KADOKAWA Group

Children & Education

子育て・教育

角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』ついに創刊!監修の羽田正先生ダ・ヴィンチストア訪問レポート!


2021年2月25日についに発売された、角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』(全20巻)。最先端の歴史理解の方法「グローバル・ヒストリー」を採用した初めての歴史まんがとして、熱い注目を集めています。「ところざわサクラタウン」の発見と連想をコンセプトにした体験型書店「ダ・ヴィンチストア」にできた『世界の歴史』特設コーナーを訪問した監修者の羽田正先生のようすを取材してきました!
撮影:後藤利江  取材・文:久保美鈴

2箇所に設けられた特設コーナー

約4年半の歳月をかけて完成した角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』。「ところざわサクラタウン」内のKADOKAWA直営書店「ダ・ヴィンチストア」では、2箇所で特設コーナーを展開しています。全20巻の監修を担当した羽田正先生が「ダ・ヴィンチストア」を訪問されると聞いて、そのようすを取材してきました!


羽田先生が初めて訪れた「ところざわサクラタウン」。「ダ・ヴィンチストア」は2階にあります


入店した羽田先生は、「ダ・ヴィンチストア」の小田川晃大店長に案内されて、ひとつめの特設コーナーへ。ストアの中心部に設置されたこの場所では、全20巻の表紙が一望できる形で本が並べられています。

「すべての表紙をお客さまに向けて展示するということが重要だと思っています。やはり『まんが学習シリーズ』と銘打つからには、きちんと絵を見せたいと。表紙を見ただけで歴史的人物だとわかる巻もありますから、すべての絵を見せたいという思いで、こうして大々的に展開しています」(小田川店長)

20冊のカバーに描かれているのは、紀元前から現代までの人類の歴史。こうして一度にすべてを見られるのは、やはりKADOKAWA直営書店ならでは。カバーを見ながら知っている人物について話してみるのも楽しそうです。


特設コーナーについて、「ダ・ヴィンチストア」の小田川店長から説明を受ける羽田先生


角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』カバーのヒミツ!

『世界の歴史』全20巻のカバーを描いたのは、スタジオジブリの近藤勝也さん。「魔女の宅急便」や「崖の上のポニョ」などの作品で作画監督を務めたアニメーターです。そして表紙のアイデアを出したのは、ほかならぬ羽田先生でした。

「このシリーズでは、政治・経済・文化などのつながりや関係に注目する『横の世界史』を重要視しています。地域や内容が多岐にわたるだけに、カバーに誰を描くのかを決めるのは、簡単なことではありませんでした」(羽田先生)

第3巻のカエサル、第9巻のルイ14世といった有名人のほか、第8巻のマリア=テレジア、第13巻のヴィクトリア女王などの女性の姿も描かれています。

「今まで描かれてきた歴史上の主要人物は男性ばかりです。ですから、普通に選んでしまうとどうしても男性ばかりになってしまう。でも、どんな時代にも女性はいましたし、そもそも人間の歴史なのですから、当然、男性と女性が混ざり合っているのがいいと思ったんです。」(羽田先生)

ちなみに先生のお気に入りは、名画「民衆を導く自由の女神」をイラスト化した第11巻と、未来を担う子供たちを描いた第20巻のカバー。特に第20巻は、歴史上の登場人物ではなく世界各国の子供たちを描き、未来への希望を感じさせる絵になっているところがお好きだそうです。


本という形になった『世界の歴史』を手に取る羽田先生


最新の出来事までを収録できた『世界の歴史』のヒミツ!

羽田先生は本の質感や手ざわりを確かめるように一冊一冊を取り上げて、見入っていました。

「こうして本になって書店に並んでいるのを実際に見るのは初めてなので、感無量です。ずっとパソコン上での作業が続いていましたし、ぎりぎり昨年の12月半ばまで監修をしていましたから」(羽田先生)

『世界の歴史』では、昨年のアメリカ大統領選挙や新型コロナウイルス感染症、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動といった最新の出来事についても本編で解説されています。ギリギリまで作業されていたという先生のご苦労がわかるような気がしますね。

例年であれば、精力的に海外でもお仕事をこなしている羽田先生。でも昨年は、その新型コロナウイルス感染症の影響でずっと日本で過ごされていたそうです。

「頻繁に海外に行っていたときは、飛行機の中ぐらいでしか原稿を読む時間がありませんでした。でも昨年はずっと日本にいたおかげで、このシリーズの監修作業に集中することができました。おかげで、あまり遅れずに発売できたというわけです」(羽田先生)

最新の出来事までを網羅している角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』。そこには羽田先生のこんなご苦労があったんですね。
 

羽田正先生キャラクター化のヒミツ!


