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注意散漫で集中力がない子へ~『子育て言い換え事典』ためし読み 第4回



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※第1~3回はこちらから


注意散漫で集中力がない:注意散漫で集中力がない子へ




無理に集中させようとするのはNGその子が集中できる場所や時間を知ろう

 先にも述べたように、私は、子どもには大きく分けて2つのタイプがあると考えています。それは「マルチタスク型」と「シングルタスク型」です。

 注意散漫で集中力がないのは「マルチタスク型」の特徴。このタイプは周囲の変化に気づきやすく、まわりの音や情報をすべてキャッチします。たとえば、母親が台所で野菜を切っている音まで聞いて、気にしてしまうのです。

 マルチタスク型の子にとって「空間づくり」はとても重要。気が散る要素を取りのぞいたり、気が散らない場所に移動したりする必要があります。そもそも家は憩いの場ですから勉強用に設計されていません。そのため自習室やカフェなどで勉強したほうが集中できる子は多いです。

 集中できる場所や時間は、子ども一人ひとり違います。朝ごはん前が集中できる子もいれば、夕方のほうがはかどる子、夜やるのがいちばんという子もいます。時間によって場所を変えたい子も。画一的に判断するのではなく、その子が集中できる場所や時間を探してみてください。


 また、マルチタスク型が集中できる時間はそう長くありません。まずはその子が何分集中できるのかを調べるべく、タイマーではかってみます。集中できる時間が10分であれば、10分経ったら休憩を入れるようにします。時間を分割して、少しずつ集中できる時間をのばしていくのです。




 マルチタスク型は一点に集中できない反面、全体を捉えたり、周囲に気をくばったり、空気をよんだりすることが得意です。そのため学校の先生やマネジメント職に向いているといわれます。

 また「損か得か」を判断基準として動く傾向があります。方法論やノウハウが好きで、秩序立てて進めていくことを好みます。
 


ポイント

マルチタスク型の子どもには、スケジュールをつくり、ノウハウを教え、それをやることによってどれだけ“得”するのかを教えると能力が開花しやすい。




全5章【目次】 43の自己肯定感を高める言い換え!

ヨメルバのためし読みでは、カワグチさん、モリサキさん、タナカさんが第1回で話していた4つの悩みに対するイシーダの言い換え術を紹介します。

第5回では、「毎日、きょうだいゲンカをしてしまう子へ」の言い換え術を伝授します!(9月14日公開予定)





著者 石田 勝紀 著者 カワグチ マサミ

定価
1,540円(本体1,400円+税)
発売日
サイズ
A5判
ISBN
9784046053886

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