息子のいっくんは中学生になり、社会で歴史を習うようになりました。
授業はなかなかむつかしいようで…
そんなある日、授業中にふと気づいたいっくん。
それは小学生の時に読んだ角川まんが学習シリーズの『日本の歴史』の記憶。
まだ学校で本格的に習ってない小学生の頃は読み物として楽しんでいただけだったけど、ちゃんと頭の中に残っていたようです。
※いっくんが小学5年生(当時)の時のお話は↓から!
▶子どもでも入り込みやすい!まんが『日本の歴史』を2年生&5年生に与えてみた結果…
そこでいっくんは授業でやった内容をふまえて、『日本の歴史』1巻を読み返しました。
歴史でまず学習する「日本のはじまり」のあたりだと、例えば土偶と埴輪って別物だとはわかるけど、具体的にどういう違いがあるのかってなかなか説明できないですよね。
もちろん教科書には説明が載っているのですが、文字が情報としてインプットされないというか、それが私も歴史が苦手だった理由だったりするんですが(笑)
漫画だと、その時代の人々の生活が描かれているので「土器などを作り始めた縄文時代に呪術の道具としても使われたのが土偶」とか、「王や皇族の墓にいっしょに埋められたのが埴輪」というふうに、重要なキーワードがストーリーとして組み込まれているので、時代のおおまかな流れを掴むのにも役立っていると思います。
いっくん、そこで今度はまだ授業で習うのはずっと先の、大正デモクラシーのあたりを教科書で開いてみました
いやー私も見せてもらったけどむつかしいですね〜。
とにかく用語がぐっと難解になってます。
それでは『日本の歴史 別巻 よくわかる近現代史』の
1巻で同じ時代を読んでみます。
「原敬は平民宰相として支持された」と文章で読むだけだと、そのまま耳から抜けてっちゃいそうですが、漫画の中ではちゃんと民衆が登場人物として存在して、「原さんが日本をよくしてくれるぞ!」と喜んでるシーンがあって、ちゃんと時代ごとの出来事が頭の中にイメージできますね。
歴史上の人物についても、「この人はどう考え、どう生きたのか」がわかると、史実との結びつきなども記憶のフックにひっかかりやすくなります。
今のところ、学校の授業はやっぱりむつかしいようですが、少なくとも歴史に興味を持つようになってくれたので、これからは授業と漫画をうまく頭の中でリンクさせて学習に役立たせてくれればなと思います。
やっぱり楽しんで身につくのがなによりですよね!
作=前川さなえ