児童書エリアの特設コーナー。鈴木光さんとチャレンジする「世界の歴史ナゾトキ」へのQRコードも表示


続いて羽田先生は、ストアの児童書エリアにつくられたもうひとつの特設コーナーへ。ここでは、現役東大生・鈴木光さんを起用したポスターやPOPとともに、全20巻セットがコンパクトに展示されています。『世界の歴史』は全20巻を並べても、四六判ソフトカバーのため、コンパクトなスペースで収まるのが特徴。軽くて持ち運びやすいのも、うれしいポイントです。

「鈴木光さんのような若い方が推薦してくださるのはうれしいですね」と羽田先生。実は、羽田先生もキャラクターとして『世界の歴史』のページのあちこちに「出演」されています。その巻のキーとなる歴史上の登場人物が時空を超えて共演する「もしもまんが」のコーナーでは、毎回さまざまな扮装をして大活躍するほどです。

「監修はしましたが、まんがのキャラクターになるのはイヤだと断ったんです。でも、全巻をとおした共通のキャラクターが必要で、それにはわたししかいないと説得されてしまってね。今でも穴があったら入りたいくらいに恥ずかしいですよ」(羽田先生)

まんがの中でキャラ化した羽田先生がどんな活躍を見せてくれるのか、ぜひ『世界の歴史』で確認してみてください。「もしもまんが」はヨメルバのコミックでもためし読みができますよ!
 


「保護者の方へ」のページをぜひ読んでほしい!と、羽田先生


『世界の歴史』で歴史を学ぶこととは……!?

最後に……わたしたちはなぜ今、歴史を学ぶ必要があるのか!?ということについて、羽田先生にうかがいました。

「この『世界の歴史』シリーズはもちろん受験勉強にも役立つようにつくられていますが、歴史って覚えるだけのものではないんですよ。それを知って、考えるということがいちばん大事なんです。

考えるといっても、いろいろな考え方がありますね。現代について見直してみるとか、ある時代は今とはどう違っているのかを考えてみるとか、この人はどういうつもりでこんなことをしたんだろうと考えてみるとか。今と過去では、世界の構造、国の構造、人の考え方とかが全部違います。そういうことを知ったうえで、自分がこれから生きていくための糧にしてほしいと思っています」

羽田先生がそう言って示してくれたのが、『世界の歴史』各巻の冒頭にある「保護者の方へ」というコーナーでした。

「それは、子供たちだけではなく、保護者の方についても同様です。たぶんこのシリーズを保護者の世代の方が読むと、今まで自分たちが学んできた歴史とは違っているなと感じると思うんです。歴史の学説は今もどんどんアップデートされています。保護者の方もまだお若く、これから社会の中心になっていかなくてはならない世代ですから、新しい知識を知って、新しいことを考えていってほしいと思っています」(羽田先生)

子供たちから大人まで、受験勉強から生涯学習までと、さまざまな読み方ができる角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』。この機会に、手にとってみてはいかがでしょうか。日々の国際ニュースが少し違って聞こえてくるはずです!
 


表紙カバーイラストとともに。初めて見る原画に、羽田先生も感激


「ダ・ヴィンチストア」では、角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』 近藤勝也カバーイラスト原画展 in ダ・ヴィンチストアが開催される予定です。第一回は、3月13日(土)から3月19日(金)まで。原画がどのように本のカバーになっていったのか、実際の原画と本を見比べて実感してみてください。

【角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』 近藤勝也カバーイラスト原画展inダ・ヴィンチストア 概要】

期間:2021年3⽉13⽇(⼟)〜19⽇(⾦) ※なお、4⽉下旬に再度展⽰予定です。
展⽰場所:埼⽟県所沢市「ところざわサクラタウン」内「ダ・ヴィンチストア」の「アートウォール」にて。
店舗営業時間:10:00〜20:00(年中無休)
住所:〒359-0023 埼⽟県所沢市東所沢和⽥ 3-31-3
   ところざわ サクラタウン 2階
ダ・ヴィンチストア公式サイト:https://davinci-store.jp/
ダ・ヴィンチストア公式 Twitter:https://twitter.com/DAVINCI_STORE

※新型コロナウイルス感染症対策により、イベント開催期間や営業時間等を変更する場合がございます。最新情報はダ・ヴィンチストア公式サイト、公式ツイッターにてご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症に関する対応とご来店時のお願いにつきましては、下記をご覧ください。
<ダ・ヴィンチストアの新型コロナウイルス感染症対策について>
https://davinci-store.jp/topics/20201020_01.html

 


この記事をシェアする

特集

ページトップへ戻る