リード:7つのベビーサインが身につく絵本『ぽんぽん・ちゅ!』。
発売を記念して、監修者の吉中みちるさん(日本ベビーサイン協会代表理事)が「ベビーサイン」に初めて触れるママ・パパに向けて、「まず何から?どうやって?」を分かりやすくレクチャーする、全3回の連載です。
第1回・第2回ではベビーサインの始め方や、5つのメリットを語っていただきました。
第3回は、よくあるQ&Aに専門家の視点から回答します。
(第1回はこちら、第2回はこちらから読めます)
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よくあるQ&A
①昔ながらの身振りやジェスチャーを取り入れた育児で十分では?
皆さんは普段よく使う身振りやジェスチャーというとどんなモノを思い浮かべますか?
頭をぺこりと下げる「こんにちは・ありがとう・ごめんね」
手を左右にふる「ばいばい」
頭の上でお手てをぴょこぴょこ「うさぎ」
両手を体の横でパタパタ「飛ぶ」
もっと思いつく方もいるかもしれませんね。
でもその数は、実際に赤ちゃん達がベビーサイン教室で使えるようになったベビーサインの数の平均値よりは少ないと思いますよ。なんと、赤ちゃん達は平均で77個ものベビーサインを覚えてしまうんです(2015年ベビーサイン協会教室卒業生アンケートより)。
そう、昔ながらの身振りやジェスチャーよりもベビーサインを使って欲しい理由は、その圧倒的な数の違いです。
決して赤ちゃん達にスパルタ教育のように教え込まなくても、楽しく日常で繰り返し大人が見せていくだけで、赤ちゃん達はこれだけのベビーサインを使いこなします。その理由は、赤ちゃん達にとってとても自然だから!そして赤ちゃん達は必要だと感じているから! だから、「うちの子にはできないかも」と構えずに、是非ベビーサインを試してみてほしいんです。
②赤ちゃんに人気のベビーサインを教えてください。
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ベビーサイン教室に通ってくださった方にご協力いただいたアンケートによると、赤ちゃんに人気のベビーサインTOP5は以下のとおりです。
5位・・・ねんね
4位・・・おっぱい・ミルク
3位・・・おいしい
2位・・・おしまい
1位・・・もっと
日常生活でよく使うものばかりですね。まずはこんなところからスタートしてみるのもお勧めです。
③ベビーサインを取り入れることで、話し言葉が遅くなりませんか?
ベビーサインは初歩的な言語です。普段の語りかけに加えて手の動きを見せるため、赤ちゃんはちゃんと耳からの情報も受け取っていますから、話し言葉が遅れることはありません。ベビーサインの名付け親でもある研究者、リンダ・アクレドロ博士とスーザン・グッドウィン博士の研究でも、ベビーサインで話し言葉が遅れるどころか、話し言葉が発達したと結論づけています。
ただし、話しはじめる時期については個人差がありますので、ベビーサインだけで決まるものではありません。赤ちゃん達はどんなに楽しく便利にベビーサインを使いこなしていても、いずれ話し言葉に移行していきます。そのタイミングも赤ちゃん達が決めるので、周りの大人は優しく見守ってあげましょう。
編集部より
『おててではなそ ぽんぽん・ちゅ!』には、赤ちゃんに人気のベビーサインTOP5を収録。吉中さんのワンポイントアドバイスも読むことができます。
この記事を読んで「ベビーサインを育児に取り入れてみたい」と思った方は、ぜひ絵本を使って、親子で気軽にベビーサインを試してみてくださいね
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◆読み聞かせを通じて、生活に役立つ7つのベビーサインが身につく絵本『ぽんぽん・ちゅ!』
https://yomeruba.com/product/ehon/322210001427.html
◆ダウンロードして遊べる、かわいいぬりえも配布中♪
https://yomeruba.com/campaign/present/entry-14030.html
【著者プロフィール】
吉中みちる
一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事。2000年に長男を出産し、米国で広がり始めていた新しい育児法「ベビーサイン」に出会う。それ以来、本の出版、各種講演会、講師育成、保育園での導入プログラム、全国での教室展開など、多岐にわたりベビーサインの普及活動を行っている。
https://www.babysigns.jp/(一般社団法人日本ベビーサイン協会 公式サイト)