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子育て・教育

もっとわかる! はじめての、親子えほん 第15回<とにかく楽しい赤ちゃん絵本>


こんにちは《聞かせ屋。けいたろう》です。
今月は、とにかく楽しい赤ちゃん絵本を紹介します。
理由はともかく「ホップ・ステップ・ジャンプ」で跳ねるように楽しみましょう!


まずは「ホップ」でこの一冊。


『ももも』(岩崎書店)


 

これはひとことで言うと、桃のオンパレード。あっちに桃、こっちに桃。桃桃桃桃桃桃桃桃桃桃桃桃。
 



 



 

皆さん「もも」って二回、声に出してみてください。せーの……「もも もも」。次は四回、屋外だったら小さな声で……「もも もも もも もも」。そしたら六回……「もも もも もも もも もも もも」。なんだか楽しくなってきませんか? 絵本で桃を見つめながら上唇と下唇が触れ合って、もこっと発する感じがたまりません。これ「両唇音(りょうしんおん)」(※注1)と言って、赤ちゃんが、喜ぶ音なのです。うちの娘はこの絵本が好き過ぎて、桃を買って帰ると「ももも!」と言って指差していました(笑)

 



 

目一杯、桃を味わってください。

 

次は「ステップ」でこの絵本。


『フライパン ヤァ』(講談社)


 

こんなに攻めている赤ちゃん絵本は見たことがありません。
なぜかベーコンが「スィーン スィーン」と空を飛び……

 




フライパンに着地で「バ ブ ベーコン」
 




意味不明のようで、的を射ているオノマトペ。そして、フライパンの上で焼き上がる食べ物の、リアルで美味しそうなこと! 加藤休ミさんの言葉のセンスとクレヨン画の魅力が、絵本の中で爆発しています。0〜2歳が特にその魅力に気が付くようで、笑うのです。こういう絵本は説明不要で、子どもと一緒に笑うべき。

僕のお気に入りは、とうもろこし。「コロ コロ コロ コロール コンガリィ コーン」どうです? 思いっ切り焼けたでしょう?
 




そして「スモウク スモウク ワンスモア!」です。焦げてる(笑)。
 





『チキカングー』(こぐま社)   


『チキカングー』(こぐま社)


最後に「ジャンプ」でこの絵本。これはぶっ飛んでますよ。僕、これ大好き。
まずは見てください↓

 



 



 

「チキカーン  チキカーン   チキカーン  グー」
ちょっと……意味が分かりません(笑)。謎の帽子とタンバリン。
ではリズムにのせて、皆さんも声に出してみてください。
「チキカーン  チキカーン   チキカーン  グー」どうです?ウキウキしませんか?
基本的にはずっとこれです。お友達が増えつつも、基本的にはずっとこれ。
読み終える頃には、なんだか楽しくなっちゃう。すごく好きになっちゃうんです。
うちには、2才児と7才児と40才児の僕と奥さんがいますが、もれなく全員大好きになってしまいました。2才児なんて、字も読めないのに丸暗記です(笑)。
底抜けにハッピーで楽しくて、おススメなのです。
 

いかがだったでしょうか。
これの意味は……とか、この絵本がわが子の成長に……などと考えず、
「ただ好き!」そんな絵本選びも良いと思います。

(注1:両唇音(りょうしんおん)とは、上くちびると下くちびるが合わさってから発音される音のこと。例)「ま行」や「ぱ行」など)
 

 


さく・え:川之上英子、川之上健

定価
1,210円(本体1,100円+税)
発売日
サイズ
15.5cm×15.5cm
ISBN
9784265082216

著・イラスト:加藤休ミ

定価
1,320円(本体1,200円+税)
発売日
サイズ
B24取
ISBN
9784065299074

作:樋勝朋巳

定価
1,045円(本体950円+税)
発売日
サイズ
18cm×18cm
ISBN
9784772102599

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