育士、保護者など、子どもにかかわる人々に向けて役立つ動画を配信。保育士時代にあそびのヒントをYouTubeを見て学んでいて、「もっとこんなのがあったらいいのにな…」と考え自分でも動画投稿を開始。保育に役立つあそびのヒントや、保育に関するあるある、保育グッズなどの整理整頓方法、保育に役立つグッズ紹介などさまざまな動画を投稿している。最近では、園の魅力を伝える活動や、学生向けの就職支援活動、保育雑誌でも活躍している。
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<書籍情報>
著者 mocaちゃん 監修 首藤 敏元
- 【定価】
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784046054951