KADOKAWA Group

Children & Education

子育て・教育

年間6万人が実践。おしゃべりできない赤ちゃんとコミュニケーションをとる方法とは【ベビーサイン協会代表が教える効能と始めかた 第1回】

7つのベビーサインが身につく絵本『ぽんぽん・ちゅ!』監修者の吉中みちるさん(日本ベビーサイン協会代表理事)が、「ベビーサイン」に初めて触れるママ・パパに向けて、「まず何から?どうやって?」を分かりやすくレクチャーする、全3回の連載です。
第1回ではいつから、どんなベビーサインから始めるのがよいかを語っていただきます。



ベビーサインって知ってる?

「ベビーサイン」という言葉を聞いたことがありますか?

ベビーサインとは、まだおしゃべりできない赤ちゃんと手を使ってするコミュニケーション方法です。

えっ?まだ、おしゃべりできない赤ちゃんとコミュニケーションできるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、はい、とても簡単にできるんですよ。

ポイントはたった2つ!

1.赤ちゃんと一緒に使うベビーサインを5個~10個選ぶ
2.周りの大人がそのベビーサインを見せる


たったこれだけ!日常生活でベビーサインを見せていくと、赤ちゃん達は手の動きと意味を覚えて使いこなすようになります。



いつから教えられるの?

ママ・パパがやってみたい、と思ったときが始め時です。なぜなら、ベビーサインは手話やジェスチャーを使う「言葉」の一種だから。生まれてすぐからでももちろんOKですし、1歳前後でも全く遅くないです。1歳半~2歳にかけて自己主張が強まってくる時期からだと、遅いどころか、イヤイヤ期にとっても助かりますよ。

赤ちゃんはいつからベビーサインを使えるようになるの?

赤ちゃんがベビーサインを使い始めるタイミングは個人差があるので、一概に「何か月くらいでベビーサインが使えるようになりますよ!」とは言えません。
目安としては、どんなに早くてもお座りができるようになってからです!
ねんねの赤ちゃんはまだ会話をする準備ができていません。覚えて使ってくれるようになるには、お座りできるくらいのお子さんだったら、1ヶ月~3ヶ月ほどはかかると思ってください。1歳過ぎで数週間くらい、1歳半過ぎでようやく、見せたベビーサインをその場で使えるようになる子もいる、という感じです。

どんなベビーサインを教えたら良いの?

赤ちゃん達の日常生活でよく使うだろうな、というものを選んで教えましょう。ベビーサイン協会は全国で対面とオンラインのベビーサイン教室を開催しています。そこで使っているオリジナルテキストには、約180種類のベビーサインを掲載しています。
えっ!そんなにたくさんあるの?と皆さん最初は驚かれるんですが、言葉の数と同じだけ教えられるベビーサインはあるので、実は無限大なんです。

でも、いきなり180個を大人が覚えて見せていくわけにはいかないので、選び方の基準を少しご紹介します。

1.赤ちゃんの日常で繰り返しする事
 【おっぱい・粉ミルク】【ねんね】【食べる】など
2.赤ちゃんの興味関心のあるもの
 「乗り物」「食べ物」「動物」
 
 まずはこんなところから選んで見ましょう。その際の注意点は1個や2個のベビーサインに限定して教えないことです。どうしてでしょうか?それは、赤ちゃんがそのベビーサインに興味がなかった場合、何ヶ月待っても赤ちゃんが反応しない、使わない・・・ということになってしまいます。ママ・パパの負担にならい範囲で、はじめから広く浅くいろいろなベビーサインを見せてあげる方が、成功率はアップするんです。

 



編集部より

吉中さんのおっしゃる通り、赤ちゃんの発達には個人差があります。ママ・パパはゆったりとした気持ちで、普段の語りかけの延長としてベビーサインを見せてあげてくださいね。初心者さんは、「教えよう」と気負わずに楽しくサインを覚えられる絵本の活用もおすすめです。
次回の記事では、ベビーサインを育児に取り入れるメリットを語っていただきます!

第2回はこちら
第3回はこちら
 

手軽にベビーサインデビュー♪専門家監修・7つのサインが身につく絵本。



▶書籍情報を見る

「おいしい」は、ほっぺ ポンポン。「ありがとう」は おててをつかって ちゅ!
年間6万人の赤ちゃん・ママ・パパが実践する<ベビーサイン>は、おしゃべり前の赤ちゃんと、おててでコミュニケーションをとる育児法です。
本作では、はじめてベビーサインに触れる赤ちゃん・ママ・パパに向けて、おいしい/ミルク/もっと/オムツなど、日常生活で使う7つのベビーサインを厳選して掲載。
読み聞かせを通じて、無理なく自然にサインを覚えられます。
巻末には専門家による解説&もっと覚えたいベビーサイン一覧つき。

【こんな方におすすめ】
● 赤ちゃんのコミュニケーション能力を育てたい
● ベビーサインが覚えられるか不安
● 赤ちゃんの気持ちが分からず、困っている
マタニティへのプレゼントや出産祝いにもぴったりです♪




【著者プロフィール】



吉中みちる
一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事。2000年に長男を出産し、米国で広がり始めていた新しい育児法「ベビーサイン」に出会う。それ以来、本の出版、各種講演会、講師育成、保育園での導入プログラム、全国での教室展開など、多岐にわたりベビーサインの普及活動を行っている。
https://www.babysigns.jp/(一般社団法人日本ベビーサイン協会 公式サイト)


この記事をシェアする

特集

ページトップへ戻る